ココスヤシがお出迎えするリゾート風アプローチのリフォーム

こんにちは、ガーデンプラス久喜の石上です。

今回は勾配のついたアプローチのリフォーム工事をご紹介いたします。施主様はお住まいを建てられてからDIYで少しずつお庭を造られてきたそうですが、「自分たちでできないところは、もうプロにお任せしよう」ということで相談会に来ていただきました。施主様のお庭への思い入れを感じます。

まずは施工前のお写真をご覧ください。

道路側から玄関前までは高低差があり、勾配のついたスロープになっています。通常ならば土留めや階段を作るところですが、今回は既存のコンクリートが打設されたアプローチを活かしてのリフォームをご提案いたしました。奥は綺麗な人工芝のお庭にされていましたが、道路側から丸見えになっているので、アプローチとの間に目隠しフェンスを設置することにいたしました。

施工後の全体写真がこちらです。

コンクリート以外の部分は斜面となってしまうため、植栽やレンガチップ、コンクリート枕木など、平坦でなくても施工できるもので華やかさを表現しました。
またリゾート感を演出したいというご希望だったので植栽についても、ヤシやコルジリネなど南国らしい植物を採用しています。

それでは施工ポイントに沿って詳しくご紹介いたします。

アプローチの中でなんといっても目を引くのが、大きなココスヤシです。南国のイメージがあるヤシの木ですが、実は耐寒性のある品種もあり、街路樹やゴルフ場などにも採用されています。中でもココスヤシは耐寒性が強く、虫が寄り付きにくい性質もあるため、庭木にもおすすめの品種。秋には甘い香りのする実がなるのも楽しみのひとつで、食べることもできます。

こちらの写真は、植えこんだココスヤシの足元を仕立てているところです。リゾートの雰囲気にしたいという施主様のご希望から、ロックガーデン風の花壇をご提案しました。ココスヤシの足元を大きなゴロタ岩で丸く囲い、内側にはバークチップを敷きこんでいきます。

こちらが完成後のお写真です。スポットライトも足元に設置し、夜はライトアップも楽しめるようにしました。

また後ろには主庭と区切るための目隠しフェンスを設置しましたが、横板をダークブラウンとホワイトの2色使いにして、よりリゾート感を演出しています。

アプローチ沿いの植栽スペースも、リゾートらしい雰囲気の花壇に仕立てていきます。
植栽は赤い葉が印象的なコルジリネをアクセントに、ホスタやアガパンサスなど越冬できる多年草や、ライムグリーンが美しい低木を植えこみました。

完成後のお写真がこちらです。ココスヤシと同じく、大きなゴロタ岩で囲み、内側にバークチップを敷きました。勾配のある場所ですが、大きな岩が土留めの役割を果たし、バークチップで表面を抑えることで土砂の流出を防ぐことができます。ガーデンライトも中心に設置し、こちらも夜も楽しめる花壇です。

お庭全体の基調となっているのが地面を覆うレンガチップです。下には防草シートを敷き込んで雑草対策も兼ねました。ウッドチップと比べて重みがあるので斜面に使っても滑り落ちにくく、また多孔質なので水分や湿気を吸着してくれるというメリットも。テラコッタカラーが植栽の緑をより引き立たせ、お庭全体に華やかな印象を与えてくれました。

手前の駐車スペースとの間仕切りのため、コンクリート製の擬木を設置し、チェーンポールを通しました。古びた枕木のようなデザインで、お庭の雰囲気にも調和しています。アプローチやポストの前にも枕木のように数本敷いて、歩行しやすいように工夫しました。

いかがでしたでしょうか？シンボルツリーのココスヤシを中心に、コンクリートの白や植栽の緑が引き立つお庭にすることができました。南国らしい明るく開放的な印象のアプローチは、帰宅するたびにリラックスさせてくれそうですね。お客様からも「イメージや好きなテイストの話だけで、一目で気に入るようなお庭を提案してくれた」と喜んでいただけました。

印象をがらりと変えたアプローチで、素敵な時間をお楽しみください。