オリンピックとオリーブ冠
今年はオリンピックイヤー!メダリストに贈られるオリーブ冠についてご紹介します。
オリーブ冠と月桂冠
オリーブ冠がなぜオリンピックの勝者に贈られるようになったかというと、古代ギリシャまでさかのぼります。オリンピックの起源は、古代のギリシャの都市オリンピュアで4年に一度開かれた「オリンピュア大祭」。陸上競技やレスリング・ボクシング、戦車競技なども行われていました。祭神はギリシャ神の中でも最も神格の高いゼウスであったので、オリンピュア祭も一番格式の高いお祭であり、ギリシャ全土から競技者が集められました。大会中は休戦期間とされたため「平和の祭典」として更に市民の尊敬を集め、休戦協定を破った都市は祭に参加する権利を失ったとのことです。
当時既にオリーブは「聖なる木」として広まっており、オリンピュア大祭での勝利者には英雄ヘラクレスが植えたとされるゼウス神殿のオリーブの木から作られた冠が与えられました。これがオリンピックのメダリストに贈られるオリーブ冠の起源です。
一方、勝者へ与えられるものは月桂冠では?と思われる方もいらっしゃいますよね。
月桂樹はゼウスの息子であり芸術の神・アポロンのシンボル。こちらも古代ギリシャで4年に一度行われたピューティア大祭の際に、技量の素晴らしかった者へ与えられました。主に運動技能を競ったオリンピュア大祭に比べ、ピューティア大祭はアポロンが守護する音楽や詩など芸術面での技能を競った大会でした。以降、月桂冠は運動技能だけでなく芸術や学術面で優れた者へ贈られるようになり、今でもノーベル賞の授賞者は「Nobel laureates=ノーベルの月桂冠を戴いた者」と呼ばれます。
月桂冠もオリーブ冠も卓越した技術を称える名誉ある冠ですが、オリンピックだけは特別にオリーブの冠であることを覚えておきましょう。
地中海に深いつながりを持つオリーブ
神話にまで登場する植物というのは、その地域に深く根差したものであることがとても多いです。日本で言えば松やクスノキ、杉や竹などは神話にも登場しますが、材木や燃料、薬として人々の生活を助けてくれた植物です。長命な木は神様が宿るとして祭られ、現在もご神木として崇められていることがありますね。オリーブもギリシャの歴史に深いつながりがあります。
オリーブの原種は現在のヨーロッパや北アフリカなど地中海沿岸一帯に自生していました。
約6000年前には、現在のトルコ南部・シリア周辺で栽培が始められ、この地域に住んでいた貿易が得意なフェニキア人によってオリーブ栽培が近隣の国々に伝えられたと言われています。地中海の東部で始まったオリーブ栽培は徐々に広がり、約3200年前にはギリシャ諸島で、その後ギリシャ本土でも栽培が始まりました。
プラントプランに参加してオリーブや月桂樹を育ててみませんか?
ガーデンプラスのエコプロジェクト「プラントプラン」では、今回登場したオリーブや月桂樹もプレゼント樹木としてお選びいただけます。どちらも育てやすい常緑樹なので、初めて木を植える方にもおすすめですよ。運動好きなお子様や歌が得意なお子様へ、ギリシャの神々からの祝福を願って、シンボルツリーにいかがでしょうか?
些細なことでも大歓迎!お気軽にお問い合わせください
お庭に関する事なら、ガーデンプラスへお任せください。ガーデンプラスは、全国で外構工事を手掛けるガーデンメーカーです。店舗でのご相談はもちろん、フォームやお電話からのお問い合わせも承っております。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!オリーブは世界で最も古い商品作物のひとつなのですが、地中海での栽培が始まってから日本に渡るまでは実に長い年月がかかりました…ついに地球を一周したオリーブ、ぜひお庭でも育ててみてくださいね。
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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