戸建てに宅配ボックスは必要?あとから設置で後悔しないコツ
宅配ボックスを設置するメリット・デメリットを外構のプロ目線で解説!

最近話題になっている「対面配送の有料化」や「置き配標準化」。再配達によるドライバーの負担や配送コスト増加の背景では、戸建てに宅配ボックスは必要かどうかが改めて注目されています。
そんな世間の流れを受けて「戸建てに宅配ボックスは必要?それともいらない?」「あとから設置できる?」――こんなふうに考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、戸建てに宅配ボックスを設置するメリットとデメリットを整理しつつ、「対面配送の有料化」や「置き配標準化」もふまえて、戸建てに宅配ボックスはいらないのか、あとから設置する際の注意点、さらにメリット・デメリットを外構のプロ目線でわかりやすく解説します。
失敗しない選び方のヒントをまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください!
戸建てに宅配ボックスは必要?いらない?
結論から言うと、戸建てに宅配ボックスは「絶対に必要」というよりも、ライフスタイルに合うかどうかで必要度が変わります。
最近では「再配達が有料化されるかも?」というニュースや「置き配標準化」の話題もあり、宅配ボックスが注目されていますが、必ずしも全員にとって「今すぐ導入すべき」というわけではありません。
宅配ボックスが必要な人の例
・共働きで日中不在が多い
・ネット通販を頻繁に利用する(定期購入など)
・再配達依頼が多く面倒に感じている
・非対面で受け取りたい(感染症対策や防犯のため)
宅配ボックスがあまり必要ではない人の例
・在宅率が高く、荷物を直接受け取れる
・宅配便の利用が少ない
・コンビニや駅の受け取りサービスを活用している
今の社会の流れを見ると、「戸建てに宅配ボックスを置くのが当たり前」という時代がすぐそこまで来ているのも事実です。再配達問題やドライバー不足といった社会的な課題から、戸建て住宅に宅配ボックスを導入する動きはますます広がっていくと考えられます。
とはいえ、一番大事なのは「自分の暮らしに合うかどうか」。
時代の流れに合わせて戸建てに宅配ボックスを設置したものの「思ったより使わなかった」「設置場所やサイズ選びを失敗して後悔した」という声もあれば、「置き配で十分だから宅配ボックスはいらない」という人もいます。
こうした失敗談や社会的な背景を踏まえて、戸建てに宅配ボックスを設置することで得られるメリットと注意点を具体的に見ていきましょう。
戸建てに宅配ボックスを設置するメリット・デメリット
戸建て宅配ボックスのメリット
・不在時でも荷物を受け取れる
在宅していても「トイレに入っていて出られなかった」「子どもの対応で手が離せなかった」などのケースは意外と多いもの。宅配ボックスがあれば時間を気にせず安心して受け取れます。
・再配達依頼の手間がなくなる
その都度ネットや電話で依頼する必要がなく、受け取りのストレスが軽減されます。また、なかなか再配達の受付時間内に帰宅できない方にもおすすめできます。
・ドライバーや社会全体の負担軽減
再配達を減らすことで、配送業者の働き方改革やCO₂削減にもつながり、社会的にもプラスの効果があります。
・非対面で受け取れる安心感
配達員と直接やり取りせずに荷物を受け取れるため、感染症対策やプライバシー面でも安心です。
戸建て宅配ボックスのデメリット
・設置コスト(数万円〜)
本体代に加え、固定や配線工事が必要な場合は追加費用も発生します。
・スペースが必要
玄関やアプローチに十分な場所を確保できないと、設置自体が難しいケースもあります。
・大型荷物には対応できない場合も
宅配ボックスに入らない大きな荷物は、結局対面受け取りや再配達が必要になります。
・簡易タイプは盗難・イタズラリスクあり
軽量の簡易ボックスや鍵が甘いタイプだと、盗難や持ち去りの被害につながる可能性があります。
こうして整理してみると、「宅配を全く利用しないのでいらない」という場合を除けば、やはり宅配ボックスはメリットのほうが大きいと感じる方が多いかもしれません。
大事な荷物の場合は特に、外への置き配を避けたいものです。実際、「荷物を受け取るために在宅していたのに、勝手に置き配されてしまった…」という声も少なくありません。
戸建てに宅配ボックスを設置しておけば、こうした不満や置き配トラブルを防ぎ、いつでも安心して荷物を受け取ることができます。
【あとから設置OK】戸建て宅配ボックスの種類
宅配ボックスを選ぶときのポイントは、ずばり「動線とサイズ」。まずは動線に直結する宅配ボックスの種類から確認していきましょう。
外構工事で取り扱う戸建て用宅配ボックスは、大きく分けて以下の4種類です。
据え置き型
・玄関先やアプローチにそのまま置けるタイプで、施工が簡単
・簡易型よりもアンカー等でしっかり固定できるため安心感がある
・コンクリートやタイルの上にも後付け可能で設置場所を選びやすい
・コスト面では最も安価で導入しやすい
こんな人におすすめ!
