EV充電器の設置は外構工事と同時に!自宅設置の疑問解決&選び方
外構のプロがEV充電設備導入の疑問を分かりやすく解説!

電気自動車(EV)が身近になるにつれて、「自宅にEV充電設備を導入したい」と考える方が増えています。とはいえ、「どのEV充電器を選べばいいの?」「家庭用の設置費用ってどれくらい?」「いつ、どこに、どうやって設置すればいい?」…そんな不安や疑問、いろいろ出てきますよね。その疑問、この記事でまるごと解決してしまいましょう!
今回は、外構のプロの視点からEV充電器をスムーズに導入するためのコツをわかりやすくまとめました。これから新築と合わせて家庭用EV充電設備の設置を考えている方はもちろん、すでに住んでいるご自宅に後からEV充電器を設置したい方も、ポイントを押さえて準備しておくだけで、「配線がむき出しで見た目が悪い…」「後から工事が必要になって費用がかさんだ…」といった後悔を防げます。
あなたの快適なEVライフへの第一歩として、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
EVって何?EVの基本とEV充電設備の種類
まずは、自宅でのEV充電を考える上で欠かせない、EVとEV充電器の基礎知識から簡単におさらいしてみましょう。
EV(電気自動車)は、ガソリンではなく電気で走る車のこと。そしてEV充電とは、その電気を車のバッテリーに補給することを指します。充電方法はシンプルで、自宅の専用コンセントや、公共のEV充電設備に専用ケーブルをつなぐだけで充電ができます。
こうしたEV充電器には、使う場所や目的に応じて主に2つのタイプがあります。一つは自宅に設置するタイプ、もう一つは公共施設などにある急速充電器です。
家庭用EV充電器の主流!「普通充電(AC充電)」
100Vまたは200Vの電源を使って数時間〜一晩かけてゆっくりとEV充電を行うもので、ご家庭の駐車場や会社の駐車場など、日常的に長時間駐車できる場所に最適。主に家庭用EV充電器として使われているのはこちらのタイプです。
外出先・公共のEV充電設備!「急速充電(DC充電)」
高電圧の電力を短時間で車に流し込み、20〜30分程度で80%程度までEV充電が可能なタイプ。高速道路のサービスエリアやショッピングモールなど、商業施設や公共スペース向けのEV充電設備として設置されています。高圧設備が必要なため、一般家庭に設置するのは現実的ではありません。
EV充電のよくある疑問まるごとチェック!
家庭用EV充電器の導入を検討する前に、EV充電に関するよくある疑問をまとめて解決しておきましょう!
EV充電はどこでするの?
毎日の使いやすさや電気代の安さから見ても、やはり自宅充電が最も現実的で快適な選択肢と言えるでしょう。家庭用EV充電器を設置することで、いつでも好きな時にEV充電できるのが大きな魅力です。
EVは1回の充電でどれくらい走るの?
車種やバッテリー容量によって異なりますが、一般的なEVの航続距離は約200〜500kmです。例えば、1日50km程度の走行なら、数日に1回の自宅充電で十分にまかなえます。
EV充電の頻度は?
毎日運転する方でも、だいたい2〜3日に1回程度が目安。まさにスマホのように「使い切る前に継ぎ足す」充電スタイルです。基本的に、日常の充電はご自宅のEV充電設備で行い、遠出の際など足りない分を出先で補うのが一般的です。
電気代はどれくらい?
1回の充電で20kWh使うと仮定すると、1kWh=27円(※一般的な目安)で約540円前後。これを走行距離に換算すると、1kmあたり3〜5円程度となります。例えば、毎日50km走る場合、1か月(30日)で約1,500km走行することになりますので、電気代は単純計算で約4,500円〜7,500円になるイメージです。
ガソリン代より安いの?
多くの場合、ガソリン車よりも経済的なケースが多いです。電気代に換算すると、燃費に優れたガソリン車でリッター30〜40km相当と言われており、日々のランニングコストを大きく抑えられます。
EV充電器はDIYできる?
EV充電器の設置には、電気工事士の専門資格が必要です。漏電や火災などの危険があるため、ご自身で設置するのは非常に危険ですので、必ず専門の業者にお願いするようにしてください。家庭用EV充電器の設置は、信頼できるプロに任せるのが一番安心です!
