愛犬家のための門扉の選び方！屋外への飛び出し・脱走防止に役立つエクステリア

散歩に出かける際やお庭で遊ばせている際に、犬が門から道路に飛び出してヒヤリとしたことはありませんか？
犬が安全に暮らせる空間を作るには、ご自宅の周辺を囲うことが大切となります。
そこでおすすめなのがアプローチやお庭への「門扉」の設置。門扉があれば、急な飛び出しや脱走を防ぐこともできるのです。

門扉とは、ご自宅の玄関ドアから道路までの間や、勝手口から道路までの間の通行口などに設置する屋外用の扉全般を指します。玄関前だけでなく、勝手口や駐車スペースとお庭を仕切るためにも「門扉」のアイテムを設置することができます。特にオープン外構などでは道路から玄関まで丸見えになることが多いのですが、門扉を設置すると防犯対策や目隠しにもなり、敷地の境界を明確に示すこともできます。

犬は予期せぬ行動をとることがあり、例えば宅配物の受け取りなどで玄関を開けた際に、室内にいたはずの愛犬が意図せず外に出てしまうかもしれません。リードを装着している際にも、散歩に出かけられる嬉しさから玄関を飛び出したり、お庭で遊ぶことに夢中になって道路に飛び出したりすることも考えられるでしょう。
急に犬に引っ張られると、リードを持っていても飛び出しを防げない可能性もあり、お子さんの場合は驚いて持っているリードを離してしまうことも考えられます。

こうした飛び出しや脱走の危険をできる限り減らすために、玄関と道路の間のワンクッションとして門扉の設置が有効です。

門扉とフェンスとの最も大きな違いは、塞ぐ役割だけでなく開けることもできて動線としての機能は残せる点です。お庭で愛犬を遊ばせるためにフェンスで囲うリフォームをされるお客様には、動線の確認もお願いしています。駐車スペースやアプローチ、室内、勝手口などへの移動に支障がないように門扉の設置個所を選んでくださいね。

犬の安全を守るための門扉として、「自力では開けられない構造」「すり抜けられない構造」「飛び越えられない高さ」であることがポイントです。

飛び越えられない高さであっても、犬が扉を押し開けてしまう可能性があります。そこで、「敷地側から手前に引かないと開かないようにする（内開き）」「スライド式にする」「サムターン錠（回転式のツマミ）を解除しないと開かないようにする」「取っ手をプッシュプル錠にする」といった工夫を施しましょう。
こうした構造の扉は犬にとっては開けにくく、自力で扉を開けてしまう危険性が少なくなります。

また、門扉と地面のすき間が広かったり、門扉自体にすき間があったりすると、犬がすり抜けてしまうかもしれません。いずれのすき間も、70mm以下にすることで、すり抜け防止になるでしょう。小型犬の場合は、すき間が50mm以下だと安心です。

門扉は機能性・デザイン性に富んだ製品も多く、年々進化を遂げていることが特徴です。軽量で丈夫なアルミ製門扉や、ヨーロピアンテイストの鋳物調門扉、優しい雰囲気やモダンな印象になる木目調デザインの門扉など各メーカーから様々な商品が出ています。

例えば、タッチキーリモコンを携帯していることで、近づくだけで自動で解錠・施錠する門扉もあります。これなら、リードと散歩グッズで両手がふさがっている場合にも、いちいち鍵を取り出して解錠・施錠をするといった手間がなく、大変便利です。

門扉というと、手前や奥に開くタイプを想像する方も多いと思いますが、玄関から道路までの距離が短く、門扉を開閉するスペースがない場合には、スライド式の門扉がおすすめです。上の写真は、玄関から道路までの距離が近く、さらに玄関ポーチ階段があるためにスライド式門扉を設置した事例です。フェンス代わりに角柱を並べ、カーゲートも設置して圧迫感のないクローズ外構が完成しました。

更にスライド式門扉を引き込むスペースがない場合、伸縮門扉であればコンパクトに設置可能です。ノンレール・ノンキャスタータイプなら地面をフラットのままにできるため、施工が簡単で、バリアフリーを実現できるというメリットもあります。

その他、「門扉を設置すると家が窮屈な印象になりそう」といったご不安がある場合には、

鋳物門扉のような格子状のデザインを採用することで、お庭の奥行きを見せつつ、圧迫感のないオシャレな門まわりに。リーフ柄、花柄、菱形の格子などデザインも豊富です。特にたて格子タイプであれば、犬が足をかけて門扉をよじ登ることを防げます。

上のお写真はアプローチ上に鋳物調門扉を設置した事例。格子から枕木や人工芝、植栽スペースが続くアプローチが見えることで奥行きを感じさせますね。門扉は繊細な印象ながら隙間が少ないので、飛び出し防止効果も高いです。

駐車スペースは、お車の出入りのためにオープンにされている方も多いと思います。こちらもカーゲートを設置することで、犬の飛び出しや脱走の防止に役立ちます。
カーゲートにも様々なデザインがありますが、扉を上下に開閉する跳ね上げ式カーゲートなら、通常はフェンスのようなおしゃれなデザインで、電動で開閉させることもできて便利です。上のお写真はお子様がお庭で安全に遊べるようにとカーゲートを設置された事例ですが、閉められているときは縦格子フェンスとしての役割を果たし、モダンな印象になります。

また、伸縮門扉なら幅広い間口に対応できて手軽に設置できます。近年わんちゃんのいるご家庭で人気の伸縮門扉が、「ペットガード付きカーゲート」。写真のように、地面と格子のすき間が狭くなっているだけでなく、格子と格子の間にさらにすり抜け防止の補助格子が付いているタイプです。中型犬や大型犬がすり抜けてしまう不安を解消できます。

いかがでしたでしょうか。
わんちゃんがより安心して暮らせる場所にするために、門扉を設置して安全性を高めましょう。愛犬の大きさやジャンプ力を考慮する他、犬が自力では開けられない構造を選ぶなど、ポイントを抑えて適切な門扉を選んでくださいね。安全性だけでなく防犯性も高まり、ご自宅を彩るアクセントにもなりますよ。

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