清涼感のあるお庭をつくる青い花
蒸し暑いこの季節、青い花を植えて涼し気なお庭をつくりませんか?
涼しい色の花壇づくり
陽射しが強くなるほど緑は濃く、蒸し暑くなるのが日本の夏。お庭は特にエアコンなどありませんから、見た目だけでも涼しくしてみましょう。
花には様々なカラーがありますが、今ある花とも喧嘩せず清涼感を取り入れられるのがホワイトの花。まずはホワイトの花を増やし、ブルー、パープル、ピンクを徐々に取り入れると夏仕様のお庭へシフトできます。斑入りの葉や、明るいライムグリーンのカラーリーフなども寄せ植えするといいですね。また花姿も穂状のものを取り入れるとすっきりとして、風に揺れる姿が涼を呼びます。お庭の一部分だけブルーガーデンにしたり、またビタミンカラーのお花の脇役として取り入れることで、スッキリとした印象の花壇になりますよ。
それでは育てやすい青い花の品種をご紹介します。
アサガオ・西洋アサガオ
朝顔は日本で古くから愛されてきた夏の定番の青い花。鉢植えでも育てやすいので、夏の間だけ行燈仕立てやすだれに絡ませて育ててみてはいかがでしょうか。歴史があるだけに品種も様々で、曜と言われる星形の模様の入ったものや、絞りの入った品種など少し凝った朝顔に挑戦してみてください。花色の中では珍しい茶系も渋くておすすめです。
朝顔の観察日記をつけた方は「朝寝坊して花を見逃してしまった」という経験もお持ちの方がいらっしゃると思います。せっかくの花ですから、長く楽しめた方がいいですね。そんなときは午前中咲き続けてくれる「西洋アサガオ」の品種がおすすめ。空色のヘブンリーブルーや絞りの入るフライングソーサーなど、強健ながらよく咲いてくれますのでグリーンカーテンにもおすすめです。また白やピンクになりますが、ユウガオやヨルガオなら日没から花も香りも楽しめます。
ラベンダー
北海道・富良野のラベンダー畑が有名で、冷涼な気候を好むハーブですが、最近は暖地でも育てられる品種も増えました。香りがよくドライフラワーやポプリにもおすすめのイングリッシュラベンダー、暖地でも育てられて香りも楽しめるいいとこ取りの交配種・ラバンディンラベンダー、リボン状の花がかわいいフレンチラベンダーなど系統がいくつかありますので、育てる場所に合わせてお選びください。最近私が注目しているのは長崎ラベンダー。イングリッシュ系ながら暖地でも栽培できる二季咲き品種です。
シソ科だけあって害虫が寄り付きにくいので、家庭菜園のコンパニオンプランツにもおすすめ。ハチなど花粉を運んでくれる虫を呼んでくれます。
ロベリア「アズーロコンパクト」
キキョウの仲間であるロベリアも青い花が多く、夏が開花期です。上の写真はサントリーフラワーズが開発した品種「アズーロコンパクト」という花です。私も一度育てたことがありますが、繊細な花姿ながら生長スピード、花付きのよさにも感服しました。夏中こんもりと咲いてくれましたし、切り戻してもう一度楽しむこともできました。真夏の暑さではさすがに花が疲れてしまうので、鉢植えに仕立てて真夏は日陰に移動させると長く楽しむことができます。
いかがでしたでしょうか?他にも以前取り上げたブルーサルビアやペチュニアなど、育てやすい花でも青い色をもつものがたくさんあります。
夏の訪れを予感させるような蒸し暑い梅雨の晴れ間は、お庭の青い花を見て癒されたいものですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。うちの庭では一年草扱いのブルーサルビアが4年目の花をつけはじめました。今年も蚊に刺されながらお手入れを頑張りたいと思います!
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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