お隣りとの敷地境界につくる「共有塀」の注意点|施工事例あり
共有塀は隣接地の所有者様との円滑な協議やご理解が不可欠です!

皆さんこんにちは。ガーデンプラス熊本中央店の坂本です。
今回ご紹介する施工事例は、土地分筆の敷地境界につくる共有塀です。
敷地境界線中央部分にブロック積やフェンスで仕切る工事は、隣接する土地所有者どうしの共有財産になるため、協議と同意により成立します。どちらか一方の考えや意見が少しでも違う場合は成立しませんので、通常計画する場合はハードルが高いと考えられます。
隣家との良好な関係を保つためのポイントや施工ポイントをご紹介いたしますので、共有塀をお考えの方は是非参考になさってください。
共有塀とは?
共有塀とは、隣接する二つの敷地の境界線上に設けられた塀のことを指します。通常の塀は一方の敷地内に設置され、その所有者が単独で管理・修繕を行いますが、共有塀は境界線をまたいで設けられているため、双方が共同で所有する形になります。
素材はブロック塀やフェンスなどさまざまですが、特に古くから住宅地で見られるのがコンクリートブロックを積んだ共有塀です。見た目にはどちらの敷地のものか分かりにくいため、後々のトラブルを避けるためにも「共有塀」についてしっかりと検討することが大切です。
今回共有塀を希望されたお客様の施工例
ご紹介のお施主様は、土地を購入して新築されました。土地購入の経緯として、現在の東側隣接地にお住まいの所有者様が、ご事情により西側所有地の約58坪程度の土地を分筆売却されました。
土地分筆にあたり、敷地境界を明示する塀をどちらに設置するか協議が行われまして、双方同意のうえで共同で所有する塀としてつくることになりました。土地購入されましたお施主様としては、北側道路が敷地入口になっておりまして、敷地の公道に接する距離が約3m程度しかなかったので、少しでも間口が広い方がありがたいとお考えになりました。
共有塀の配置にひと工夫
工事着手前は、直接現地で双方に丁寧に説明を行い、境界の確認を行いました。ブロック積とフェンスは道路まで配置せず約80cm程度手前までに施工して道路前の空間をつくり、車などがスムーズに出入り出来るよう配慮し双方にご意見を伺い、納得いただきました。
ブロック上のフェンスは共有を示すため、柱の位置をブロック上の中心部分に配置する間仕切り型を採用しています。「YKKAP イーネットフェンス2M型 T80」はコストダウンが図れる商品になります。費用は折半1/2にて共同出資となりまして、費用負担も少なくて問題なく共有塀の施工が出来ました。
共有塀に関するトラブルの具体例
共有塀は負担経費が半分で済むことでメリットがありますが、ここで共有塀のデメリットや問題点をお話します。
ブロック塀の老朽化による問題
将来のことを考えた場合、ブロックやフェンスが事故または老朽化により共有塀の改修が必要になったときに、費用負担や仕様について双方の話し合いが必要になります。居住者の世代交代や売買による所有者変更などにより、当事者と話し合いが上手く行かないケースもあります。
塀の取り壊し・改修をめぐるトラブル
特に境界塀のグレードアップを考慮した改修提案をする場合は、金銭的な問題で同意されない場合も想定されます。当初はコミュニケーションが出来ていても、時間経過とともに相談がしづらいこともあると思います。大規模な土地分譲地では、開発計画時に区画割として共有塀を最初から設定してある場合も見かけますが、例えば破損した場合に隣接地の購入者との話し合いや承諾がない場合は、共有塀を改修が出来ない可能性もあります。
共有塀のトラブルを未然に防ぐために
以上のように、将来的に心配される事案がありますので、共有塀の場合は慎重に考える必要があるように思います。
塀も構造物で永久的なものでないため、将来は同意のうえ解体後にご自身の負担で敷地境界線内側に新設する考えも一つの改善策となります。
今回のお施主様には、共有塀のメリットとデメリットを説明してご理解いただきましたので、問題なく大変ご満足いただいております。
その他、新築外構工事のご紹介
駐車スペース
共有塀以外のその他の工事として、共有塀に沿う道路からの入口周囲や駐車場はコンクリート仕上げとしていますが、一部自然石の乱張りを部分施工しまして、デザイン性を向上しました。
カーポートは片流れ1台用を北側と西側の2箇所に設置しています。バリューセレクト ソリッドポート 巾2692mm 奥行5028mm H2194mm 屋根材は熱線吸収ポリカーボネート仕様 ガーデンプラスのオリジナル商品としてコストパフォーマンスが高い商品となります。
玄関アプローチ
アプローチは、コンクリート骨材洗い出し工法を行い駐車場の床と表情を変えています。
アプローチの横には、機能門柱を設置しています。南側のお庭にはタイルデッキを設置してお子様が遊べる山砂敷などの空間を配置しました。
また建物の裏側など人が入らない場所は、防草対策として防草シート施工のうえ、砕石を敷厚5cm平均で敷き詰めました。
以上になります。
最後に|共有塀をお考えの方は余裕を持った外構計画が大切です!
今回のお施主様とは、建物の着工が始まる数か月前から外構計画についてご相談をいただき、じっくりと打ち合わせを重ねてまいりました。共有塀が関わる工事では、隣家様との調整が欠かせません。
境界に関わる部分だからこそ、早めに情報を共有し、工事の内容や費用負担について双方が納得できる形に整えていくことが大切です。今回も事前にしっかりとお話を進めることで、スムーズに共有塀の工事を実施することができました。
お施主様よりご満足のお言葉をいただいております。計画段階から余裕を持って取り組むことで、外構の満足度も高まります。
これから外構工事をご検討の方、共有塀や境界に関わる工事をお考えの方もぜひ早めにご相談ください。
今回のブログが皆様の参考になれば幸いです。
▼施工事例

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記事に関してのご質問は、外構のプロスタッフがお答えいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
新築外構からお庭のリフォーム工事まで、お客様一人ひとりのライフスタイルや土地の条件に合わせて、安心して長く暮らせるプランをご提案することを大切にしています。
外構づくりをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
ガーデンプラス熊本中央
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坂本幹雄
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