4月に咲く花Vol.1

すっかり春らしい陽気になってきました。日中は上着いらずで、なんだか身も心も軽くなりますね。春といえばお庭も華やぐ季節。厳しい冬を乗り越えた植物たちが花を咲かせ、鮮やかな緑で溢れます。春は新生活を迎える方も多い季節。今回は素晴らしい門出を迎える時期にお庭を華やかにしてくれる、4月に咲く花を3回にわたってご紹介します。春のガーデンライフをめいっぱい楽しみましょう！

①ハナミズキ

ハナミズキはミズキ科の落葉高木。4～10ｍと、とても大きく育つ樹木で、4月から5月にかけてとてもかわいらしいお花を咲かせます。一番の見頃は4月中旬から下旬にかけて。色は品種によって異なりますが、小さな花を枝いっぱいに咲かせてくれます。チェロキーチーフという品種が最も多く、紅色の大きめの花が特徴。公園や街路樹など、街中でもみかけることができます。歌のタイトルにもなり、その名を知られた樹木です。

ハナミズキの植え付けは11月から3月の暖かい日を選んで植えましょう。大きくなるだけでなく、横にも広がるので植える場所には注意してください。成長はゆっくりで、樹形も自然と整うので剪定の必要はあまりありませんが、放っておくと大きく育つので、コンパクトに育てたい場合は花が咲いたすぐ後か、落葉後に上の部分を少し切ります。枝の先にある丸みを帯びた部分（花芽）を切ってしまうと翌年から花を咲かせなくなるので、剪定の際は注意しましょう。ハナミズキはお花を楽しめるだけでなく、秋には真っ赤な実をつけ紅葉も楽しめる一年を通して変化を感じることができる樹木。緑や花に囲まれ季節の移ろいを感じられるお庭も素敵ですね。

②ライラック

モクセイ科の落葉小高木であるライラック。甘く優しい香りのお花は、香水の原料としても使われるほどです。ライラックは英語名で、和名では紫丁香花（ムラサキハシドイ）といいます。剪定にも強く、地植え・鉢植えどちらでも大丈夫。ただ暑さに弱く、温暖な地域での栽培には向きません。涼しい北海道でよく栽培されていて、「札幌の木」にも選ばれています。

品種によって色は違いますが、ちいさな小花をたくさん咲かせてくれるライラック。鮮やかな緑の葉と、かわいらしい小花が同時に楽しめます。通常4枚の花びらですがごくまれに5枚の花びらのお花があり、「ハッピーライラック」と呼ばれ、四葉のクローバーのように幸せを呼び込むお花とされています。遠くから眺めるだけでなく、お花の香りを楽しみながらのハッピーライラック探しも楽しそうですね。ライラックはガーデンプラスのプラントプランでもプレゼントしてます。育て方などの詳細はコチラ

③木蓮（もくれん）

モクレン科の落葉樹である木蓮。歴史はとても古く、恐竜がまだ生きていた1億年前から生息していたといわれています。日本でも古くから愛され、平安時代に書かれた書籍にも木蓮の名が出てきます。別名マグノリアと呼ばれ、精油はこの名前で売られています。ほのかに香る程度ですが、柑橘系のようなさわやかな香りが特徴です。

植え付けは1月から3月の寒い時期が適していて、寒さに強い樹木です。仲間のハクモクレンは20ｍにもなる高木ですが、木蓮は4～5ｍほどで横にやや広がる傾向があります。広がることを考慮して、植える場所を決めましょう。日当たりのよい場所に植えてあげると、たくさんの花をつけますよ。自然と樹形も整うのであまり剪定の必要はなく、比較的育てやすい樹木です。新種のお花もいいですが、長い歴史を歩んできた木蓮を一度はお庭で育ててみませんか？