アプローチ、お庭や駐車スペースなど、外構工事の舗装で幅広く使われるインターロッキング工事について解説します。耐久性が高く、デザイン性も高いため人気のインターロッキング工事ですが、仕上がりの美しさや長く安心して使うためには、見えない下地づくりが欠かせません。
インターロッキングの特徴や種類、工事手順、お手入れ方法など、工事前にも知っておきたいインターロッキングに関する知識を詳しくご紹介します。
インターロッキングとは?

インターロッキングとは、コンクリートブロックを用いた工事方法の一種で、強度や耐久性に優れているので、アプローチ舗装以外にも車両が乗る駐車スペースにも工事できます。
インターロッキング(interlocking)とはかみ合わせるという意味で、車両などの荷重がかかった時、ブロック間の目地に充填した砂により、ブロック相互のかみ合わせ効果(荷重分散効果)が得られます。
インターロッキング工事では、着色された長方形のブロックや、規則正しく並ぶよう大きめのギザギザの波形が入った形のブロックを並べ、ブロック同士の隙間に砂を埋め込んでいきます。目地に砂を使用することで、コンクリート舗装などとは異なり、吸水力が高いという特長があります。雑草も生えづらく、お手入れも簡単です。
また、インターロッキングは、デザインやサイズの種類が豊富ですので、駐車スペースやアプローチなど広い面積でも使用できますし、見切りやアプローチの縁取りなど、外構工事で幅広く取り入れられます。
インターロッキングの目地砂

インターロッキングブロックを並べた時にできた目地(隙間)には、非常に細かい砂である「珪砂」や「細目砂」を使用します。目地砂をインターロッキングのすき間にしっかり掃き入れることで、インターロッキングブロック同士を固定し、舗装全体の安定性を高めます。
また、目地に砂を使用することで水を地面に浸透させやすく、水はけに優れているのもインターロッキングならではの特長です。
インターロッキングとレンガの違い

インターロッキングとレンガは一見似ていますが、インターロッキングはコンクリート製で強度と耐久性に優れているため、車道や駐車スペースなど負荷の大きい場所にも使用できます。
対してレンガは粘土を焼いて固めているため、強度や荷重がかかった際の強度ではインターロッキングに劣る点があります。花壇やアプローチなど歩行が中心となる負荷がかかりにくい場所での使用に向いています。
インターロッキングのサイズや色の種類

インターロッキング工事に使われるブロックの大きさは、10cm×20cmのレンガサイズが一般的ですが、10cm角の正方形タイプもあります。最近では、タイルのような見た目の30cm×30cmの大判サイズも人気です。その他にも乱形石風の不規則なデザインや細長いサイズのインターロッキングブロックなども多く見られるようになりました。
外構工事に使用されるインターロッキングの厚みについては、歩行用の6cm、車両用の8cm等があります。普通乗用車でしたら6cmのインターロッキングブロックを使用する場合もあります。
また、種類だけでなく設置場所や厚みによっても外構費用は変わるため、十分な検討が必要です。インターロッキングは基本サイズに加え、さまざまなサイズ展開をご用意しています。外構のデザインや用途、ご希望のスタイルに合わせて柔軟にお選びいただけます。
インターロッキングの機能種類

外構に使われるインターロッキングブロックには、一般的なタイプのほかに、特別な機能を備えたタイプがあります。
代表的なものにはスタンダードタイプのほか、緑化ブロック・透水ブロック・遮熱性透水ブロック・保水ブロックなど、機能性を持たせた多様な種類があります。
例えば保水ブロックは雨水を蓄え、晴れた日には水蒸気として放出することで周辺の温度上昇を和らげる働きがあります。透水ブロックはブロック自身が雨水を地面に浸透させるため、さらに水たまりができにくく、雨天時の滑りリスクを抑える効果が期待できます。ガーデンプラスでは環境やご要望に合わせて、最適なインターロッキングをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
インターロッキングの色

