ガーデニングの挫折ポイントのひとつが、病害虫や雑草、落ち葉などの悩み。メンテナンスもガーデニング作業のひとつなのですが、やはり出来るだけ手間はかけたくないですよね。そんなお悩みはどうしたら解決できるでしょうか?
今回はガーデニング初心者の皆様からよくお寄せいただくお悩みについて、花壇の位置やお庭設計の視点からの解決方法を考えてみました。ガーデニング経験者の方にも参考になるところがあれば幸いです。
- 草むしりにすごく時間がかかるんです。
- 舗装して雑草が生える場所をできるだけ減らしましょう。
草むしりの問題は「管理する花壇のサイズ」がポイント。花壇や植栽スペースの面積を少なくして、他はできるだけ人工芝や平板などで舗装してしまうことで、雑草が生える場所が減って管理がぐんと楽になります。
- 雑草におすすめの施工アイデア
-
インターロッキング舗装
コンクリートで下地を作り、砂を噛ませながらブロックで舗装する工法がインターロッキング。舗装した分だけ雑草が生えにくくなります。様々なバリエーションがあり、お庭のテイストに合わせたデザインが選べます。
3色のブロックをヘリンボーン柄に並べてインターロッキング舗装。明るい色を使うことで、花壇に花がない時期も寂しくありません。レンガ調や正方形タイプなど様々な色・形があります。
この施工事例を詳しく見る
- 病害虫が出ないか心配です。
- 毎日チェックしやすい場所に植えて早めの対処を!
完全隔離されていない限り、どんなお庭でも病害虫は発生します。そこでポイントになるのは早期発見。被害が広がる前に原因となる菌や幼虫を取り除けば、回復も早いです。薬剤をこまめに撒けるようにテラスやアプローチの近くなどに花壇をレイアウトすると、チェックしやすい。また風通しや日当たりのよい場所も、植物が病気に負けず健康に育ちます。
- 病害虫におすすめの施工アイデア
-
フェンス代わりに通気性のよい角柱
お庭を囲うフェンスにも、角柱や縦格子デザインのものを使ってみましょう。風通しがよく陽射しをあまり遮らないため、植栽の健康にも影響を与えにくいです。木目調のデザインや桟の細いタイプを選べば、植栽と組み合わせたときの見た目もうまくまとまります。
駐車スペースとお庭を仕切るために並べた角柱ですが、植栽との相性もいいです。角柱にはスリットライトを仕込んでいるため、照明としても役立ちます。
この施工事例を詳しく見る
- 日当たり・水はけが悪いところでも
育てられますか?
- 日陰向きの植物や高さを上手く使って!
育てられますか?
植物の成長にかかせない光と水。肥料をやるだけでは虫の発生の原因になることもあるんです。日当たりがあまりない花壇では、少ない陽射しの方が好きな植栽を。水はけが悪いときはレイズドベッドのような花壇にし、地面よりも高さを出すと自然と水はけがよくなります。
- 日陰のお庭のための施工アイデア
-
和モダンの坪庭
石やコケを用いた和風のお庭は、シダや山野草のような日陰向きの植栽が合います。石や化粧砂利を使うことで、管理する植栽が少なくても美しいお庭に。
壁やブロック塀に囲まれた小さなスペースを坪庭にしました。常緑の植栽や化粧砂利、景石を使うことでローメンテナンスなお庭となっています。
この施工事例を詳しく見る
- 剪定や落ち葉が大変そうで…。
- 成長がゆっくりした木や常緑樹を、お庭中央に植えて手間いらずに。
背の高くなる庭木は、大きくなりすぎないか、お手入れはできるのか心配される方も多いです。樹木には品種によって成長スピードが違い、緩やかに育つものは剪定が少なくて済みます。更に常緑樹なら落ち葉も少ないです。お庭の中央に植えると、落ち葉が隣家へ入ることもありません。また剪定に強いシマトネリコなどもおすすめです。
- 落ち葉や剪定に困らないための施工アイデア
-
ソヨゴ
シンボルツリーとして人気が高い常緑樹のひとつ。成長もゆっくりで、秋には赤い実が楽しめます。ある程度大きめの株を植え付ける方が見栄えがいいです。
ウッドデッキを設置したモダンなお庭に、シンボルツリーとしてソヨゴを植えました。シンプルでフラットな景観に、樹形の美しさが映えるお庭です。
この施工事例を詳しく見る
- メンテナンスしやすく枯れない花壇にしたい!
