天然芝と人工芝の違いやお手入れ方法

こんにちは。ガーデンプラスの中谷です。

最近住宅街を歩いていると、キンモクセイの香りが漂うようになりました。私はキンモクセイの独特の甘い香りが大好きなのですが我が家にはないので、よそのお宅にあるキンモクセイで香りのお裾分けにあやかっています。

ようやく秋らしい気候になってきましたね。気温の低い日が続くと、お庭の植栽たちも冬支度に入ります。もちろん芝生も例外ではありません。これからお庭に芝生を張りたいというお客様はとても多くいらっしゃいますが、その際に迷われるのが天然芝にするか人工芝にするかということ。どちらにもそれぞれ良さがありますが、天然芝と人工芝によってどんな違いがあるのかを今回はご紹介したいと思います。

手触りや質感に関しては天然芝に軍配が上がります。

やはり天然芝は植物ならではの優しいグリーンの色合いが最大の魅力です。手触りも柔らかく、寝転がると天然のクッションのように優しく身体を包み込みます。最近は裸足保育に再注目されていますので、小さなお子さまのいらっしゃるお宅でも裸足でのびのびと遊べるようにと、天然芝を選ばれるお宅も増えています。

天然芝はワンちゃんのいらっしゃるお宅にもおすすめです。

クッション性が高い天然芝は、ワンちゃんの足腰にもとってもソフト。爪を傷つける心配もありません。ただ、土が掘るのが大好きなワンちゃんだと、ところどころに穴を開けられてしまうこともありますので、掘っても大丈夫な砂場を作るなど、対策が必要です。

一方こちらは人工芝。

青々とした美しい芝が一面に広がっています。季節によっては枯れたように茶色くなってしまう天然芝ですが、人工芝なら一年を通して色鮮やかなグリーンが望めますね。水やりや芝刈りの必要もなく、気軽に芝生のあるお庭を楽しめます。

こちらは人工芝ですが、寄って見てもパッと見は天然芝との見分けがつきません。天然芝の質感に近づけて作られていますので、人工物らしい不自然な青さは感じられませんね。

敢えてデメリットを挙げるとすれば、天然芝より少し硬めの質感。ふんわりやわらかい天然芝に比べて、樹脂製の人工芝は少し硬めです。そして夏場は表面温度が上がります。夏場にビニールプールを出してお子さまを遊ばせてあげたい、という方は注意が必要です。そんな時は、表面温度が上がりにくい遮熱タイプの人工芝を選ぶといいですよ。

やはり気になるのは日々のお手入れでしょうか。

天然芝は植物ですので、水やりが欠かせません。特に夏場は毎日水やりをする必要があります。他に木や植物を育てていらっしゃる方は水やりの延長線で作業できるので、そこまで苦にならないかと思います。そして水やりの他に必要な作業としては芝刈りが挙げられます。芝生は刈りこむことで目が詰まり、青々と美しい仕上がりになりますので、美しさを保つためには芝刈り作業が欠かせません。春から夏にかけての生長期は、月に数回程度芝刈りを行うときれいに見えますよ。

お手入れの手軽さでいうと、人工芝に軍配が上がります。水やりや芝刈り作業はもちろん不要。芝が寝てきたら、ほうきなどを使って起こしてあげるだけで済みます。施工の際に防草シートを敷きこめば、下から雑草が生えるのもしっかり防げます。

そして気になるコストの点でいえば天然芝の方がお安く、人工芝の半分以下での施工が可能です。遮熱などの多機能な人工芝を選ぶとそれ以上に導入コストは嵩みますが、日々の暮らしをより楽しく明るくしてくれます。使用目的などをよく考慮した上で、費用対効果について考えてみてくださいね。

天然芝と人工芝、ポイントを絞るとこのような感じでしょうか。

■質感

天然芝＞人工芝

■お手入れの簡単さ

天然芝＜人工芝

■導入コスト

天然芝＜人工芝

「植物を育てるように、芝生も自分好みに育てて楽しみたい！」という方には天然芝、「気軽にお庭に芝生を取り入れたい！」という方には人工芝がおすすめです。

それぞれ良さがありますので、ご自宅のお庭やライフスタイルに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

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