インターロッキングの魅力は、何といっても豊富な色展開にあります。茶色やオレンジなどの暖色系は温かみがあり、ナチュラルな雰囲気や植栽の緑とよく調和します。白やライトグレーなどの明るい色は空間を広く見せ、清潔感のある仕上がりに。濃いグレーやブラック系は重厚感や高級感を演出し、モダンな建物との相性が抜群です。
近年は天然石を思わせる質感のテクスチャーを持つものや、リブが施されたものなどがあり、インターロッキングの色の選び方次第でお庭や外構の雰囲気は大きく変化します。
インターロッキングのデザインパターン
複数の色や形のインターロッキングブロックを使用し、敷き方を工夫することで、様々なパターンを演出することができるのも、インターロッキングの魅力の一つ。敷き方には、直列、馬目地、ヘリンボーンやバスケットウィーブなどがあります。規則正しい線形デザインにすればスタイリッシュな印象に。ランダム模様を用いれば優しい雰囲気の床面に仕上がります。インターロッキング工事を外構プランに取り込む際は、スタッフと一緒にお気に入りの模様を探してみてください。

馬目地
段ごとに半分ずつずらして配置する継ぎ目を「馬目地」と呼びます。目地の直線が強調されにくく施工性にも優れているのが特徴です。
インターロッキングに馬目地を取り入れることで、変化が生まれ、空間全体に心地よいリズムとアクセントを与えてくれます。

石畳調
疑似目地入りのインターロッキングブロックを使用すると、ただ並べるだけで本物の石畳を敷き詰めたような高級感のある仕上がりになります。工事の手間を抑えながらデザイン性を高められるため、ガーデンプラスでも多くのお客様に選ばれている人気のインターロッキングデザインです。

30cm×30㎝
300角サイズのインターロッキングは、タイルのように整然とした美しさを持ち、敷き詰めるだけで外構全体に高級感を演出できます。大判のコンクリート平板ならではの存在感があり、シンプルながらも上質な雰囲気を住まいにプラスしてくれるのが魅力です。

30㎝×60㎝
300角よりもさらにワンランク上の上質さを演出できるのが、30㎝×60㎝のインターロッキングです。大判のコンクリート平板ならではの存在感が、外構に重厚さと落ち着きをもたらし、住まい全体の雰囲気をより洗練されたものに仕上げてくれます。空間を広く見せる効果があり、モダンスタイルからナチュラルスタイルまで幅広いデザインにマッチします。

ヘリンボーン
V字型が連続して並ぶことで、動きのある表情を楽しめるインターロッキングデザインです。
写真では細身のブロックを用いて軽やかな印象に仕上げていますが、レンガサイズのブロックを使うことも。
ブロックのサイズや色を変えることで、スタイリッシュにもナチュラルにもアレンジできるのが魅力です。
どんなところに工事するの?
インターロッキングは耐久性に優れ、水はけも良いため滑りにくく、歩行の多い場所や屋根のない屋外スペースによく使用されます。具体的には以下の3つのエリアが挙げられます。
インターロッキングの工事手順
❶ 工事部分の土を掘り、除去する
工事後の床面の高さが境界部分と高さが等しくなるように、インターロッキングと下地の砕石分の深さまで掘り返します。ユンボなどの重機が入らない場所への工事も多いことから、手作業となる場合が多く、工事の範囲が広いと土の掘削作業だけでもかなりの重労働となります。
❷ 下地の処理を行う
土を必要量取り除いた後には、砕石を敷き、転圧機等で押し固めます。砕石とは岩を砕いた大きめの砂利のようなもの。コンクリートや平板、インターロッキング工事の下地には欠かせない存在です。砕石を敷き転圧することで、地面の強度が均一に高まり、車などの重量物が乗ってもへこまない構造にする効果があります。転圧が不十分だと次の工程の敷砂が不均等になり、不陸の原因になるため、丁寧に下地処理を行います。
❸ 下地の砂を敷く
砕石で固めた地面の上には、さらに砂を敷きます。砂は浸水性の高い、目の細かなものを使用します。工事する面すべてに必要となるため、数トン単位をトラックで工事現場まで運び、その後一輪車などを用いて手作業で敷いていきます。運び入れた砂はレーキと呼ばれる器具で平坦に均していきます。砂が平坦になればいよいよインターロッキングブロックを敷いていきます。
❹ インターロッキングを敷く
インターロッキングブロックの敷き方は一つ一つ手作業。ランダムな色使いのインターロッキングの場合は、一定作業ごとに全体のデザインや色むらが起きていないか確認しながら、設置していきます。曲線や隙間が生じる部分はインターロッキングブロックをカット加工し対応します。すべてのインターロッキングブロックを並び終えたら転圧をかけ、インターロッキング表面の高さを均一化します。
❺ 目地を砂で埋める(砂締め)
最後に硅砂や細目砂と呼ばれる白い砂をインターロッキングの目地に埋めていきます。表面に硅砂をかけ、ほうきやデッキブラシで表面を磨くようにしてインターロッキングの目地に砂を埋めていきます。最後にインターロッキング表面が平らになるように、追加の弱い転圧をかけます。駐車スペースなどの高い強度が要求される場所には、強度を高めるため目地砂の充填と転圧を再度行います。インターロッキングはブロックをコンクリート等で固定しない分、下地処理と目地の砂締めが重要な工程。インターロッキングブロックと砂の摩擦力によって、強固な床面を作り上げます。
インターロッキング工事前に知っておきたい注意点

