汚れにも強いサスティナブル素材の「バイナルフェンス」を使ったカントリー風のお庭の施工例

こんにちは、ガーデンプラス久喜の石上です。
今回はバイナルフェンスを使った新築外構をご紹介いたします。

バイナルフェンスというエクステリアについては、まだあまりご存知ない方も多いと思います。形ではなく、材質に由来する言葉で、PVC（ポリ塩化ビニル／塩化ビニル樹脂）で出来たフェンスのことです。身近なところだと排水管などに使われている、いわゆる「塩ビ管」「塩ビパイプ」がPVCで出来ています。実は海外ではスタンダードになりつつある素材なので、施工内容のご案内と共に詳しくご紹介いたします。

まずは主役のフェンスのご紹介から。今回の外構についての一番のご要望が、お客様がネットでみつけたバイナルフェンスの設置でした。カントリー調のピケットフェンス風にデザインされていて、とても雰囲気がありますね。駐車スペース、玄関脇の道路境界と隣地境界の3面に設置させていただきました。

白いフェンスというと汚れが心配になるところですが、樹脂製のバイナルフェンスは表面が滑らかなので、雨でも泥が落ちるほど汚れに強いという特長があります。ホワイトカラーのエクステリアで、ローメンテナンスながら白さを保てるというのは大きなメリットではないでしょうか。また排水管に使われているほど、酸性やアルカリ性などにも強い素材なので変色や傷みがほとんどありません。耐用年数は50年ほどといわれています。

また世界でスタンダードとなっているもっとも大きな理由が、エコ素材であること。樹脂といっても、約6割が塩でできている素材なので、金属や石油などの資源をできるだけ使わずに生産できます。またリサイクルが可能というところも注目していただきたいメリットです。

長く使い続けられること、資源を無駄にしないこと、再生可能なことから「サスティナブルな素材」と呼ぶにふさわしい材質のフェンスなんです。

このフェンスに合わせて、基礎はコンクリートブロックの上からタイルのように薄い貼材に加工されたレンガを貼り付けました。レンガを外周全体に積むとなるとかなりの枚数が必要となりますが、この工法ですと耐久性はもちろんのこと、材料も少なく、工期も短くてすみます。

駐車スペースは全面土間コンクリートだと味気ないので何か色味を追加してほしいとご希望がありましたので、轍部分のみ土間コンクリートを打設し、人工芝を敷設しました。白いフェンスやテラコッタカラーのレンガとも相性良くまとまっていますね。

こちらはアプローチと門まわり。道路から玄関までの直線距離はとても短いのですが、アプローチ感を出すため、駐車スペースの出入口から曲線を使ったシルエットで乱形石を貼りました。レンガに合わせた明るいピンクベージュ系のカラーですが、天然石ならではの複雑な濃淡があり、モザイクのような美しさを楽しめます。レンガラインもシルエットを引き締めてくれました。やや段差があるので、玄関ポーチのまわりには扇状のステップを一段設けて、蹴上にもレンガを使ってアクセントにしています。

アプローチ脇には植栽があると華やかなだなと思い、一部をレンガで囲って花壇を作りました。全体的にローメンテナンスなお庭にしたいとのことで、人工芝や雑草対策をしているのですが、これぐらいのサイズの花壇ですと、植え替えるだけで季節感を楽しんでいただけると思います。また、お気づきの方はいらっしゃいますでしょうか…乱形石の中に某人気キャラクターがこっそり隠れています。カントリー調のお庭にぴったりですね。

後日、お客様から花壇に花を植えてくださった写真を頂戴しました。とても可愛らしい花々で、アプローチが華やぎましたね！まずは管理できるサイズの花壇から、ガーデニングを楽しんでいただきたいと思います。

こちらはお庭のテイストにぴったりの門柱です。足元の土間コンクリートには、上記した星形を型抜きしてアクセントにしました。お庭の雰囲気に合わせた赤い宅配ポストと共に、門柱にもご注目ください。実はどちらもお客様からご支給いただいたのですが、門柱の方はフェンス販売店にポストに合わせて作ってもらったオリジナルサイズなのだそうです。

実はこういった加工のしやすさもバイナルフェンスをはじめとしたPVC製品の特長で、パーゴラやアーチなども補強材を入れて作ることができます。フェンスなどに使う材料は中空になっているので、写真のようにインターホンの配線も中に通せるところもメリットですね。また素材に弾力性があるため、地震や地盤沈下にも強く、衝撃を吸収してくれます。さらには燃えにくい性質まであります。排水管のような地中に埋めるインフラ設備に使われている素材に選ばれているだけある素材です。

いかがでしたでしょうか？今回はフェンスや人工芝、宅配ボックスなどお客様がご自身で選ばれたものをメインに、カントリーテイストのお庭に仕上げさせていただきました。お客様の好みを反映したお庭にできたと思います。

またこだわりのバイナルフェンスですが、今回使ったピケットタイプのほかにも様々なデザインのフェンスやエクステリア商品が生産・販売されていますので、カントリー調のお庭のみならず、洋風やアメリカンテイストのお庭にも合わせやすいと思います。ローメンテナンスで災害にも強い、サスティナブルなバイナルフェンスにぜひご注目ください。

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