お庭の防犯対策を意識した外構づくりのコツ10選

空き巣件数は実は秋口が多いのをご存知ですか？夜間もエアコンを付けずに窓を開けて過ごすお宅が増えたり、秋の行楽シーズンで外出されるお宅が増えることから、泥棒の件数は一年の中で秋が一番多くなるそうです。お住まいの外構のプランニングの際はデザイン性や動線だけでなく、防犯面を強化することも必要な課題になります。

そこで今回は防犯に強い外構づくりのコツをご紹介いたします。プチリフォームでも実践できますので、ぜひご参考にご覧ください。

特に狙われやすいのが、家の裏手側。人目に付きにくく、テラスや窓などから室内の様子を伺いやすい家の裏手が一番危険個所になります。そこでおすすめしたいのがメッシュフェンス。フェンスの中でもコストの低いメッシュフェンスですが、お住まいの裏手に設置するにはぴったりです。敷地を囲っているだけで防犯効果があり、表からは見えないのでデザイン性も問いません。まわりのお宅の目もあり、不審者の心理的に入りづらい防犯意識の高いお宅として印象付けます。

防犯対策として一番大掛かりな工事の必要がないのが防犯砂利。この砂利は足で踏み込むと石の擦れる音でジャリジャリ音が鳴り、犬走りなど目の届かないスペースへの不審者の侵入を抑止します。防犯砂利は一般の砂利に比べると少し大きく、擦れあう音が大きいのが特徴です。防犯面の強化はもちろん、砂利を敷くことで雑草の抑制にもなります。下地に防草シートを敷くとより雑草が生えなくなるのでおすすめですよ。

心配なのは家の裏手だけではありません。簡単に敷地内に入り込まれないよう、防犯対策としてフェンスを高く設ける手法もあります。こちらは袖壁を高く設け、その上に木調の目隠しフェンスを設置しています。これだけ高さがあると、あえて侵入しようとは思われませんね。袖壁だけでは圧迫感のある壁も、木調フェンスの優しい質感やスリットの効果で奥行きを感じるデザインにしました。防犯対策としてだけでなく、外構デザインのアクセントとしてもぴったりです。

こちらは目隠し壁です。デザインスリットを入れることで奥行き感を出し、圧迫感を軽減しています。防犯面で重要なのは、不審者自身がまわりの目にさらされていると思わせること。敷地内を完全に見えなくしてしまうと侵入した不審者の姿も見えなくなり、安心して作業をさせてしまいます。目隠しを設ける際は、少し向こう側が見えるように配慮すると防犯性も高まりますよ。

こちらはクローズ外構のお宅です。門やフェンスを設けず開放的な空間を演出した外構をオープン外構と呼び、エクステリアなどでしっかり敷地を覆った外構デザインをクローズ外構といいます。防犯対策で効果的なのはクローズ外構。敷地への進入路がないお宅は、あえて泥棒も入ろうとはしません。防犯面に特化するならクローズ外構がおすすめですよ。

室内への進入路として狙われやすい勝手口。重たいお買い物の際も最短距離でキッチンに運べるなど便利ではありますが、裏手側など表から見えない場所に多い勝手口も注意が必要です。そこで勝手口におすすめしたいのが門扉の設置。勝手口にも門扉がある＝防犯意識の高い家という印象を与えて、不審者にも狙われにくくなります。門扉にも鍵の設置ができますので、勝手口と外の門扉で二重ロックをするとより安心ですね。

気を付けたいのは室内への侵入だけではありません。大切なお車の車上荒らしにも注意が必要です。そこでおすすめしたいのがカーゲート。目視での防犯にもなるのでおすすめです。伸縮タイプや蹴り上げ式など、お住まいとのトータルバランスを考慮して設置しましょう。

こちらは鋳物風のフェンスです。デザイン性の高さから人気のエクステリアですが、この剣先デザインのフェンスは柵越えが難しいので防犯面でも効果的。クラシカルな雰囲気で美しく外構に彩りを添えてくれますよ。

夜間の防犯対策には照明が効果的です。特に人感センサー付きの照明を選ぶと、人が通る度に照らすので不審者にとっては不都合極まりありません。家族の夜間の通行の際も明るくなって、安全面でも安心ですね。