ナチュラルな中庭に大変身！介護施設のリフォーム工事

こんにちは。ガーデンプラス三郷店の黒田です。

咲き誇る桜の花に見守られ、新しい年度が始まる4月。入学や就職などに伴い、新しいステージで生活が始まる人も多い時期ですね。

お出かけにはぴったりな春日和が続くこのごろ、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。

さて今回は、介護施設のリフォーム工事をご紹介します。車いすの方も安心して過ごせるバリアフリー空間を目指し、使いやすさに配慮した内容となっています。

中庭は広さがありながらも草が生い茂り、日々の維持管理がとても大変な状況でした。

そんな中、施設のご担当者様から次のようなご要望をいただきました。
• バリアフリーで車いすでも安心して散策できる中庭にしたい
• 非常時には脱出経路としても使えるようにしたい
• 見た目も美しく、お手入れしやすい空間にしたい

というご要望で今回依頼を受けました。早速見ていきましょう！！

こちらは、スロープの写真になります。

車椅子の方でも、不自由なく出入りできるように設計させていただいております。

実は、スロープがあるからといって、車椅子で行けるとは限らないのです。スロープの勾配（傾きの角度）によっては、自走では行けないこともありますし、勾配に関しては、バリアフリー法という法律で基準が決められているのです。

バリアフリー法とは

簡単にお伝えしますと、障がい者や高齢者などの移動が困難な方がスムーズに進める建物の基準ということです。このバリアフリー法で定められている勾配は、以下の基準となっております。

勾配は、12分の1を超えないこと。※屋外については「1/15」となっております。

バリアフリー設計の基準をふまえつつ、勾配・幅・手すりの位置まで丁寧に調整し、自走でも安心して行き来できるように配慮しました。

こちらは、アプローチと花壇の写真になります。

アプローチには、SBIC社のロシェ・ナチュラル「ジョーヌ」を使用しております。

曲線を描くことで柔らかい雰囲気を演出できました。

また、段差のないアプローチですので、足の不自由な方も、車いすの方も安心してお過ごしいただけるかと思います。

高さにもこだわった花壇

花壇にはSBIC社の「ロイヤルパイン・ブリック パインオレンジ」を使用。ナチュラルな色合いで空間全体に温かみをプラスしました。
また、高さは車いすに座ったままでも花を楽しめるように設計しており、誰もが、四季折々の自然とふれあえる環境が整いました。

クラピアで雑草対策と彩りを

花壇の周囲にはグランドカバープランツの「クラピア」を植栽。クラピアとは、柔らかな葉茎が芝生の約10倍のスピードで被覆し、美しく密なグリーンカーペットを形成していくので、雑草対策を兼ねた、花のかわいいグランドカバープランツとして人気があります。お手入れがぐっと楽になるのも嬉しいポイントです。

こちらが完成写真になります。

季節が楽しめる素敵な中庭が完成いたしました。

施工させていただきありがとうございました。

今回の介護施設のリフォームでは、利用者の方々が季節の移ろいを感じながら、快適に過ごせる空間を意識しました。車いすを利用される方に配慮したスロープや、段差のないアプローチ、視線の高さに合った花壇など、すべてが日々の使いやすさを大切にした設計です。

自然の中でリラックスできるだけでなく、万が一の避難動線としても活用できるバリアフリーな中庭が完成しました。