秋の風情を感じさせる、ススキを取り入れた花壇
古くから日本で愛でられてきたススキは、丈夫でボリュームがあり、秋冬の植栽にもおすすめです!ススキを取り入れた花壇をご紹介します。

こんにちは。ガーデンプラスの中川です。
今週末の9月13日は中秋の名月!まだまだ暑い日が続いていますが、旧暦では「秋の真ん中」なんですね。今年は14日が実際の満月だとのことで、週末はぜひのんびり夜空を眺めてお月見を楽しんでいただきたいと思います。
ところでお月見のお供えとして「お月見団子」と「ススキ」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
ススキは万葉集の頃から歌に詠まれているほど日本人にとって馴染み深い植物。実は欧米でもオーナメンタルグラスとして人気の植物なんです。
今回は花壇に秋を呼ぶ「ススキ」を取り上げます。
■お月見にススキをお供えする理由
お月見の行為自体は中国から伝わり、平安貴族にも楽しまれていたとのこと。庶民に広まったのは月と農耕が深い関わりがあったためでした。
日本の暦はもともと月を中心とした太陰暦が使われており、農作業に従事する庶民にとって、月はとても重要な天体でした。
そこで、月が殊更綺麗に見える「中秋の名月」と稲穂の実りの季節が近いことから、「お月見」は豊穣を感謝するお祭りになり、お供え物をするようになりました。
ですが稲穂が出るにはまだ少し早い季節であるため、代わりに白い尾花が稲穂に似ているススキがお供えされるようになったとのことです。
同じように秋に見頃を迎える、萩やオミナエシといった「秋の七草」もお月見の花として一緒に活けられることも。日本の伝統的なスタイルが根付いているのは、昔から生活に根差した季節の行事だからなんですね。
■オーナメンタルグラスとしてのススキ
日本では河川敷や野山に群生する野草としてのイメージが定着しているススキですが、欧米では西洋ススキをはじめとしたススキの仲間が、「オーナメンタルグラス」としてガーデンに取り入れられています。高さと独特のシルエットが存在感抜群ですね。
■花壇に植えられているススキ
ススキは背が高い植物で特に刈り込みや株分けをしなければかなり大きく育つため、花壇の中でも遠景に取り入れられることが多い植物です。
他の植物でもこれほど大きく育つものは少ないので、組み合わせには困らないと思います。
こちらは傾斜地の階段沿いに植えられたススキです。かなり大株に育っています。
ススキは広範囲に根を張るので、こうした傾斜地にも強く、また湿地でも乾燥地でも育ちます。
兵庫県で有名なススキの景勝地「砥峰高原」なども、ハイキングコースとして有名な野山ですね。
こちらは道路沿いの花壇で見かけたススキです。日本の気候に合った植物のため、あまり手を入れなくても大きく育ちます。
夏前に葉を刈り込みんだり、根の周りを囲ったりすることでボリュームをコントロールできます。
こちらはシマススキを中心とした植栽。縦に白い筋が入るシマススキは穂がないときも葉が美しいですね。
日本のススキの仲間は、シマススキの他に「イトススキ」「タカノハススキ」などがあります。イトススキやシマススキはややコンパクトなので、お庭にも取り入れやすそうです。
いかがでしたでしょうか?
ススキは特に肥料も必要なく、シーズンを過ぎて刈り取ってもまた元気に生えてくれる日本の気候に合った植物。そのまま庭植えすると大きく育つので、株の周りに囲いをしたり、鉢植えで管理するのもいいと思います。
このボリュームと存在感は他の植物にはない魅力です。
ぜひ、花壇や植栽スペースに植えて、秋冬の立ち姿をお楽しみください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。街中でもススキを取り入れた花壇を見かけることができます。ぜひ秋の風情を楽しんでくださいね!
ガーデンプラス本部
Web担当
中川知春
お客様の目線に立って、お庭の楽しみ方や情報をお伝えしていきたいと思います。