「低コストで導入したい」「戸建てにあとから宅配ボックスを設置したい」家庭にぴったり。
【外構プロのアドバイス】玄関ドアのすぐ近くに宅配ボックスを置くと、開閉のたびに動線を妨げて邪魔に感じることがあります。特に据え置き型は地面近い位置に設置するため、人によっては荷物が取り出しにくかったり、足を引っかけてつまずくことも。玄関まわりのスペースや動線を考慮して設置場所を選ぶことが大切です。
埋め込み型
・家の外壁や門柱に埋め込むタイプで、外観がすっきりしてデザイン性が高い
・外構と一体化するため防犯性に優れている
こんな人におすすめ!
「外構デザインにこだわりたい」「長く安心して使いたい」という方に最適。
【外構プロのアドバイス】
新築時や外構リフォーム時に選ばれることが多いタイプです。工事が必要なためコストはかかりますが、その分、見た目と使い勝手の満足度は高め。設置場所の高さや動線を誤ると使いにくくなるため、道路との高低差を考慮するなど、事前のプランニングが大切です。
ポール型
・専用ポールやスタンドを使って独立設置するタイプ
・取り出しやすい高さに設置でき、屈まずに使えて快適
・デザイン性の高い商品も多く、外構全体に統一感を出しやすい
こんな人におすすめ!
「荷物をラクな高さで取り出したい」「外構デザインをおしゃれにまとめたい」という方に最適。あとからでも導入しやすく、デザイン重視の家庭に人気です。
【外構プロのアドバイス】
ポールのデザインやカラーを建物や外構に合わせると、宅配ボックスが自然に馴染みます。据え置き型よりコストは上がりますが、景観を崩しにくく、見た目もスマートに仕上げられるのが魅力です。
機能門柱一体型
・表札・ポスト・インターホン・宅配ボックスが一体になったタイプ
・玄関まわりをすっきりまとめられるのが魅力
・新築や外構リフォームのタイミングで導入しやすい
こんな人におすすめ!
「新築やリフォームで外構を一括してまとめたい」「玄関まわりをスタイリッシュに整えたい」という方に最適。
【外構プロのアドバイス】
機能門柱は敷地の入り口に設置されるケースが多く、配達員が玄関前まで入ってくる必要がないので、プライバシーや防犯面でも安心です。ただし、玄関まで距離がある場合は大きな荷物を自分で運ぶのが少し不便になることも。設置位置と動線をしっかり確認することがポイントです。
上記に挙げたもの以外に、さらに簡単に設置できるコンテナ式やビニール製の簡易型宅配ボックスもあります。価格が安く持ち運びもラクなので手軽に試せるのが魅力ですが、その分防犯性は低め。戸建てで長く安心して使うならしっかり固定できるタイプを選ぶのがおすすめです!
