元気に動き回るジャック・ラッセル・テリア！お庭での遊び方を紹介

世界的に人気の高いジャック・ラッセル・テリア。血統書を発行しているジャパンケネルクラブによると、2022年には3,452頭が登録されており、日本で17番目に多く飼われている犬種です。（≫2022年 犬種別犬籍登録頭数）

小型犬で、体高25〜30cm、体重5〜6kgが目安のため、ジャック・ラッセル・テリアと暮らしている方は、まず室内環境を整えていることと思います。

一方で、小型犬ながら非常に活発でパワフルな犬種であり、多くの運動量を必要とするため、ときには屋外で思い切り遊ぶことがストレス解消や健康維持にも繋がるのです。ジャック・ラッセル・テリアが安心して遊べるお庭づくりが、お家をより一層楽しい空間にしてくれるでしょう。

そこでこの記事では、ジャック・ラッセル・テリアの特徴を踏まえて、お庭で楽しめる遊びを中心にご紹介していきます。

好奇心旺盛でいつも元気なジャック・ラッセル・テリア。無邪気に遊ぶ様子がかわいらしく、多くの人を魅了するわんちゃんです。性格面としては、物怖じしない・賢い・沈着冷静といった一面もあります。

そんなジャック・ラッセル・テリアは、1800年代にイングランドで誕生しました。ジョン・ラッセル牧師という人物が、キツネなどの巣穴に潜り込んで追い立てることを得意とする犬として生み出したのです。その後150年近くかけて現在の姿になりました。こうした背景から、ジャパンケネルクラブでは、穴の中に住むキツネなど小型獣用の猟犬「テリア」に分類しています。

また、ジャック・ラッセル・テリアとよく似ていて、体高が高く、よりスクエアな体格に近い「パーソン・ラッセル・テリア」という犬種もいます。

ジャック・ラッセル・テリアは、とにかくパワフルで元気。小型犬で足は短めながら、引き締まった筋肉をもっていて、必要な運動量が多いのです。

有り余るエネルギーを発散させるために日々の散歩は欠かせず、成犬期は1日2回各30分の散歩が目安となります。ただし、散歩だけではエネルギーを発散しきれない可能性があるため、お庭遊びができる環境を整えるのがおすすめです。

また、ジャック・ラッセル・テリアは知的さも兼ね備えているため、トレーニングも好みます。飼い主さんと一緒に遊ぶことが好きで、お庭遊びも楽しんでくれるでしょう。

ただ、賢いがゆえに、物を隠す・壊す・追いかけるなどのいたずらも好みます。根気強くしつけを行なう必要があるものの、じっくりと愛情をもって接すれば素敵なパートナーになってくれます。

そのほか、見慣れない人に吠えかかることもあるため、「道路に面していない場所で遊ぶ」「目隠しフェンスを設置する」などの対策をして、愛犬が安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。ジャック・ラッセル・テリアはジャンプ力があるため、脱走防止のために、フェンスは1,200mm以上の高さを確保したいところ。動く物を追いかけたり穴堀をする習性もあるため、フェンス設置の際には基礎をコンクリートブロックで作るなど、脱走防止対策をすることも重要です。

では、ジャック・ラッセル・テリアと一緒に楽しめるお庭遊びをご紹介します。

・ボール遊び
ジャック・ラッセル・テリアは、キツネ狩りをしていたルーツがあり、追いかける遊びが好きです。フェンス設置など脱走防止対策をしていれば、ボール一つで十分遊ぶことができます。

誤飲の危険がある小さなサイズのボールではなく、愛犬がくわえられる以上のサイズを選びましょう。また、わんちゃんにボールを与えて後は自由に遊ばせる、という遊び方をすると、誤飲や怪我の危険があります。愛犬に寂しい思いをさせないためにも、「よくできたね」とコミュニケーションを取りながらボール遊びを楽しみましょう。

・穴掘り
穴掘りが好きな犬種としても知られるジャック・ラッセル・テリア。お庭の一画に、自由に穴掘りができるスペースを作ってあげるのもおすすめです。お庭で存分に穴掘りをさせてあげることで、室内でのいたずらが減ることもあります。

穴掘りに関してはこちらの記事を参考にしてください。
→犬が穴掘りをする理由は？お庭での注意点や対策もご紹介

・自宅ドッグラン
ジャック・ラッセル・テリアは運動欲求が高い犬種のため、ときには存分に外を走り回らせてあげたいところ。公園のドッグランなどに行くのもいいですが、自宅ドッグランを設置することで、より手軽に愛犬に運動させてあげられます。 ハードルやトンネルといったアジリティグッズを置いて、ジャック・ラッセル・テリアならではの運動神経を活かした動きに挑戦するのもおすすめですよ。

自宅ドッグランで思い切り走り回りたいなら、フェンスの設置に加えてお庭の舗装も大切です。天然芝や人工芝、ゴムチップなど柔らかい素材で舗装しておくと、足腰への負担が軽減されるためよりシニア期に入って以降も安心して遊べます。

室内だけでなくお庭でも遊べるようになれば、わんちゃんはこれまで以上に楽しく過ごせるのではないでしょうか。ジャック・ラッセル・テリアは体力があるといっても、過度な運動は体に負担がかかります。お庭で楽しく遊んだ日は、散歩時間を少し減らしてあげるなど工夫しましょう。