【徹底比較】家庭用EV充電器、どれを選ぶ?
家庭用EV充電器の方式は、大きく分けて以下の2タイプがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、あなたの自宅に合ったEV充電設備を選んでいきましょう。
手軽に導入!コンセント式(100V/200V)
シンプルに、お手持ちのEVに付属している充電ケーブルをコンセントに差し込むだけのスタイル。工事も比較的簡単で、設置費用を抑えたい方や、ご自宅にさりげなくEV充電設備を確保したい方におすすめの家庭用EV充電器です。家庭用コンセントには100Vと200Vの2種類がありますが、大容量バッテリーを搭載したEVやPHEVを100Vで充電しようとすると非常に時間がかかってしまうため、EV充電では断然200Vコンセントを選ぶ方が多数派です。
本格的なEV充電!専用充電器(壁付け/スタンド式)
壁や柱に設置する「壁付けタイプ」や、独立した「スタンドタイプ」といったEV専用充電器は、本格的な自宅EV充電設備を求める方におすすめです。
充電速度や利便性、安全面でコンセント式より優れているため、すでにEVをお持ちの方やEVを購入予定の方はこちらを検討してみましょう。また、防水性能や通信機能を備えたモデルも多く、補助金の対象となることもあります。
両方の特徴を聞いて、「コンセント式で十分じゃない?」と思われた方もいるかもしれません。でもEV専用充電器には、毎日の充電をより快適にする大きなメリットがあるんです。
まず一番のポイントは、なんと言っても充電速度!コンセント式よりもパワフルなので、短い時間で効率よく充電が終わります。お仕事やプライベートで忙しい日々を送る中で、この充電スピードは本当に助かります。
そして、EV専用充電器は安全性と使いやすさもバッチリです。EV専用に作られているから、もしもの時の安全機能がしっかりしていて安心。ケーブルをスッキリ収納できるなど、毎日の使い勝手もよく考えられています。
さらに、EV専用充電器は豊富な機能も魅力!防水性能はもちろん、通信機能を備えたモデルも多く、スマートフォンでの充電管理やV2H(EVやPHEVのバッテリーを、家庭で有効活用するためのシステム)など、よりスマートなEVライフを実現できます。
このように、頻繁にEVを利用する方や、より安全で快適な充電環境を求める方には、EV専用充電器がおすすめです!
将来を見据えたEV充電設備準備のすすめ
「でもまだEVを買ってないし…」「EV充電のためだけに高い費用をかけても、あまり使わなかったらどうしよう…」そんな不安を感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください!
EV充電設備は、EV充電以外の使い道も豊富です。コンセント式はもちろん、EV専用充電器でも分電盤の切り替えができるタイプを選べば、屋外用コンセントとして使用可能です。屋外に電源を確保しておくことで、高圧洗浄機や電動工具の使用、洗車やDIY、ガーデニングなど、さまざまなシーンで役立ちます。最近では、スタイリッシュな立水栓にコンセントを取り付けられるタイプの商品も登場しており、外構デザインを損なわずにさりげなく電源の確保も可能です。
今すぐEVに乗り換える予定がなくても、新築やリフォームのタイミングで、あらかじめEV充電用の配線工事をしておけば安心!将来を見据えた事前準備がおすすめです!
家庭用EV充電器設置前の重要チェックポイント
ここでは、戸建て住宅にEV充電器を設置する前に、必ず確認しておきたい4つのポイントをわかりやすくご紹介します。
電力契約の容量をチェック!
EVは1回の充電に多くの電力を使います。特に200Vの専用EV充電器を設置する場合は、契約アンペア数を上げる必要が出てくることも。ご自宅の分電盤に空き回路があるか、また契約アンペアが足りているかを確認しないと、ブレーカーが落ちたり、うまく充電できなかったりする可能性があります。EV充電設備の設置を検討する際は必ず電気工事業者に事前相談し、容量の見直しやブレーカーの追加が必要かを確認しましょう。
設置場所と動線をチェック!
EV充電器のコードには長さに限りがあるため、駐車場や電源の位置がとても重要。EV充電器からEVの充電ポートまで無理なくスムーズに届くコードの長さかを確認し、実際に試してみるのがおすすめです。また、小さなお子様やペットが触れないような配慮も忘れてはいけません。
防水・防犯・耐候性をチェック!
