土間コンクリートの施工

土間コンクリートとは?

土間コンクリートとは?

主に床面に施工する平坦なコンクリートのことです。表面は白~うすい灰色で、凹凸の無い平らに仕上げた「コテ仕上げ」、刷毛(ハケ)を使って細かなザラザラ模様を入れる「刷毛引き仕上げ」などの仕上げ方法があり、また目地によるデザインもお楽しみいただけます。
土間コンクリートの特徴は何といっても耐久性の高さ。車などの重量物に耐えるので、幅広い用途でご利用いただけます。また地面を完全に覆ってしまうので雑草対策としても非常に効果的。犬走やウッドデッキの下などでの利用が多くみられます。そのほか凹凸が無いメリットを生かし、車いすのスロープなどにも利用されます。

土間コンクリートの構造

土間コンクリートの構造

土間コンクリートは主に3層構造。
地面→砕石(さいせき)→コンクリートの順に覆っていきます。また重量に耐えるため、コンクリート部分に鉄筋を入れて、強度を増す必要があります。
施工の深さは砕石層 10センチ、コンクリート厚10センチ、の合計20センチが標準。新築外構などの場合はあらかじめ土が道路境界と同じ高さまで盛られているため、表面20センチ分の土を削らなければなりません。
コンクリート内部に設ける鉄筋は「ワイヤーメッシュ」または「溶接金網」と呼ばれています。餅網のように縦・横に溶接にて組まれたもので、ひび割れ防止や強度補強として用いられます。
表面は雨水等が溜まらないよう水勾配と呼ばれる傾斜がつけられます。角度は平均2~3%、例えば駐車スペースで長辺6メートルの長さの土間コンクリートを打った場合、12~18センチの高低差が必要となります。

土間コンクリートの目地について

土間コンクリートの目地について

土間コンクリートは一見硬く、変化がないように見えますが、温度によって伸縮しています。これは、コンクリートに含まれる水分が原因で、温度が低下すると水分が凍り、膨張することで起こります。コンクリートの量が多いほど、伸縮する量も増えるため、特に駐車スペース程度の広さをコンクリートで均一に施工してしまうと、膨張したコンクリートが溢れてしまい、ひび割れが発生してしまいます。これを防ぐため、伸縮目地と呼ばれる溝を設けます。伸縮目地を設けることで、コンクリートが膨張した際の逃げ場をつくり、ひび割れの発生を防ぎます。
目地は単に溝を作るだけでなく、コンクリートとは違う素材を差し込むことができます。芝生やタマリュウなどの植栽、タイル・レンガ、色とりどりの砂利など、ご自宅の雰囲気やお客様の好みに合わせてデザインすれば、表情豊かなスペースが完成します。

どんなところに施工するの?

主に駐車スペースや門~玄関までのアプローチ、犬走りと呼ばれる家まわり、裏口まわりのサービスヤードなど幅広い場所の施工に使用されます。

土間コンクリートの施工手順

1. 土を掘削する。

1. 土を掘削する。

周囲の高さと合わせるため、表面の土をショベルカー(ユンボ)やシャベル(スコップ)で掘削します。ユンボを使用する際は工事音が発生するので住宅地などの場合は9時~17時までの時間に制限して行なっています。掘った土は法令に則り、地域指定の処分場に適切に廃棄を行ないます。
2. 砕石を敷き詰める。

2. 砕石を敷き詰める。

コンクリート施工後の沈下を防ぐため、また施工面を均一に平坦にするため、砕石と呼ばれる砕いた石を敷き詰めます。砕石は駐車スペース1台分(3m×5mとして)で2トントラックおよそ1.5台分が必要になります。敷き詰めは運搬する条件にもよりますが人力か重機にて搬入し敷均しにはレーキと呼ばれる整地道具を用いて、手作業で行います。
3. 砕石を固める。

3. 砕石を固める。

重いコンクリートが自重で沈まないよう基礎部分の下地として砕石を押し固めます。転圧機と呼ばれる機械を用いるため工事音は発生しますが、他の作業と比べ大きいものではありません。工事時間は1台分の駐車スペースでおおむね30分程度雨の日は工程が完了できないため、延期となります。
4. 型枠を設置する。

4. 型枠を設置する。

施工する形状の型枠を設置します。型枠にはコンパネと呼ばれる板などを使用し枠の設置を行います。曲線の場合は自在と呼ばれるコンパネやヌキ板等を使用し曲線を描きながら型枠を設置いたします。
5. ワイヤーメッシュ(溶接金網)を設置する。

5. ワイヤーメッシュ(溶接金網)を設置する。

コンクリートの強度を上げるために溶接金網をコンクリート打設する箇所に張り巡らせます。鉄筋は均一の高さに埋め込めるようスペーサーブロックと呼ばれる四角いコンクリートブロックを使用します。鉄筋の間隔や太さなどは十分な強度が出るよう、弊社の施工基準に則り設置いたします。
6. コンクリートを流し込む。

6. コンクリートを流し込む。

コンクリートミキサー車やトラックで運搬したコンクリートを流し込みます。コンクリートにも品質や水の割合などがあり、ガーデンプラスでは品質基準を設けております。
7. 表面を仕上げる。

7. 表面を仕上げる。

刷毛引き仕上げなど、表面加工をコンクリートが固まる直前に行ないます。気温などの条件により異なりますが、コンクリート打設後1~3日で表面は固まります。しかしコンクリート全体が硬化するまでに日数がかかる為、コンクリート打設後に養生期間として日数を空ける必要があります。

ガーデンプラスの土間コンクリートの施工基準

ガーデンプラスでは、基本的には車の乗り入れ場所か歩道かで用途に応じてコンクリートの厚みや鉄筋の種類、有無などを設定し、高い耐久性と適正な価格になるよう統一基準を設けております。

土間コンクリートのお手入れについて

水洗いまたはほうきで掃いてください。

洗剤を使用される際は中性またはアルカリ性の洗剤を使用してください。酸性洗剤はコンクリート表面を痛めるため、使用しないでください。

駐車スペースのタイヤ痕はコンクリートの性質上、付着は免れません。

これは、新しいコンクリート表面とタイヤとの摩擦力が強く発生するためです。事前に防ぐ方法や完璧に落とす方法はありません。タイヤ痕の付着がどうしても気になる方は、枕木など別素材での施工をお勧めいたします。

土間コンクリートの施工に関するQ&A

Q. 大きな音は出るの?

ユンボ等の重機や電動工具の作業音が発生致します。またリフォーム工事の場合、電動ドリルで既存コンクリートを壊す音が最も大きな音になります。

Q. どれくらいで固まるの?いつから駐車できるの?

打設後最低でも1週間程度の時間が必要です。天気や気候によって異なりますので、工事担当者にご確認ください。

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