敷地地形が特殊な場合の外構計画

皆さんこんにちは。ガーデンプラス熊本中央店の坂本です。

今回ご紹介する施工事例は、敷地の地形が特殊な形をしておりまして、外構をどのようにレイアウトしたかをご紹介します。

敷地形状は、南北に狭く東西に長い敷地であり、東側敷地全体に道路が接道していますが、直線でなく、くの字型に接道していました。建物配置は、北西角地に寄せて設計されまして、北側敷地境界から1.25ｍ西側敷地境界から1.35ｍの地点で設定してあります。南側敷地はあまり広くなく約1.8ｍ程度、道路に接している東側敷地は道路まで約5.3mから最大で11m程度の距離になっています。

この特徴的な敷地を、どういった形でプランニングしたか早速ご覧ください。

当然ながら東側敷地に駐車場とアプローチなど計画を行いますが、玄関から一番遠い距離にはなりますが、常時使用する駐車場を北東側に配置し、床をコンクリート仕上げとして2台分のカーポートを設置しました。カーポートの製品は、「バリューセレクト　ソリッドポートワイド」巾5417mm　奥行5002mm　屋根材は太陽熱を軽減する熱線吸収ポリカーボネート仕様としました。

駐車場からアプローチは、東側敷地の中央部分を巾1.2ｍにてコンクリートを洗い出しした施工方法を行い、L型に玄関ポーチに繋ぐ導線としました。（コンクリート洗い出しとは、コンクリート打設後、表層に剥離剤を散布してシート養生を行い、翌日シートを剥がしデッキブラシと水で洗います。コンクリートの表層が剥がれ、コンクリートに含まれる小石が表面に現れる仕上げです。）

建物側には人工芝を配置し、L型の曲がり部分に門柱を設置しました。製品は、「YKKAP  ルシアスウォールWD01型」　巾1mの商品で、エクステリアポストT10型とステンレス切り文字表札を取付しました。

門柱前面には低木類の植栽とグレー色の割栗石を添えてレイアウトしています。

車から降りて、アプローチを歩く両側に人工芝の緑と植栽を眺めながらの空間をイメージしました。

道路に突き出した特徴的な門柱前の空間は、高木植栽をランダムにレイアウトしました。

高木植栽の間のスペースは、下地クラッシャーランをしっかり転圧した後に砕石を敷き込みして来客用の駐車スペースとして利用いただけます。

アプローチから南東側角地に設定された玄関ポーチまで進むと、正面に南側庭が巾1.8ｍ～2.0m程度あります。全て人工芝を敷き込みました。

人工芝の施工は、下地づくりが重要になります。仕上りはフラットに見えますが、水勾配を考慮した施工を行います。下地材も黒土の場合は、山砂などにより表層を処理して人工芝専用のシート材を敷き込みピン固定します。人工芝は、芝目を同じ方向に合わせ継ぎ目が目立たないよう処理後、接着剤でシートに密着させて最後に専用ピンで固定します。仕上がった後は、ブラシなどで芝目を違和感がないようなじませて完了となります。

その他の工事として建物北側～西側敷地につきまして、防草シート施工のうえ砕石を敷厚5cm程度敷き込みして雑草対策を行いました。

以上になります。

今回のポイントは、敷地地形が特殊な場合を利用して、駐車場の配置とアプローチや植栽などのレイアウトを工夫した事例になります。皆様も参考しされてはいかがでしょうか？