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ジンチョウゲ（特徴や育て方）

ジンチョウゲ

樹木の特徴

低木

生長ゆっくり

初心者向け

常緑樹

花が咲く

香り

育て方

半日陰

水やり不要

鉢植え可

耐性／難易度

風

ふつう

暑さ

ふつう

寒さ

ふつう

虫

やや多い

栽培難易度

易しい

おすすめ栽培エリア

雪の少ないエリア

育て方カレンダー

1月	2月	3月
		植え付け
肥料
	開花

ジンチョウゲの木の特徴

春先に白い手毬状の花を咲かせる常緑性の花木です。花には素晴らしい香りがあり、キンモクセイ・クチナシと並ぶ「三大香木」のひとつとして挙げられます。お届けする赤花種は外側がピンク、内側が白の花でコントラストを楽しめます。また常緑の濃い緑の葉はシックでコンパクトに育つので、アプローチや玄関まわり、背の高い庭木の足元に根締めとして植えるのもおすすめ。生長がゆるやかなので、花後の透かし剪定ぐらいで基本的には不要です。根が切れると枯れてしまうことがあるため、苗木のうちに地植えにするか大きめの鉢に植えつけ、大きくなってからは移植を避けましょう。日なたよりは東向きのお庭など、午前中のみ日が当たるような半日陰のお庭でよく育ちます。

プラントプランでお渡しする品種について

赤花

植え付けについて

花後で新芽が伸び始める前の3月下旬から4月と、9月下旬から10月が一番いいです。根を切らないように注意して、ていねいに根鉢を軽くくずし、一回り大きな鉢や庭に植えつけます。水はけ・水もちのよい土を好むので、赤玉土に腐葉土を混ぜた用土を使うとよいでしょう。

ジンチョウゲの木の育て方・注意点

・庭植えの場合は、植え付け後1年間は土が乾いたら水を与えます。1年後根付けば、根付いたら雨水のみでも大丈夫です。夏の暑い日の乾燥に注意し、夏から秋は土が乾いたら水を与えてください。
・鉢植えの場合も土が乾いたらあげるようにしましょう。
・花後の4月中・下旬と、株が充実する9月に緩効性化成肥料を施します。また、寒肥として有機質肥料を1月から2月に施すと丈夫に育ちます。
・生長が遅めで自然と樹形もまとまりやすいので、剪定も基本的には不要です。枝が込み合うと病害虫が発生しやすくなるので、風通しをよくする透かし剪定を行いましょう。
・挿し木で簡単に増やすことができます。
・日本で流通する株はほとんど雄株のため実がつきません。稀に雌株の場合は実がつくことがありますが、毒があるため、絶対に食べないようにしてください。

病害虫とその対策

・白紋羽病というカビ病が根元に発生することがあります。根に菌がついて褐変し、葉が黄化したり、縮れたようになったりして枯死します。
・その他黒点病やウイルス性の病気も発生することがあり、気づいたときには進行してしまっていることが多いです。強剪定で回復することもあります。
・春から夏にかけてアブラムシが発生することがあります。アブラムシによってウイルスやカビが媒介されるため、スプレー等で防除しましょう。
・春から夏にかけて葉を巻いて中で葉を食害する「ハマキムシ」が発生することがあります。見つけたら葉ごと取り去るか、枝葉に薬効成分が浸透するオルトラン水和剤を散布します。

ジンチョウゲついてのコラム・豆知識

室町時代には中国より伝わり、栽培されていたとされているジンチョウゲ。沈丁花という名前は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子（ちょうじ、クローブ）のような花をつける木、という意味でつけられました。学名は「Dafne. Odora 」。「ダフネ」とはギリシャ神話に登場する月桂樹に姿を変えた女神の名前で、ジンチョウゲ属は葉の形が月桂樹に似ていたため、この名がつけられました。Odoraは「芳香がある」という意味の形容詞です。ことジンチョウゲに関しては、葉の形が月桂樹に似ているからではなく、「女神の香り」と訳してもいいのではと思うほど、素晴らしい香りです。外側が赤、内側が白の赤花種、どちらも白い白花種、葉が斑入りで明るい印象の覆輪種があります。

植栽の名称

ジンチョウゲ

形態（もしくは園芸分類）

常緑低木(庭木・花木)

分布エリア

東北南部から本州、四国、九州

原産地

中国北部〜ヒマラヤ地域

樹高

開花時期

2月中旬〜4月中旬

科目（分類）

界：	植物界	Plantae
門：	被子植物門	Magnoliophyta
網：	双子葉植物綱	Magnoliopsida
目：	フトモモ目	Myrtales
科：	ジンチョウゲ科	Thymelaeaceae
属：	ジンチョウゲ属	Daphne
種：	ジンチョウゲ	D. odora