犬は外飼いでも大丈夫?愛犬のためにできる対策を紹介
わんちゃんにとって安全で快適な環境づくりを第一に考え、毎日を一緒に楽しく過ごしましょう。

昔は犬を外飼いする家庭が多かったものの、近年はお庭のあるなしにかかわらず、室内飼いが一般的となりました。外飼いが減った背景には、犬に対する意識やさまざまな環境の変化が関係しています。
この記事では、犬の外飼い・室内飼いに関するデータや考え方をはじめ、それぞれの注意点・必須対策など、愛犬のためにできる環境づくりについてご紹介していきます。
外飼いは減少傾向で、室内飼いが一般的に
アニコム損害保険株式会社が2020年に発表した『どうぶつkokusei調査』によると、犬が普段生活している環境について、84.3%は「屋内のみ」と回答しています。一方で、「屋外のみ」と回答した割合は1.9%に留まりました。(出典:アニコム損害保険株式会社『どうぶつkokusei調査』)
このように、現在では犬の外飼いの割合は非常に少なくなりました。その理由の一つに、犬に対する意識の変化が大きく関係していると考えられます。
昔は番犬として犬を飼っているという家庭も多かったため、昼夜問わず外で過ごすケースが一般的でした。しかしながら、徐々に「犬は一緒に生活するパートナー」という認識が広まり、室内で快適に過ごさせてあげたいというご家族が増えたようです。防犯面ではITサービスや設備が充実し、番犬に頼らなくてもよくなったという点も影響しているでしょう。
また、昭和の頃と比べて住宅環境が変化したことも、犬の外飼いの減少につながっていると考えられます。都市部ではマンションやアパートに住む人が増え、都市部に近い郊外でも人気エリアには所狭しと家が建てられるようになりました。このような住宅環境の変化に伴って、小型犬人気も高まり、犬は外飼いから室内飼いへと変わっていったのではないでしょうか。
そのほか、酷暑などの環境変化も、犬の外飼いが減少している要因だと考えられます。昔に比べて季節による気温差が大きくなったこと、また外国にルーツを持つわんちゃんは日本の気候に対応しきれないこともあるので、注意が必要です。ちなみに日本由来の柴犬は、日本の気候に対応してきた犬種のため外飼いでも問題ないと言われてきましたが、ここ数年の夏場は人も犬も熱中症になるほど暑く、外飼いではわんちゃんの命に関わる危険があるのです。
外飼い可否の決まりはある?
アメリカやヨーロッパなど海外では、外で犬をリードにつないでいる時間を法律で規制しているところもあります。また、運動スペースの広さ、犬小屋のサイズ、衛生面・安全面などについて、明確な数値を出してルール化している国や州もあるのです。
日本では2021年6月に、動物の愛護及び管理に関する法律の改正で、ペットショップやブリーダーなど犬猫を取り扱う事業者に対して、飼育環境などに関する数値基準が設けられました。家庭においては、外飼いに関する数値基準などの明確なルールはまだありません。
室内飼いの場合、お庭は運動・遊びスペースとして活用!
外飼いと比べて、室内飼いは快適性・安全性が高く、コミュニケーションもとりやすいといったメリットがあります。室内飼いする場合、戸建て住宅であればお庭を愛犬の運動・遊びスペースとして活用するのもおすすめです。運動量が足りなかったり、ずっと室内だけで過ごしていたりすると、わんちゃんはストレスを抱えるようになるため、日々のお散歩に加えて自由に運動できるような環境を整えてあげると良いでしょう。
脱走防止対策のためにお庭をフェンスで囲ったり、足腰への負担を軽減するために天然芝や人工芝などの舗装材に変えてあげたりと、お庭づくりのポイントをおさえて愛犬との遊びを楽しんではいかがでしょうか。
そして室内飼いにする場合、感電・誤飲・フローリングの滑りなど、室内飼いならではの注意点があるため、しっかりと対策をして安全に過ごせるようにしてあげることが大切です。
外飼いする場合の注意点と必須対策
外飼いを行なうご家庭の場合、愛犬が快適・安全に過ごせるように、以下のような点を対策してあげましょう。
・暑さ寒さ対策
暑さ寒さが厳しい季節や時間帯、天気が悪い日などは、安全のために室内に入れてあげてください。室内に入れることが難しい場合、安全かつ快適に過ごせる大きさ・強度・設備が整った犬小屋を用意してあげることが必須です。
・吠え対策
愛犬がよく吠える場合、近隣への配慮が必要となります。犬が警戒吠えをしないように、外から見えにくい安心できる場所で過ごさせてあげましょう。また、日頃から愛犬とコミュニケーションをとって、寂しさやストレスを感じさせないようにしてあげることも大切です。
・脱走防止対策
外飼いの場合、「いつの間にかリードが外れていたが気づかなかった」というケースも考えられます。フェンスの設置など、十分な脱走防止対策を施しておきましょう。
・通行人などからのいたずら対策
通行人などから愛犬を守るためには、道路と接していないお庭の奥で過ごさせたり、フェンスやゲートを設置したりして対策を行ないます。
・病気の予防
外はノミ・ダニや蚊などが多いため注意が必要です。特に蚊に刺されることで問題となるのが「犬フィラリア症」で、定期的な駆虫がとても大事。注射や飲み薬によって、犬フィラリア症はほぼ予防することが可能です。もちろん狂犬病ワクチンなどの接種も必須となります。
このほかにも、飲み水の用意や排泄処理など、人と犬が安全・快適に暮らすための基本的な環境づくりは欠かせません。お庭に立水栓などの水場があると便利です。
まとめ
外飼いも室内飼いも、どういった環境が愛犬にとって快適かを考えてあげることが何よりも大切です。わんちゃんを室内飼いする場合には、お庭やバルコニーをわんちゃんの運動・遊びスペースとして活用するのもおすすめです。お庭づくりに関するご相談は、ぜひお気軽にガーデンプラスへお問い合わせください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
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