味わい深いアンティークレンガの魅力

こんにちは。ガーデンプラス仙台の下舘です。

今回は施工例ではなく、外構で使う部材についてご紹介させていただきます。

みなさん、アンティークレンガってご存知でしょうか？レンガといえば花壇や駐車スペースの目地、ちょっとしたデザインのアクセントとしてオールマイティーに活躍してくれる部材です。ホームセンターでも気軽に手に入ることから、ＤＩＹをされる方にとっても身近な存在ですよね。そんなレンガの中でも一味違うのが、アンティークレンガです。

古びた感じのテイストはインテリアでも外構でも変わらず人気があり、古さのある枕木材をコンクリートで忠実に再現した擬木や、味わいある真鍮製のライトがよく使われているのもその延長線ですね。今回ご紹介するアンティークレンガは正真正銘のアンティークもの。古びたデザインに似せているのではなく、本当に古いものなので深みや存在感が違います。アンティークレンガは輸入したものと国産品がありますが、基本的には既にどこかで使われたもの。時折、建物や窯の解体に伴い中古品として市場に出てくるレンガで、レンガ一つひとつに長い歴史があります。

その中でも今回ご紹介したいのが、刻印入りのアンティークレンガ。刻印入りと刻印なしの商品の違いは、耐火性があるかどうかです。耐火レンガは、上のお写真のように刻印が入っています。

ちなみに一般的なガーデニング部材として使われるレンガがこちら。

明るく温かみのある色合いや質感がレンガの良さですが、やはりアンティークのものとは少し印象が違いますね。アンティークレンガの良さは経年による色むらや、独特の雰囲気があります。その中でも、耐火レンガは火にも強く丈夫です。一般的なレンガはガーデニング部材としては十分機能しますが、常に200度を超えるような窯の材料としては使えません。刻印には1～40番まであり、画像のSK32の刻印であれば耐火温度は1200～1300度となります。ピザ窯などに適しているようです。

とはいえ、ご自宅やお庭にピザ窯を作ろうとされる方は少数だと思いますので、外構部材としての使い方をご紹介いたします。

こちらはアプローチとしてアンティークレンガを使った施工例です。

よく見ていただくと、ところどころにレンガの刻印が見られます。あえて刻印を隠さず、足元のアクセントとして表に出しました。品質の高さの証明として入れられる刻印ですが、デザインの一部として使ってもおしゃれですよね。モザイク状に敷き詰めた中にも、レンガ一つひとつの味わいある色むらがアンティークならではの良さを物語っています。

もちろん刻印を表に出さなくても、素敵に仕上がります。

テラコッタカラーのイメージが強いレンガですが、アンティークレンガならではのくすんだ色合いなら、落ち着いた空間づくりにも生かせます。ナチュラルだけれどナチュラルになりすぎない、長い年月をかけて生み出された深みのあるアンティークレンガ。お庭のアクセントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。