紅葉を楽しめる植栽その2 紅葉プラスアルファの楽しみのある庭木
今回の「紅葉を楽しめる植栽」では、紅葉以外のシーズンも楽しみのある樹木をご紹介いたします!

こんにちは!ガーデンプラスの中川です。
大型の台風が今週末にやってきそうですね。お庭も台風に備え、事前の準備を怠らないようにしましょう。(→お庭の台風対策はこちら)
先日も台風が過ぎたあとは秋の気配がぐっと深まり、過ごしやすい気温になりました。昼と夜の気温差が大きくなってくると、紅葉のシーズンが始まります。
紅葉は、樹木が冬に備えて葉を落とすための準備です。葉を落とすために葉の根元で養分や水分の流れがせき止められ、その分葉には糖分が蓄積されます。その糖分から赤い色素成分(アントシアン系色素)が作られ、葉緑素(クロロフィル)が分解されるために赤く見えるのだそうです。
今回はそんな紅葉をお庭でも楽しめる樹木をご紹介させていただきます。
「紅葉する庭木」は前に一度ブログで取り上げさせていただきましたが(→前回の記事はこちら)、今回は紅葉プラスアルファの楽しみがある木を取り上げてみようと思います。
■春の花も楽しめる「ドウダンツツジ」
落葉低木樹のドウダンツツジは、小さな葉が燃えるように真っ赤に染まります。日本原産の木なので、日本の気候に合っていて初心者の方にも育てやすいですよ。
11月から1月の葉がなくなる休眠期が植え替え時です。育て方はツツジと同じで、日当たりの良いところで酸性の土を好みます。
ドウダンツツジのプラスアルファの楽しみは…
画像の通り、春にはスズランのような白やピンクの小花をたくさんつけてくれます。
秋の真っ赤な姿とは一転してとても可愛らしく繊細な雰囲気で、洋風のお庭にも和風のお庭にもよく合います。背もあまり大きくならないので、ボーダー花壇や門まわりにもおすすめです。
■オタフクナンテン
鉢植えや小さなスペースでも紅葉を楽しみたいという方には、常緑低木のオタフクナンテンがおすすめです。大きく育っても50センチほどにしかならず、ナンテン同様とても丈夫で、特に手をかけなくてもしっかり育ってくれる種類です。
画像は施工させていただいたお庭の門柱の足元に植えられたオタフクナンテン。ちょうど紅葉シーズンに撮影させていただけました。
オタフクナンテンのプラスアルファは、緑から赤のグラデーションが年中楽しめるカラーリーフという点です。
同じ場所のオタフクナンテンを、夏に撮影した写真がこちら。夏はライムグリーンに赤いふちどりのグラデーションが美しい姿です。
紅葉する木は落葉樹が多いのですが、オタフクナンテンはいつも葉が茂っているので、観賞期間が長く、綺麗にしておきたいファサード向きの植栽です。
植える場所は水はけがよく、直射日光の当たらない日陰がベスト。直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあります。シェードガーデンや坪庭のポイントにもいいですね。
■ナンキンハゼ
寒暖差の少ない町の中でも綺麗に紅葉するナンキンハゼ。公園や街路樹にも植えられるほど丈夫で大きくなりやすいので、植える場所や管理に注意が必要ですが、ハート形の柔らかな葉っぱが作る木陰はとても綺麗です。庭木向けに改良された、成長速度の遅い品種もあります。
ナンキンハゼのプラスアルファの楽しみ方は、ドライフラワーにできる白い実です。
上の画像は葉の緑が涼やかな夏の頃の姿ですが、若い緑の実がなっているのが分かりますでしょうか?
葉が落ちる頃には黒く硬い皮になるのですが、更に黒い皮がはじけると中から白い実が出てきます。
硬い実でほとんど水分がないので、このままドライフラワーの花材として使えます。クリスマスのフレッシュリースにもおすすめです。
去年私が製作したリースです。白い矢印の黒い実がナンキンハゼの皮つきの実、白い方が皮を剥いた中身です。
黒い皮つきのままでもナチュラルな雰囲気でおすすめですよ!10月現在は緑の針葉樹部分がすっかりアンティークな茶色になりましたが、ナンキンハゼの実は黒・白のまま退色しませんでした。
冬の食べ物の少ない時期には野鳥も探しに来てくれるので、バードウォッチングも楽しめそうです。
いかがでしたでしょうか?
庭木として植えるとなると、その樹木とは四季を通して付き合うことになります。
紅葉シーズンだけでなく春・夏・冬の姿も愛せる植物を、ぜひお迎えしてあげてくださいね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回ご紹介したドウダンツツジやオタフクナンテンは、丈夫で背が低めなので鉢植えでも楽しめます。お庭でも紅葉を楽しんでくださいね。
ガーデンプラス本部
Web担当
中川知春
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