屋外にEV充電器を設置する場合、雨風や直射日光、いたずらなどからEV充電設備を守るための対策が必要です。防水性能はもちろんのこと、鍵付きのEV充電器を選ぶ、人目につきにくい場所に設置するなど、盗電対策(防犯対策)も考えておきましょう。
また、日本の四季に対応できる耐候性の高い製品を選ぶことも、長く安心して家庭用EV充電器を使うための秘訣です。スタンドタイプの場合は、強風などによる転倒防止のための基礎工事も検討すると安心です!
EV補助金制度をチェック!
EV充電設備の導入には、国や地方自治体から補助金が出るケースがあるのをご存知ですか?これらの補助金を活用すれば、初期費用を大きく抑えることができます。補助金にはそれぞれ条件や申請期間が定められているため、ご自身の状況に合った補助金があるか、事前に調べてみることをおすすめします。
賢く制度を利用して、お得にEV充電設備を手に入れましょう!
EV充電器×外構工事!同時導入のメリットとは?
では、実際にEV充電設備の設置を検討する上で、どのタイミングで導入するのが一番良いのでしょうか?
もし今、新築外構工事や外構リフォームを検討中であれば、それこそがEV充電器設置のベストタイミングです!もちろん後からの設置も可能ですが、新築時や大規模な外構工事と同時に進めることで、費用や見た目、施工のしやすさなど、多くのメリットが得られます。
ここでは、外構工事とあわせてEV充電器を導入する具体的なメリットをわかりやすくご紹介します。
メリット①コスト削減
あとからEV充電設備のための配線工事を行うよりも、外構工事とあわせて工事を行った方が、人件費や資材費の節約になります。特に、壁や土間のはつり作業(既存のコンクリートなどを壊す作業)なども不要になるため、トータルでの施工費用を抑えやすくなるのが大きなメリットです。
メリット②デザイン性
EV充電器の本体や電源ケーブルの位置を、外構デザインに自然に組み込むことができるのも大きな魅力です。目立たない場所に電源を隠したり、門柱と一体化させたりと、ご自宅の外観に違和感なく馴染ませることが可能です。外構工事とあわせて導入することで、EV充電設備としてだけでなく、住宅全体の印象を高める要素にもなり得ます。
メリット③効率性
電気工事と外構工事をまとめて進められるため、工程の短縮や現場管理の手間軽減にもつながります。とくに新築時であれば、「自由設計の強み」を活かせる絶好のチャンス。それぞれの工事を別々に行うよりも、同時進行することで、よりスムーズにEV充電器を導入できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
電気自動車(EV)の普及が進む中で、「EV充電器の自宅設置」は今や特別なことではなくなりつつあります。特に外構工事を計画中であれば、将来のカーライフを見据えてあらかじめ配線やEV充電設備のスペースを準備しておくことで、後から余計な費用や手間をかけることなく、使いやすくて見た目にも美しいEV充電環境を整えることができます。
「家庭用EV充電器ってどんな商品を選べばいいかわからない」「今住んでいる家にもEV充電って設置できるのかな?」と迷っている方は、まずは電気工事や外構に詳しいプロに相談してみるのがおすすめです。
ガーデンプラスでは、EV充電器の設置を含めた外構工事のご相談・工事実績も豊富にございます!外構のプロならではの、住まいと一体感のある美しい仕上がりや、実際の使い勝手を考えた設計提案が好評をいただいています。
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EV充電器の設置をご検討中の方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。新築外構工事はもちろん、現在お住まいの家への設置も大歓迎です!快適なEVライフを、私たちがしっかりサポートいたします!

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お庭に関する事なら、ガーデンプラスへお任せください。ガーデンプラスは、全国で外構工事を手掛けるガーデンメーカーです。店舗でのご相談はもちろん、フォームやお電話からのお問い合わせも承っております。
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理想のお庭づくり、どうしたらいいか迷ったら、ぜひガーデンプラスにご相談ください。お客様の想いに寄り添ってぴったりのカタチをご提案します。
ガーデンプラス本部
Web担当
横田直哉
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