ふくよかでやさしい春の花木「モクレン」をお庭で育てるには
枝いっぱいの白い鳥と見まごうばかりのモクレンの花。お庭で育てやすい品種をご紹介します。
シモクレンとハクモクレン
中国原産のモクレンは、大きく2つに分かれます。ひとつは上の写真のような、外側が紫で内側が白い「シモクレン(紫木蓮)」。もうひとつが外も内も白い「ハクモクレン(白木蓮)」です。共にモクレン科モクレン属ですが、違いがいくつかあります。
シモクレンは開花期がサクラと同じ4月頃。花が咲いている間に若葉が出てくるので、見頃の時期には黄緑の葉と紫の花という組み合わせです。ハクモクレンの方がややシモクレンよりも開花期が早く、3月頃から咲きだします。花が散ってから葉が出るタイプなので、サクラやウメと同じく、木に花だけがいっぱいに咲く様子が印象的です。花弁もシモクレンが6枚に対し、ハクモクレンは10枚とふわふわです。
プラントプランでもおなじみの「カラタネオガタマ」や、夏に咲く「オオヤマレンゲ」、「タイサンボク」もモクレン科の仲間です。元々蘭に似た木に咲く花ということで「木蘭」と字を当てられましたが、ハスの方がより似ていることから次第に「木蓮」と表記されるようになりました。オオヤマレンゲは別名「深山蓮華」と呼ばれていますが、まさに名前の通り、夏の深い緑の山で出会った蓮の花といった風情でとても清らかな印象です。
モクレン科の花の特長は丈夫な性質のほかに、素晴らしい香りもあげられます。英語では「マグノリア」と呼ばれますが、香水や香料としても有名です。特に樹高が低めで育てやすいコブシやタイサンボクは庭木としても愛されてきました。もちろんモクレンにも香りがあり、お庭のシンボルツリーとして選ばれることも多いです。
モクレンの悩みは「高さ」
モクレンは公園の木や街路樹として植えられるほど丈夫な木なので、日当たりのよいところでしたら育てるのは容易なのですが、個人宅に植えるときに気を付けたいところはその大きさ。
海外でも愛されているモクレンですが、上の写真のように大きな建物の目隠しにできるほどに育ちます。高さももちろんですが、自然と卵型になる枝の伸びもゆったりとしていますよね。シモクレンで4~5メートル、ハクモクレンはより大きく、20メートルほどになる場合もあり、個人のお庭で植えるとなると管理がちょっと大変なのです。
ですが、人気の品種なだけあって、管理しやすいサイズの園芸品種が作られていますので、今回は代表的な品種をご紹介します。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。今は鉢植えで育てられるモクレンの品種もあります。ぜひ挑戦してみてくださいね!
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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