次世代車のひとつとして期待されている電気自動車。国からの補助金制度などもあり、ガソリン車から電気自動車への切替を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ただ一方で懸念されるのが、電気自動車の充電について。電気自動車の充電は、急速充電でも約80%の充電まで30~40分はかかるため、充電を全て自宅外の充電スタンドで行うのは現実的ではありません。電気自動車の購入の際は、自宅へのEV充電スタンドを合わせての設置がおすすめです。今回は、外構専門店の目線で、自宅用EV充電スタンドの設置のポイントやおすすめの商品をご紹介いたします。
自宅用EV充電スタンドが必要な車種
EV充電スタンドを利用できる電気自動車は大きく分けて以下の2種類があります。
EV車/BEV車
100%の動力を、電気を利用して走る電気自動車です。電気が切れると一切走れなくなるため、自宅へのEV充電スタンドの設置が必要不可欠です。
EV車/BEV車の例
- ◆ 日産 リーフ
- ◆ ホンダ Honda e
- ◆ マツダ MX-30EV
- ◆ テスラ Model 3
- ◆ プジョー e-2008
PHEV車/PHV車
充電だけでなく、ガソリンでの発電走行も可能な電気自動車です。そんのため、自宅にEV充電スタンドを設置しなくても、ガソリンの給油や町中のEV充電スタンドでの充電だけで走行することも可能です。しかし、自宅へEV充電スタンドの設置をすることで、利便性や経済面でのメリットを得ることができます。
PHEV車/PHV車の例
- ◆ プリウスPHV
- ◆ 日産 オーラ
- ◆ 三菱 アウトランダーPHEV
- ◆ プジョー 2008
- ◆ BMW 330e セダン
EV充電スタンド設置のポイント
自宅へのEV充電スタンドの設置の際は、様々な点に配慮する必要があります。事前に確認しておくべきポイントをご紹介いたします。
充電口の位置
電気自動車の充電口は、車種によって位置が異なります。充電は都度行うため、EV充電スタンドと充電口が近くなるように設置すると、充電の際の作業負担を軽減できます。
車の前方・ボンネット側に充電口がある場合は、敷地境界部分にEV充電スタンドを設置する方法がおすすめです。門柱一体型のEV充電スタンドや、門柱に追加でEV充電用のコンセントを設ける方法などで対応が可能です。またオープン外構の場合は特に、いたずら等を防ぐため鍵付きのEV充電スタンドがいいでしょう。
従来のガソリン車のように、車の後方の左右いずれかに充電口がある場合は、EV充電スタンドは駐車スペースの後方への設置がおすすめです。ただし、前方に設ける場合と比べてスペースが限られるケースも多いため、車のバックドアなどのスペースと干渉しないか、充電時のケーブルが邪魔にならないかなどについて、確認する必要があります。
既存電源の有無
EV充電スタンドの設置前には、電源の確保が必要です。EV車、PHEV車ともに、充電は200Vを使用するのが主流です。(100Vに対応した車種もありますが、充電時間が長くなるなどのデメリットがあります。)家庭用電源は通常100Vであるため、200Vの電源を確保するには、分電盤から200V専用の電線を新たに引くか、既存の電源を200Vに切り替える工事が必要です。
最近の新築戸建てでは、建物外壁に電気自動車用のコンセントを予め設置するケースも増えています。依頼前に、既に電源が設置されていないか、駐車スペースまわりの外壁や図面などを確認してください。
充電中のケーブルの収納方法
充電中に露出するケーブルは、ある程度の長さがあるため、足を引っかけるなどの転倒のリスクが発生します。ケーブルが長く充電中に床に散らかってしまう場合や、スペースが狭くゆとりがない場合には、フック付きのEV充電スタンドがおすすめです。
壁面取付タイプ/自立スタンドタイプ
EV充電スタンドは大きく分けて、壁面取付と自立スタンドの2つタイプがあります。壁面取付のタイプは、建物外壁やコンクリート製の門柱などに設置することができます。自立するスタンドタイプは、境界部分など壁面から離れた場所に自由に設置することができます。
おすすめの自宅用EV充電スタンド
ここではガーデンプラスで取り扱いが可能な、おすすめの自宅用EV充電スタンドをご紹介いたします。(商品価格は2021年10月1日現在のものです。)
Panasonic
ELSEEV hekia S Mode3
タイプ:壁面取り付けタイプ/自立スタンドタイプ
メーカー定価:154,000円~(税込・工事費別)
単品では壁面取付のタイプですが、オプションのポール材を使うことで自立スタンドとしても使用が可能な自宅用EV充電スタンドです。充電ケーブルが付属しているため、社内からケーブルを都度出す必要が無く、スピーディーに充電することができます。
ELSEEV mine Mode3
タイプ:自立スタンドタイプ
メーカー定価:264,000円~(税込・工事費別)
見た目はシンプルながら、ケーブル収納や手元の表示灯など、欲しい機能が一式そろった自宅用EV充電スタンドです。ダイヤル錠も付属しているため、駐車スペースの入り口などに設置することも可能です。
カバー付屋外コンセント
タイプ:壁面取り付けタイプ
メーカー定価:3,850円(税込・工事費別)
雨に濡れにくいカバー付きのEV充電用コンセントです。新築戸建てに予め設置されているのはこちらの商品であることが多いです。サイズも小さいので、駐車スペースの空間が限られているケースでも後付けが可能です。
LIXIL
エコリスEVファンクション
タイプ:自立スタンドタイプ
メーカー定価:254,540円~(税込・工事費別)
機能門柱一体型の自宅用EV充電スタンドです。幅20センチにも満たないコンパクトサイズの機能門柱にインターホンやポスト、表札などの機能を集約でき、玄関周りをスッキリとさせることができます。
YKK AP
エレポルト 機能門柱
タイプ:自立スタンドタイプ
メーカー定価:272,910円~(税込・工事費別)
機能門柱一体型の自宅用EV充電スタンドです。シンプルなシルバータイプと3色の木調ラインのアクセントパネルから選ぶことができ、門扉一体の施工も可能など、デザインバリエーションが豊富です。
四国化成
EVスタンド
タイプ:壁面取付タイプ/自立スタンドタイプ
メーカー定価:149,490円~(税込・工事費別)
四国化成の自宅用EV充電スタンドは、カーポートの柱にも設置が可能な商品です。充電作業は雨の日でも必要な場合も多いため、四国化成のカーポートと合わせて検討してみてはいかがでしょうか。
助成金について
設置する自宅用EV充電スタンドの種類や地域によっては、助成金を使用できるケースがあります。詳細と最新情報は一般社団法人 次世代自動車振興センターにご確認ください。ガーデンプラスでは自宅用EV充電スタンドに関する助成金の申請や確認等を行っておりません。悪しからずご了承願います。
ガーデンプラスでは、自宅用EV充電スタンドの設置見積りなども無料で対応いたしております。お気軽にお申し付けください。