ツバキ(特徴や育て方)今月のおすすめ
樹木の特徴
高木
常緑樹
花が咲く
育て方
日陰OK
水を多く
鉢植え可
耐性/難易度
風
弱い
暑さ
強い
寒さ
強い
虫
やや多い
栽培難易度
易しい
おすすめ栽培エリア
本州以南

育て方カレンダー
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け |
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剪定 |
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肥料 |
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開花 |
ツバキの木の特徴
【ツバキの語源】 光沢のあるさまを表す古語「つば」に由来し、「つばの木」でツバキになったとする説。朝鮮語の「ツンバキ」からきたとする説。「艶葉木(つやはき)」や「光沢木(つやき)」の意味とする説など諸説ある。 【ツバキの特徴】 枝はよくわかれる。冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なる。鱗片の外側には細かい伏せた毛がある。鱗片は枝が伸びると脱落する。 葉は互生、長楕円形から広楕円形、鋭尖頭(先端が突き出す)で葉脚は広いくさび形、縁には鋸歯が並ぶ。葉質は厚くて表面につやがあり、濃緑色で裏面はやや色が薄い。 ツバキは常緑性の花木で光沢と厚みのある葉をもっていて、庭植えばかりでなく、鉢植えのわずかなスペースでも楽しめるのも特徴です。また、花を観賞するだけではなく、その艶やかな葉をも眺めるのもツバキの魅力になります。江戸時代には500以上の品種があり、現在は300を超えると言われています。 茶花や生け垣に利用されている、日本ではもっともなじみの深い植物の一つです。万葉集にも「庭の椿を見て作った歌」と詞書があるように、山野から庭に移し植えて観賞することも古来より行なわれていたようです。 ツバキの人気は日本だけに留まらずヨーロッパでも高い人気を誇っています。ヨーロッパで18世紀半ばにデュマ・フィスが、悲恋物語の長編小説のヒロインに「椿姫」と名づけた作品を発表して一大ブームを巻き起こしたことが高い人気の起源になります。 このデュマ・フィスの小説を題材としたのが、ヴェルディの有名な歌劇「椿姫」です。 娼婦ヴィオレッタは、一ヶ月のうちに25日間は白いツバキを、あとの5日間は、赤いツバキを胸に飾って社交界に現れる歌姫であったが、純朴な良家の息子アルフレードの純真な愛情によって真実の恋に目覚め、二人は相思相愛の中で新生活に入った。 しかし、アルフレードの父に妨げられたヴィオレッタは、自分が不誠実を働いたことにして彼のもとを去った。 彼女の真情を知ったアルフレードは、旅先から駆けつけたが、そのとき彼女は、もうこの世の人ではなかった。 この悲恋的な物語を元に「完全な愛」「理想の恋」「私は常にあなたを愛します」という花言葉がついたと言われています。
ツバキの木の育て方・注意点
【病気】なし
【害虫】
チャドクガ(ケムシ)が6〜8月の間に2度ほど発生します。1枚の葉の裏に10匹以上が固まっている初期の頃に、その葉っぱごと処分すると被害がほとんど発生せずに済みます。大きくなってしまい、植物全体に散ってしまったら、ケムシ用の殺虫剤を散布します。抜けた毛に触れただけでも皮膚がかぶれるので駆除は慎重に。
【植え付け】
気温が充分上がってから行う。冬の冷たい風を避ける。日陰に強い。
【手入れ】
枝がたくさん伸びてくるので、剪定という枝を切りつめる作業が必要。行う時期は花の終わった直後が目安。花は冬に咲くが、花芽が6月から7月頃に作られるので、この時期以降の枝を切ると、同時につぼみも切り落としてしまうことになるので注意。夏以降は見苦しい枝などをすこし切る程度にして、思い切った剪定は行わない。
【日当たり・置き場所・水やり】
日陰にはかなり強い植物だが、寒気や乾いた風を大変きらう。そのため、北側や西側の風の強い場所は避けた用がよい。日当たりに気を使う必要はないが、建物の東側や南側で、空気中の湿度が高めの場所がよい。特に気を使う必要はなし。乾いたらたっぷりと与えます。地植えの場合は真夏以外は必要ない。だいたいどんな土でも育ちますが、粘土質の場所は避けた方がよい。
【植え替え】
常緑の広葉樹は一般的に気温が高くなってから植え替えるのが基本です。あまり急ぎすぎて4月頃植え替えや植え付けを行うと、もし寒さがもどってきた場合、うまく根が付かず生長が阻害されることもあります。
- 植栽の名称
- ヤブツバキ(藪椿)
- 形態(もしくは園芸分類)
- 常緑低木
- 分布エリア
- 本州・九州・四国
- 原産地
- 日本原産(品種により朝鮮半島・中国・東南アジア)
- 樹高
- 6m〜8m
- 開花時期
- 2月〜3月
- 科目(分類)
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界: 植物界 Plantae 門: 被子植物門 Magnoliophyta 網: 双子葉植物綱 Magnoliopsida 亜網: ビワモドキ亜綱 Dilleniidae 目: ツバキ目 Theales 科: ツバキ科 Theaceae 属: ツバキ属 Camellia 種: ヤブツバキ C. japonica