秋のお庭にもおすすめ!シュウメイギクの魅力や育て方のポイント
茶花としても日本で親しまれてきた、凛としたシルエットの秋の花「シュウメイギク」についてご紹介いたします!
■「花は野にあるように」-茶花として愛されるシュウメイギク
「茶花(ちゃばな)」という言葉をご存じでしょうか?茶道の茶会で、床の間に飾るお花のことを茶花といいます。食用でないもの、毒々しい色でないもの、匂いが少ないもの、悪い名前でないもの、といった色々なルールがありますが、最も大事なことは季節を感じられる花であること。そのため、日本の野山で見られるような草花や木が好まれます。
また同じ床の間に飾る花には「生け花」もありますが、茶花は床の間に掛け軸と共に飾られ、あくまでお茶を楽しむ空間のための一要素という存在。そのため、花を主役に美しく見せるために手を尽くす生け花と違い、茶花は自然の姿のまま、一枝、二枝を飾ります。
「花は野にあるように」とは千利休の茶花に関する教えです。茶花に関しては「客人のために、野山から朝摘んできて飾った」ように、自然そのままの姿が愛されます。
そのためか、冬の「椿」や夏の「ムクゲ」のように一輪、二輪で絵になる植物が好まれています。
■背が高く、日陰でも育てられる貴重なお花
シュウメイギクは、実は背が高くなる植物。写真の足元から花までの高さは1メートルほどありますので、花壇の中・後景やトレリスの近くに取り入れるとよいですね。
自生するほど日本の気候に合う植物なので、育てるのも難しくはありません。鉢植えでも育てられますが、地下茎が伸びるタイプなので、たくさん増やすなら庭植えがおすすめ。植える場所は、直射日光が当たるところよりは、明るい日陰や落葉樹の根元の方がよく花がつきます。水はけは良い方が好みです。シェードガーデンに取り入れられる、背の高い花はなかなか貴重なんですよ。
春先に切れ込みのある深緑の葉がもこもこと出てきて、夏は涼やかな葉の茂みを作ります。8月後半頃から茎が伸びてきて、丸いつぼみがつきます。
花びら(ガク)が散ったあとも丸い雄しべが残り、さらにそのままにしておくと綿毛のような種が出てきて面白い姿になりますので、観察してみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!シュウメイギクはそろそろ見頃が終わってしまいますが、来年に向けてガーデンにお迎えしてはいかがでしょうか?
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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