南欧風エレガントの施工例紹介

南欧風の外構といえば、カラフルで陽気なイメージの赤瓦に白や淡い色味の塗り壁を施したデザイン。そこに高級感と優美なイメージをプラスしたのが南欧風エレガントです。明るさと穏やかさを併せ持つ南欧風エレガントは見た目のおしゃれさはもちろん、暖色系の温もりを感じる色使いで帰る度に優しく迎え入れてくれるような印象。瓦や壁の色味によって元気なイメージにも優しいイメージにもなります。今回ご紹介するお宅は鮮やかな色使いながら、曲線を取り入れることで優しさも感じる南欧風エレガントの外構デザインにしました。施工例を交えて、南欧風エレガントの外構デザインにするコツをご紹介いたします。

こちらはアプローチ部分です。

隣接する駐車スペースには土間コンクリートを施し、アプローチには洗い出し仕上げで砂利の風合いある仕上がりに。見切りにはレンガを使い、デザインを変えることで空間を視覚的に仕切っています。芝を少し入れているのもデザインのポイント。緑を入れることで、自然の優しい温かみのある印象になります。

そして階段蹴り上げ部分にレンガを使いました。しっかりと土の風合いを残したレンガに繊細なボーダーラインの入った意匠性の高いレンガ。少しずつ色味に変化を持たせることで、デザインに動きを出しています。

一番のこだわりは門袖。真っ白なジョリパット仕上げの塗り壁に、オレンジ色の瓦を笠木として使用しました。笠木は門袖の汚れを防ぐほか、デザインのアクセントとしても効果的。流れるようなアーチの門袖の上部に瓦を連なるように施すことで、優美な曲線がゆとりのあるエレガントな南欧風のテイストを演出しています。

壁に四角いスリットを施すことで圧迫感をなくし、自分好みの飾りでオリジナリティ溢れる門まわりにしました。季節ごとに飾りを変えることで、変化も楽しめますね。

こちらは門袖のアップです。

ポストには陶器のような風合いのかわいらしいデザインを採用。鋳物飾りがアクセントになっています。暖色系で色味を合わせることで、統一感のある門まわりに。逆にあえて表札にはグリーンを使い、差し色にしました。足元にはお花や植栽を飾り、自然を取り入れることでより地中海リゾートをイメージした南欧テイストに仕上げています。

門袖をお住まいと平行にすることで、気になるまわりの視線をカットする効果も。プライバシーを守りながら明るい色のコントラストを楽しめる、開放的な門まわりにしました。

こちらは門袖に取り付けた照明です。

マリンランプと呼ばれる船舶用の照明です。船舶では樹脂製のランプが使われるようになりましたが、真鍮の重厚感と柔らかさが人気となり、エクステリアとして取り入れられるようになりました。真鍮特有のアンティーク感が魅力の照明です。日々の忙しさを忘れさせてくれる優しく温かな明かりで、夜間の門まわりを幻想的に灯します。

こちらは玄関アプローチ。

玄関までの道のりにも曲線をつけて奥行き感を出すとともに、優しい印象を醸し出しています。洗い出し加工のアプローチにレンガのラインを入れ、アクセントをつけました。鮮やかな芝に柔らかなアプローチが浮かび上がり、玄関までの道のりを優しくエスコートしてくれます。

潔い真っ白な塗り壁に植栽やお花を合わせることで、上品で優雅な空間を演出します。