花いっぱいのアプローチが華やかな新築外構

こんにちは、ガーデンプラス湘南藤沢の鈴木です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

一年で一番寒い時期ですが、今年はなかなか雪が降らず暖冬傾向とのことで影響が出てきそうです。とはいえ冬至も過ぎて日が長くなりますと、お庭の植物たちの様子もだんだん変わってきますね。草木や花々は、本当に自然光や気温の変化を感じとる感覚に優れているのだなと感じます。ガーデニングがお好きな皆様も、そういった春に向けての植物の変化にお気づきではないでしょうか？

今回ご紹介する事例の施主様もガーデニングがお好きな方で、植栽スペースを多めにとったお庭をご提案させていただきました。まずは施工前のお写真からご紹介させていただきます。

新築のお住まいで、ファサードの境界線は斜めのラインになっており、玄関前と道路の間にも緩やかな高低差があるお庭です。施主様からは駐車スペース、アプローチ、ウッドデッキのご要望をいただきました。

早速施工ポイントごとにご紹介させていただきます。

ファサードは右手を通常使う駐車スペースとして、アプローチを挟んで左手を予備駐車スペースとして設計いたしました。

通常使う駐車スペースには、カーポートやカーゲートを設置。自転車もお持ちとのことなので、屋根下スペースが広めになるようにカーポートはワイドタイプ2棟をM合掌のように設置しています。なぜわざわざそうしたかと申しますと、パース図で見ていただくと分かる通り…

建物と道路に挟まれて三角の形状になっているため、左右で奥行きの大きさが異なります。そのため単体用のカーポートを2つ設置し、片方は奥行きをカットして調整しました。着脱式サポート柱もオプションで取付け、強風時もしっかり屋根を支えてくれます。

カーゲートは跳ね上げ式ですが、もちろん屋根の長さを調整して干渉しないようにしてあります。電動タイプなので、乗り降りせずに車から操作が可能です。

フェンスやブロック塀でクローズ空間にした駐車スペースですが、奥にはモルタルで階段を作り、カーゲートを閉めたまま玄関と行き来できるように設計しています。

こちらがアプローチ左手の予備駐車スペースです。勾配をつけたまま土間コンクリートを打ちました。玄関の目の前なので大きな荷物の出し入れされるときに一旦停車させるスペースとしても便利そうですね。

主庭に面したテラスにはウッドデッキを設置。2つの掃き出し窓から出入りができるように幅広なウッドデッキで、建物の入隅に沿って施工しました。建物の入隅部分はデッドスペースになりがちですが、ウッドデッキやタイルデッキなどで凹凸を解消することで、お庭と室内を行き来できるスペースとして有効活用できます。

見どころのアプローチについてご紹介いたします。アプローチは華やかなピンクブラウン系の乱形石を貼り、階段を造作しました。アーチ形状を取り入れて柔らかく優雅です。階段脇や玄関ポーチ脇・玄関ポーチ正面は植栽スペースに。緩やかな勾配があるのですが、植栽スペースとすることで砂利が流れる心配もなく、段差を作らずにスペースを利用できます。ポーチとの境や目地にはタマリュウを植え込み、緑もプラスしました。

ガーデニングはご自身でされたいとのことでしたので、完工時には地面のままの状態でお引渡しさせていただいたのですが、施工完了写真を撮影しにおうかがいしたときには、とても綺麗に花や植物を植えておられました。上で紹介させていただいたお写真も施主様が植栽をされたあとの状態です。

門柱は白い半月状のシルエットが特徴的な機能門柱を採用しました。トーシンコーポレーションさんの「アンムーン」です。バラのデザインパネルが入ったホワイトカラーのポストを組み合わせ、アプローチをよりエレガントに演出します。

こちらは玄関正面の植栽スペース。シンボルツリーの落葉樹やヤブランなどを植えられています。春になって若葉が芽吹くのが楽しみですね。

上に掲載させていただいたお写真は昨年10月頃撮影させていただいたのですが、1月に訪問させていただいた際には更に植物が育っていました。オタフクナンテンが真っ赤に色づき、玄関前のパンジーも花盛りで、とても綺麗に管理されていました。春が近づいて暖かくなると、植物の生育もより進んでくれるでしょう。

いかがでしたでしょうか？
ゆるやかな勾配のあるアプローチを植栽で彩られ、見ごたえのある華やかなファサードにされていました。乱形石や半月状の門柱などエレガントな雰囲気によく調和していますね。ウッドデッキのあるメインのお庭もきっと美しく仕立てられることと思います。お庭で過ごされる時間を楽しんでいただければ幸いです。