4月の植え付けがおすすめの野菜Vol.2

すっかり春らしい気候になり、緑やお花で華やかなお庭。この春は目で見て楽しむだけでなく、収穫も楽しめるお庭づくりにチャレンジしてみませんか？少し敷居が高く感じる家庭菜園ですが、少しのスペースでも十分野菜は育ちます。収穫を迎えるまでは、鮮やかな緑でお庭の彩にもなりますよ。今回で最終回の4月の植え付けがおすすめの野菜のご紹介。収穫した後の料理方法を考えながら育てると張り合いが出ます。お好みの野菜を見つけて、家庭菜園を始めるきっかけにしていただけると幸いです。

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①チンゲン菜

チンゲン菜はビタミン類が豊富で火を通しても煮崩れや歯ごたえが損なわれないことから、様々な調理法で活用できる万能な野菜です。鮮やかな緑の葉が、お料理の見栄えも引き立てます。チンゲン菜を育てる場合は畑への直まきを基本としましょう。

チンゲン菜は暑さに弱いですが寒さにも弱いため、この暖かい時期が植えるには最適です。植える2週間前には苦土石灰をよく混ぜて耕し、1週間前には堆肥と化学肥料をよく混ぜてください。畝を作って直径3～4ｃｍ、深さ1ｃｍほどの穴を掘って4・5粒ほど種をまき、土を被せて軽くおさえます。その後はしっかり水やりをしましょう。発芽後、本葉が2枚になったら2本立ちにし、本葉が3～4枚になったら1本立ちにします。水やりのタイミングでいいので土寄せをして、株を起こすようにしてあげてください。葉物野菜はどうしても虫がつきやすいので、あらかじ防虫ネットを被せておくのも手です。品種によりますが、種をまいていから80日前後で収穫を迎えます。

②クレソン

ピリッと少し辛みのある味と、独特の風味が特徴のハーブの一種であるクレソン。サラダにはもちろん、お料理の付け合わせとしても重宝されます。クレソンは栄養価も豊富ですが、その辛み成分がお料理の脂っこさを和らげてくれる効果も。シンプルな焼きものに添えてあげるだけでおしゃれさがグッと上がるクレソンですが、実はお庭でも育てることができるんです。

地域によっては川や沼に自生するほど、湿った場所を好むクレソン。プランター栽培でも育てることができますよ。種はとても細かいので、土の上にパラパラとかけてから軽く土を被せます。乾かないよう水はたっぷりあげ、発芽してからは間引いてしっかりとした苗に育てます。混みあいすぎるとべと病にかかりやすくなるので、適度に間引きながらお料理に使ってしまいましょう。お庭にあると便利な、使い勝手の良いハーブです。

③カブ

カブは栄養価が豊富で、煮ても生でも楽しめる野菜です。カブは品種が多く、色も多彩。お漬物にすると日持ちもします。葉っぱの部分も捨てずに活用し、美味しくいただきましょう。

カブもチンゲン菜同様に暑さや寒さに弱いので、暖かいこの時期に植え付けるのがおすすめです。2週間前から土づくりをして、育てるカブの大きさによって間隔を調整してください。芽が出て、収穫までの間に生育が遅いものや病害虫に侵されているものを間引きます。小さい品種のものは追肥なしで育てられますが、大きい品種のものは美味しく育てるためにも土寄せと追肥しましょう。その際に根にこぶができてしまう、根こぶ病にかかっていないかチェックし、かかっているものは抜きます。根こぶ病にかかってしまうと治せないので、予防するために畝を高くし、完熟堆肥を使用しましょう。