紅葉を楽しめる植栽

こんにちは。ガーデンプラス本部ブログ担当の中谷です。

街を歩いていると、ほんのり紅葉している樹木もみられるようになりましたね！秋といえば紅葉シーズン。ただ、紅葉の名所はどこも混雑して、行き帰りだけでへとへとになることも。そこで発想を変えて、お庭で紅葉を楽しみませんか？迫力には欠けるかもしれませんが、葉の1枚1枚の美しさをゆっくり堪能できますよ。

そこで今回はお庭の庭木としておすすめの紅葉を楽しめる植栽をご紹介いたします。

①モミジ

紅葉といえばやっぱりモミジ。夏は青々とした葉が美しく、葉の隙間から覗く木漏れ日が涼しさを感じさせてくれます。一方の秋は情熱的な赤で、見ごたえ抜群。黄色から赤に色づく様子も、とっても風情がありますね。モミジとカエデの違いについてよく耳にしますが、園芸の世界では切れ込みが深く数が多いものをモミジといい、切れ込みが浅く少ないものをカエデと呼んでいて、モミジも含めてカエデ科カエデ属の樹木を総称してカエデと呼んでいます。

庭植えする場合基本水やりは不要で、あまり手のかからない樹木です。ただ、葉が生い茂ってしまうと病気にかかりやすくなるため、落葉後に少し剪定することをおすすめします。お庭に植える際は、日当たりの良い場所を選んで植えてあげてくださいね。お庭の秋の風物詩として、真っ赤なモミジの葉が華やかに彩りますよ。

②ジューンベリー

ジューンベリーは春に咲く真っ白で小さく可憐な花と、赤紫に色づく甘酸っぱい実が魅力の樹木です。実にばかり注目されがちなジューンベリーですが、実は紅葉も楽しめるってご存知でしたか？涼しさを感じるようになると、緑色の葉が少しずつ黄色く色づき、葉の外側から真っ赤に紅葉していきます。冬には落葉し、表情がくるくる変わるので一年中お庭で眺めていても見飽きません。樹形も自然と美しく整うので、シンボルツリーにもおすすめの樹木です。

③ナンテン

ナンテンは「難を転じて福となす」といわれるように、昔から縁起木としても人気の樹木です。冬には真っ赤でかわいらしい実がなるためお正月の飾りとしても人気ですが、秋には真っ赤に紅葉します。モミジのグラデーションの美しさと違って、赤一色の美しさ。真っ赤に紅葉させたい場合は、寒風が吹き付けるような場所にあえて植えてあげるといいですよ。そして肥料をあげる場合は春から夏の間のみにして、秋からは肥料が切れるぐらいにして育ててあげると真っ赤な紅葉が楽しめます。お庭のナンテンが紅葉しない、という方は以上の2点に気をつけて植え替えなどをしてみてくださいね。

④ブルーベリー

ブルーベリーも実は紅葉します。ただ、紅葉を期待して植えてみたけど紅葉しない、という場合は品種を確認してみてください。ブルーベリーにはたくさんの品種があり、自家受粉しにくいブルーベリーの実の付きをよくするために異なる品種を植えることがありますが、ノビリスブルーやホームベルなどは流通量は多いですが、紅葉しにくい品種です。ラビットアイ系は紅葉しやすいものが多いので、秋の紅葉も楽しみたい場合は、品種を選んで植えるといいですよ。紅葉の際に真っ赤に色づく品種や黄色みがかった品種など、紅葉の様子も様々。ブルーベリーは実だけでなく、紅葉でも目の保養ができますね。