- 常緑低木やリーフプランツを組み合わせて。
花が枯れてしまわないか心配というお悩みもよく聞きますが、発想を逆にして「多少失敗しても綺麗な庭」を目指してみませんか?例えば花壇に常緑の低木や、多年性カラーリーフを配置し、間に気に入った季節の花を植えてみる。もし花の状態が悪くなっても、丈夫な緑があれば花壇は寂しくなりません。
- メンテナンスしやすいお庭のための施工アイデア
-
ロックガーデン
管理する植栽は少なくしたいという場合は、ロックガーデンもおすすめ。地面の部分を大きめの石で覆うだけですが、味わい深い雰囲気に。オリーブやユーカリなどのシルバーリーフ、多肉植物などにも合い、洋風やモダンなテイストになります。
アプローチとブロック塀の周りをロックガーデン風に。庭木やインパクトのある植栽も、足元を石で覆うことでシルエットが引き立ちます。
この施工事例を詳しく見る
- 最初に植える木はプラントプランで。
- 「せっかくのお庭なので樹木を植えてみたい」と考えている方には、プラントプランでご紹介している庭木が育てやすくておすすめ。
- ガーデンプラスが企画するエコプロジェクト「プラントプラン」では、小学生以下のお子様がいらっしゃるご家庭に、苗木をプレゼントしています。
園芸店が選ぶ、ご家庭でも育てやすい樹木の中からお子様の人数分お選びいただけます。
お客様からの声
お子様のいないご家庭でも、おすすめ庭木の詳しい情報や育て方をページに掲載していますので、参考にしてみてください。
こんな木が選べます!
-
ジューンベリー
丸い葉が可愛らしく、剪定しなくても樹形も美しく整う観賞できる果樹。病害虫に強く、6月頃甘い実ができるので、お子様と収穫も楽しめます。
-
レモン
柑橘類の中でも比較的ご家庭で育てやすいレモン。鉢植えでも立派な実をならせることができます。可愛い花や香りも楽しめます。
-
オリーブ
シルバーリーフが美しい地中海原産の樹木。ご家庭では収穫よりも観賞して楽しみましょう。洋風モダンのお住まいにも合います。
-
キンモクセイ
常緑樹で秋には香りのよい花をたくさん咲かせてくれる人気の庭木。丈夫で剪定もそれほど必要ないので、初めての一本におすすめです。
- 育てやすい植栽や
お庭の活用法をブログでご紹介。
- ガーデンプラスのお庭ブログでは、お庭の施工方法や育てやすい植栽情報もご紹介しています。エクステリアやお庭づくりのコツもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
お庭の活用法をブログでご紹介。
-
蚊を防ぐお庭作りのコツ!
気温が上がり、そろそろ気になってくる蚊の出現。今回は蚊の住処を作らない、お庭作りのコツをご紹介いたします!
-
植えっぱなしで大丈夫な球根植物
一年中お庭に植えっぱなしにしていても毎年花が咲き、自然と増える球根の品種をご紹介。
-
冬の夜のお庭を楽しむライティング術
日が短い冬の夜のお庭を楽しむためのライティング術をご紹介いたします!
-
明日からお庭でできる、野鳥の招き方
冬から春は住宅街でも野鳥が見られるシーズン。手軽な方法でお庭に可愛い小鳥たちを呼んでみませんか?
ガーデニングを始めてみたいけれど、虫や雑草は嫌いといったお話はよくうかがいます。実際どんな植物でも、虫や病気がつかないわけではありません。どちらかというと、ひどくなる前に防ぐ・傷が浅いうちに処置するといった対処療法でお庭を運営していくことがほとんどです。
今回、自宅でも何年もお庭を維持しているプランナーに、ガーデニングのコツは何かと尋ねてみたところ、こんなアドバイスがありました。
お庭の環境はお住まいによって異なりますので、どの植栽が育ちやすいのかは試してみないと分かりません。失敗とチャレンジを繰り返すのもガーデニングの楽しみのひとつととらえ、自分のお庭に合う植物を探してみましょう。