お庭の植栽におすすめ、色や形を楽しめるアジサイ
病害虫に強く、花を長く楽しめるアジサイをご紹介します。
アジサイの歴史
アジサイは元々日本に自生していた品種で、「紫陽花」の漢字があてられたのは平安時代に遡るそうです。ですが、初夏に咲いて秋までにどんどん色変わりすることから、「心変わり」を意味するとして、あまり人気ではありませんでした。梅雨の時期は病気が流行りやすいことや日陰にひっそり咲くイメージから、死者への弔いの花としてお寺や神社に多く植えられたそうで、今でもアジサイの名所にはお寺が多いんです。
アジサイが世界的に知られるようになったのは幕末から。医師のシーボルトが帰国の際にヨーロッパへ持ち帰り、西欧諸国でもアジサイが知られるようになりました。大正時代には中国経由で輸入されたこともあり、たくさんの園芸品種が作出されはじめました。
戦後にはアジサイが観光資源として見直され、育てやすいことから家庭の庭にも植えられるようになりました。またこのころ、ヨーロッパで品種改良された園芸種が西洋アジサイ・ハイドランジアとして紹介されるようになります。また国内でも、野山に自生するヤマアジサイとの交配が進み、バリエーション豊かで育てやすい品種が作られています。今では世界中で毎年新しい品種が生まれるほど人気の植物です。
アジサイのタイプ③色の違い
アジサイは土壌のPH値によって色を変える性質が有名ですが、すべての品種で青~ピンクという色ではありません。アジサイの色は、アジサイそのものが持つ色素と土中に溶けたアルミニウムイオンの結合によって起こるのですが、そもそも結合しても青色が出にくい色素バランスであったり、色素自体を持たないという品種は影響をうけません。
西洋アジサイの一種・アナベルは基本の色が白のため土壌の影響を受けませんが、咲き進むとグリーンから白へ、そして盛夏にはまたグリーンへ戻り、色が抜けて立ち枯れていくといった清楚で美しい変化を楽しめます。
・剪定の時期には注意
実は日本のアジサイのほとんどが、「旧枝咲き」といって、今年咲いた花のすぐ下に新芽がついて花を咲かせる枝になるため、花が終わってすぐが剪定のタイミングです。ノリウツギやアナベルは「新枝咲き」といって新しく伸びた枝に花を咲かせるため、来年の春ごろに剪定しても新しく伸びる枝に花をつけるので問題ありません。
・冬には落葉してしまうことを忘れずに。
葉っぱにかなりボリュームのあるアジサイですが、冬には全部落葉して枝だけになって寂しい姿になってしまいます。常緑樹や、夏に休眠し、秋から動き始める多年草を周りに植えておくと寂しい景観にならずにすみますよ!
いかがでしたでしょうか?
紫陽花は今がシーズン。ぜひ好きな花を見つけて、お庭や鉢植えでも楽しんでくださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!私の庭では「ガク咲き」「テマリ咲き」「オタフク」「花火系」と別系統のアジサイが仲良く並んでおります(品種は不明…)。剪定だけで本当に手間いらずなので、ぜひチャレンジしてみてください。
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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