失敗しない!戸建て宅配ボックスのサイズ選び
宅配ボックスを選ぶうえで最も重要なのが「サイズ選び」です。どんなにデザインや機能が気に入っても、肝心の荷物が入らなければ意味がありません。
次は宅配ボックスのサイズを確認していきましょう。通販でよく購入する商品や、再配達になりやすい荷物をイメージしながら検討するのがポイントです。
ポスト一体型
ポストと宅配ボックスが一体化しているため、省スペースでも導入しやすく、玄関まわりの外観をすっきり見せられるのが特長です。見た目もスマートなので、宅配ボックスだけを大きく構えるのはちょっと…という方にも人気。「ポスト受け取りの延長」として気軽に使いたい方におすすめのタイプです。
小型・薄型
メール便や宅配便コンパクトなど小さな荷物専用で、省スペースでも設置しやすいのが魅力。玄関前のスペースが限られている方や、「小さな荷物だけ受け取れれば十分」という方におすすめです。
中型
缶ビール24缶ケースやお米5kgなど、日常的な荷物をしっかり受け取れるスタンダードなサイズ。大型荷物には対応できない場合もあるため、普段よく購入する商品が入るかどうかをチェックしてから選ぶことが大切です。
大型
2ℓペットボトル6本入りが2箱やお米10kgが2袋など、大きな荷物もしっかり収まるサイズ。定期便やまとめ買いにも対応できるため、再配達をほぼゼロにできる便利さがあります。その分本体も大きめになるので、玄関前やアプローチに十分な設置スペースを確保できるご家庭におすすめです。
このように、宅配ボックスはライフスタイルと住まいの条件に合わせて選ぶことが大切です。
「戸建てに宅配ボックスはいらない」と思っていた方も、自分の通販利用状況や受け取り方を想像してみると「やっぱり必要かも」と気づくこともあります。
設置前には、サイズ・設置場所・防犯性・予算をしっかり確認し、後悔のない宅配ボックス選びをしましょう。
【戸建て宅配ボックス】あとから設置の注意点
戸建てにあとから宅配ボックスを設置するのも十分可能です。ただし、設置場所やタイプ選びを間違えると、「思ったより使いにくい」「デザインが家に合わなかった」「盗難被害に遭った」など、せっかくの宅配ボックスがストレスの原因や後悔の原因なるケースもあります。
ここでは、外構のプロ目線から 戸建て宅配ボックスの失敗例とあとから設置するときの注意点を整理しました。
動線を考える
玄関の出入りや駐車場からの動線を妨げない位置に設置するのが基本です。
また、玄関側に設置するか、敷地境界側に設置するかも動線を加味して決めることで、ストレスなく荷物を家の中に持って入れます。
景観・外構デザインとの調和
宅配ボックスは意外と存在感があるため、サイズや色選びを誤ると外観の印象を損ねてしまいます。外壁の色や門柱の素材に合わせると、自然に外構に溶け込みます。
防犯性
後付け設置では特に 盗難・持ち去りリスク対策 が重要。しっかり固定できる場所に設置し、鍵付きタイプを選ぶのが基本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
戸建てに宅配ボックスは本当に必要かどうかは、やはり「自分の生活スタイル」によって変わります。共働きで不在が多いご家庭やネット通販・定期購入をよく利用する方にとっては大きなメリットがありますし、一方で在宅率が高い方には必ずしも必要ではないかもしれません。
ただ、最近話題の「対面配送の有料化」や「置き配標準化」といった流れを考えると、戸建て住宅に宅配ボックスを設置する需要は今後さらに高まるでしょう。自分の家に合ったタイプとサイズを選べば、宅配ボックスは再配達のストレスを減らし、防犯性と安心感をプラスしてくれる頼もしい存在になります。
「戸建てに宅配ボックスあとから設置できる?」「どんな種類やサイズが良いの?」と迷っている方は、ぜひガーデンプラスの施工事例をご覧ください。
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ガーデンプラス本部
Web担当
佐藤可菜里
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