アプローチにおすすめの花木
今が見頃のユキヤナギをはじめ、アプローチ向きの花木をご紹介します。
アプローチのかたちによって異なるテイスト
アプローチにも直線的なもの、曲線を使ったもの、スペースとして広くとったものなど、デザインによって「重厚・フォーマル」「優しい・ナチュラル」「明るい・開放的」とテイストが変わります。上のお写真のような「重厚・フォーマル」な直線的なアプローチは、植栽スペースと通路がきっちり分けられているため、ツゲやツツジ、ボックスウッドなどしっかり刈り込まれた固い常緑の植栽が似合います。
アプローチ向きの庭木のポイント
アプローチに植える樹木を選ぶポイントとして
・トゲがなく柔らかい枝
・樹高が低いか、刈込に強い
・花や葉を楽しめる
という性質の品種を探してみることをおすすめします。アプローチは歩きながら通り抜ける場所なので、見上げる高さよりは、低めの樹高の木の方が目に入りやすいです。またやわらかな葉や枝垂れるような枝なら、通行時に葉や固い枝が衣服にひっかかりません。枝が直線的に上へ延びるタイプも、行き来を邪魔しませんね。
アプローチスペースは広さが限られているため、木のサイズを調整しやすいように、剪定に強いことも重要です。もしくは生長が緩やかだったり、あまりサイズが大きくならない木もOK。生垣のように列植するよりは、アクセントとして植えて間を一年草や宿根草で埋めていくように景観を作ると、よりナチュラルな印象で、庭木に花の無い季節にも華やかなアプローチを維持できますね。
それでは、アプローチにおすすめの庭木をご紹介いたします。
ヒメウツギ
ウツギはアジサイと同じユキノシタ科で、春から初夏にかけて開花期を迎えます。瑞々しい対生の葉が伸びるにつれて次第に枝垂れ、真っ白で可憐な花をつけます。つぼみの頃から可愛らしい見た目ですが、丈夫な性質で日陰にも強いです。最近では葉の色が明るいライムイエローの園芸品種もあり、日陰のアプローチに爽やかな緑を入れたい方におすすめです。
いかがでしたでしょうか?春~夏が見頃の花木を中心にご紹介しましたが、オタフクナンテンやサンゴミズキといったカラーリーフや斑入りの品種なら、花がなくても観賞期間が長く、明るくしたいアプローチにおすすめですよ。
アプローチは動線であることから植物が生長できる広さが限られていますので、大きくなりすぎず丈夫な品種を選んでください。また、アプローチはプライベートスペースとオープンスペースを切り替える場所でもあります。心が安らぐ緑のアプローチで、オンオフのスイッチを切り替えられるといいですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。アプローチには、以前ご紹介した這性コニファーやカラーリーフ類もおすすめです!
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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