おしゃれな駐車場には人工芝を！洗い出しコンクリートの施工方法について♪〜中編〜

こんにちは。ガーデンプラス名古屋南の林です。

前回のブログに引き続き、中編・後編と三部作にまとめさせていただくことにしました。

土間コンクリートのデザインに引き続き、お客様のご要望を叶えるためにどのように施工を進めたかの工程を詳しくご紹介します。今回は、洗い出しコンクリートの施工方法に焦点をあて、仕上がりの美しさをご確認いただければと思います！

さて、『洗い出しコンクリート』というのは、どのようなものなのでしょうか。

一言でいうと…『砂利（骨材）を表面に浮かび上がらせる』施工方法の土間コンクリートです。早速見ていきましょう！

こちらの写真は駐車スペースの土を掘ったあとに、床面の厚みが境界線の高さと合うように、素材の厚みと下地材の厚みを揃えた状態になっています。

コンクリート用の型枠を使用し、お客様のご希望に応じたアプローチをデザイン。今回は湾曲したアプローチがポイントになります！

曲線のアプローチデザインは、直線のデザインよりも【柔らかくカジュアルな雰囲気になるだけでなく、奥行き感、視覚的な広がりを演出できること】がオススメです！

土間コンクリートを流し込む前に鉄筋をメッシュ状に入れることによりコンクリートの膨張や地震などによるひび割れを防ぐ効果があります。
※ワイヤーメッシュ筋は、スペーサーブロックと呼ばれる四角いコンクリートブロックで持ち上げて施工いたします。

ここまでは、『打ちっぱなしコンクリート』と同じ工程ですね。

この後、コンクリートを流し込むのですが、 洗い出しコンクリートは事前に「洗い出し用骨材」を混ぜておくか、表面にまく作業が加わります。

コンクリート打設し、砂をまきました。これは、乾燥防止のためです。

洗い出しコンクリートは、表面のモルタルを後で洗い流す必要があるため、表面が急激に乾燥してしまうと、洗いにくい、モルタルが固まって洗い出せない、ムラが出る、ひび割れのリスク上昇…などに繋がってしまいます。

砂を薄くまくことで、表面の水分蒸発を抑える【養生】の役割を果たしているのです！

また、表面のモルタルが吸われすぎず、洗い出しする際、骨材が均一に見えるようになりやすいというメリットもあります。

養生が終わったあとに余分なモルタルを水で洗い流すと、このように表面上に砂利が現れてきます。

型枠の通りにきれいな曲線を描く、洗い出し仕上げのアプローチ♪　完成が楽しみです！！

洗い出しコンクリートの表面がきれいに出たら、養生シートなどで直射日光・雨から保護します。

洗い出し後2〜3日程度は歩行はできず、1週間程度で強度が安定してきます。

洗い出しコンクリートは、『下地の精度・洗いのタイミング・職人の腕』で仕上がりが決まる、技術力の必要な工法です。

（惚れ惚れするような美しい仕上がりとなりました！）

いかがでしたでしょうか？

コテで滑らかに仕上げる『打ちっぱなしコンクリート』はシンプルでスタイリッシュな見た目ですが、『洗い出しコンクリート』は骨材により表情が変わります。

表面上に砂利が現れることで、自然石のような風合いを演出することができ、ナチュラル・和風・高級感といった見た目を演出できますよ！

こちらの外構では、カーポート部分は『打ちっぱなしコンクリート』、アプローチに『洗い出しコンクリート』を取り入れています。

植栽にも合わせやすく、和洋どちらのデザインにも調和するのも面白いですよね。

いよいよ次は後編となります♪

弊社の設計担当者が作成した平面図、パース図と合わせて、ほかにどんな商品を使っているかをご紹介いたします。お楽しみに！