石の質感を使った格調高いファサード

こんにちは。ガーデンプラス姫路の井内です。

今回は石の素材を使いながらも曲線を用いて優美な印象を持たせたファサードの施工をご紹介いたします。

駐車スペースを兼ねるファサードは造形物も少なく開放的なイメージですが、重厚さや高級感という点では少し物足りなく感じられてしまいます。今回はシックな雰囲気の建物に、塀など重厚感のあるデザインを希望されていました。門まわりもしっかりと格調高いイメージに仕上げたく、石調の素材を用いたファサードにデザインしました。

それでは施工ポイントごとにご紹介いたします。

駐車スペースの中で目を引くのが、道路側から続く乱形石。幅のある玄関ポーチ階段に自然につながるように曲線を使ったシルエットにしました。アーチはバランスがなかなか難しいのですが、心地よく感じられる形状を心がけています。

車を停める駐車スペースには土間コンクリートを打設し、2台分の大きなカーポートを設置。カーポートのアーチ屋根と、乱形石のアプローチのシルエットがリンクされて、優美な印象になります。目地には明るくピンクがかった化粧砂利を敷き込みました。

ホワイトトーンの乱形石が上品なアーチ型によく似合い、お車がないときも高級感を感じさせる駐車スペースです。

駐車スペースの脇には軒下を利用して雨に濡れないスロープを設置。カーポートの屋根も軒ぎりぎりに近付けたので、車内から傘をささずに室内まで進むことができ、またベビーカーや小さなお子さまにも優しい動線になりました。床面はタイルを貼り、玄関ポーチへつなげています。

スロープとポーチ階段の間には、扇形の花壇を設けました。スロープの土留めの化粧ブロックが花壇の背景になります。今は花がない状態ですが、化粧ブロックによって高さのある植物でも広がりをコントロールできるので、庭木や大型の宿根草など、門まわりを華やかに飾るスペースになりそうです。

アプローチの曲線から花壇までラインがつながっているのが分かりますでしょうか？門まわりの一部としても、無駄のない計算したレイアウトに仕上げています。

門柱は階段と合わせて直線ラインで構成しました。天面も階段状にして、立方体のデザインがモダンな照明を設置。門柱表面は天然石を使った舗装材を貼りましたが、大小さまざまな大きさの石が複雑に組み合わされたかのように仕上がります。今回は石らしいしっかりとした印象にするため、自然なカラーを選びました。笠木のブラックがシルエットを引き締めてくれます。オープン外構でも、門柱を重厚なデザインにすることでしっかりとした印象の門まわりに整えることができます。

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