コンクリートブロックとは?
工場でコンクリートを成型加工した穴の開いたブロックのことです。外構においても、塀や土留めなど幅広い用途で使用される部材です。サイズや強度がJIS(日本工業規格)にて定められている無地のコンクリートブロックと、表面に縦格子や色があらかじめ塗られた化粧ブロックに大別されます。特に化粧ブロックは、表面のデザインや色など幅広いバリエーションが各社から発売されています。一方の無地のコンクリートブロックも、表面にタイルや塗装を施すことで、オリジナルのデザインに仕上げることができます。
コンクリートブロックの施工構造
コンクリートブロックは砕石層、基礎部分とブロック部分の3種類の構造に分かれます。砕石層は基礎を支え、地面の沈下を防ぐ層で、岩石を砕いた砕石(クラッシャーラン)と呼ばれる素材を敷き詰めた部分です。真ん中の基礎部分はブロック塀を支える部分で地中にコンクリートを流し込むことで施工します。コンクリート内には十分な強度を発揮できるように、コンクリートブロックと接続するための鉄筋をL字状に通します。鉄筋で接続されたコンクリートブロックはより強度を増すため、一番下のブロックを5~10センチ程度地中に埋めます。ブロック塀の高さが160センチ以上を超える場合は控え壁と呼ばれる、壁に垂直にせり出したブロックが必要となります。ブロックの高さや長さ、フェンスの設置の有無、設置場所や使用用途により、安全な砕石や基礎の厚さは変わってまいります。ガーデンプラスではより多くのお客様に安心の外構をお届けできるよう独自の施工基準を設け、安全な施工を心がけております。
コンクリートブロックをつなぐモルタルについて
モルタルとは、セメントと水、砂を混ぜたものです。ブロックやレンガの接着にはこのモルタルを使用します。ブロックとブロックの隙間はもちろん、横筋と呼ばれる水平方向に差し込む鉄筋を通す窪みにもモルタルを充填することでブロック塀の強度向上を図ります。後から表面を加工する通常のコンクリートブロックの場合は縦と横に目地を設けますが、化粧ブロックなど目地がデザインを阻害する場合は目地を設けない施工を行う場合があります。
どんなところに施工するの?
門柱や塀などの造作物の他にも、土留めと呼ばれる高低差のある土地を支える部分にも使用されることがあります。
コンクリートブロックの施工手順
1. 基礎の土を掘る。
ブロック塀の基礎を設置するため、土を掘ります。境界ブロックなどの場合で古い基礎を取り除く場合は、電動ドリルを使用するため大きな音が発生します。また重機が入らない場所も多く、手作業での運搬となる場合もあります。深さは塀の高さに応じて変わり、浅い場合は20センチ前後、深い場合は50センチ以上の掘削が発生します。2. 砕石を敷き詰める。
コンクリート基礎の沈下を防ぐため、砕石を均一に敷き詰めます。多くが手作業で行われ、職人が一輪車を使って運搬します。敷き詰められた砕石は転圧機などで固められます。3. 型枠と鉄筋を組む。
基礎のコンクリートを流し込む型枠と鉄筋を設置していきます。鉄筋はコンクリートが固まった表面から飛び出るよう設置いたします。先端は尖っており危険ですのでキャップ等を使用してケガの防止を行います。掘削から型枠の設置までにかかる時間は、門柱など施工範囲が狭い場合は、1日で終わることもありますが、外周の壁など、施工範囲が広い場合は数日の時間を要します。4. 基礎用のコンクリートを流し込む。
型枠内に基礎を流し込みます。流し込みの作業自体は1回ですが、コンクリートが固まるまで1日~5日ほどの時間がかかります。基礎が完成してようやくブロックの施工に入ります。1段目のブロックを施工後は埋め戻しを行います。5. モルタルを練る。
モルタルは水を含んだ瞬間から硬化が始まりまるため、モルタル材と水を施工現場内にて練り合わせます。かくはん機やミキサーを使用するため、多少の音が発生しますが、使用時間は長くありません。清掃や混ぜ合わせるための水で水栓の使用を依頼させていただく場合がございます。ご了承ください。6. ブロックを積む。
モルタルを下段のブロックに載せ、その上にブロックを重ねていきます。高さに応じて横筋と呼ばれる鉄筋を水平方向に貼り、ブロックの強度を向上させます。ブロックは1個1個わずかなゆがみも許されない、高い技術力が必要な作業です。そのため職人が一つ一つ丁寧に手作業で施工を行います。門柱のような小さな壁では5~6段、長い塀であれば1~2段を1日で施工します。7. 表面を仕上げる。
門柱やブロック塀の場合は表面を塗装やタイルなどで仕上げを行います。仕上げの方法や面積により、施工にかかる日数が異なります。化粧ブロックを使用する場合はこの工程が省略されます。また土留めや境界などでは、特段表面の仕上げを行わないことも多くあります。ガーデンプラスのコンクリートブロックの施工基準
ガーデンプラスでは、ブロック塀の品質が保てるよう、用途や高さなどに応じて細かく施工基準を設定いたしております。強度面はもちろん、価格面でも適正となるよう設計いたしておりますので安心してお任せください。
ブロック塀のお手入れについて
基本は水洗い、高圧洗浄機は目立たない箇所で試して使用して下さい。
コンクリートブロックの清掃は表面の仕上げ材により、お手入れの方法が変わります。基本的にはどの素材でも水洗いで汚れを落とすのが基本です。コンクリートを痛める可能性があるため、酸性の洗剤の使用は控えてください。高圧洗浄機を使用する場合、極端に負荷がかかりすぎると、塗料やタイルの破損につながる可能性がございます。高圧洗浄機側の説明書をよく読んで、目立たない場所で試してからご使用ください。
ブロック塀に付着したカビやコケを落とすにはどうすればいいですか?
ブラシなどでこすっても落ちないカビやコケは、ブロック塀にも使えるアルカリ性のカビ落とし洗剤を使用してください。タイルの目地にはペースト状にした重曹を塗り、30分程度してからこすり落とすときれいに汚れが落とせます。
コンクリートブロックの施工に関するQ&A
Q. 古いブロックに積み増しはできますか?
原則、古いブロックの積み増しは、ブロックの状態や用途によって、十分な強度が保てると判断した場合にのみご対応させていただいております。場合によってはご希望に沿えないケースもございますが、まずは一度ご相談ください。
Q. ブロック塀は何段まで積めますか?
建築基準法ではコンクリートブロックの最大施工の高さは2.2メートル(約11段)までと定められております。使用用途によっては、より安く安全に施工できる目隠しフェンス等のご提案をさせていただく場合もございます。
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