インターロッキングは雑草を生えにくい環境にします
インターロッキングは目地に砂を使用しているため、100%雑草を防ぐことはできません。ですがブロックを隙間なく敷き詰めることで、雑草が生えにくい環境を作ることができます。土間コンクリート舗装とは異なり、どうしても隙間から草が生えてくる場合がありますが、その際は定期的に手入れを行うことが大切です。
インターロッキングのDIYは難しい
インターロッキング工事をDIYすることは、基本おすすめはしておりません。
インターロッキングは、整えた下地の上にブロックを敷き並べて進めますがこの際、特に重要になるのが下地の精度です。インターロッキングの下地が不十分だと、数年でブロックが沈下したり、凸凹が生じたりするおそれがあります。とくに駐車スペースなど重量がかかる場所では、インターロッキングの下地にコンクリートを打設するなどの補強を行うケースもあります。十分なスキルや知識がないと、凹凸のある仕上がりとなり、つまずいたり水たまりができたりしてしまいます。
DIYによる下地の転圧や水勾配の作成は難しいため、インターロッキング工事はプロにお任せすることをおすすめしております。
依頼する外構業者選びが大切
外構業者によって得意な工法や仕上がりは変わってきます。過去の工事実績を見て、どんな工事が得意かを見極めることが失敗を防ぐコツです。こうした工事のポイントを丁寧に説明し、耐久性まで考慮してくれる外構業者に依頼することが大切です。
工事中の電気・水道の使用について
工事期間中は、電動工具の使用や清掃等のため、電気や水道をお客様宅からお借りすることが一般的です。電気が使用できない場合は発電機を使用して対応しますが、その場合は大きな音が生じます。
インターロッキングのお手入れについて

雑草が生えた場合は手で抜いてください
インターロッキングは目地部分に砂を使用しているため、どうしても隙間から雑草が生えてしまうことがあります。ただし、雑草が小さいうちであれば根が浅いため、手で簡単に抜き取ることができます。放置して大きく育ってしまうと根が深く張り、見た目も悪くなるだけでなく除草が大変になるため、気づいた段階で一つひとつ丁寧に取り除くのがおすすめです。こまめなお手入れが、美しい外構を長く保ちます。
雨風で目地砂が流れて少なくなった場合は補充をおすすめします
インターロッキングの目地に入っている砂は、雨や風の影響で少しずつ流れてしまうことがあります。砂が減って隙間が広がると、そこから雑草が生えやすくなり、美観を損ねる原因にもなります。そのため「砂が少なくなってきたかな」と感じた時点で、早めに補充しておくのがおすすめです。
ホームセンターなどで市販されている専用の目地砂とほうきで簡単にメンテナンスしていただけます。





