種類豊富で香りも素晴らしい冬の花・スイセン。種類や育て方について
日本でも群生が見事なスイセン、実は地中海原産で一万種以上の園芸品種がある世界で愛されるお花です。
アジアとヨーロッパで違う?スイセンのイメージ
地中海原産のスイセンは、中国経由で日本に入ってきました。英名はナルキッソスですが、中国では「水仙」と呼ばれ、日本でもその名が定着しています。
実はナルキッソスも水仙も、水辺に由来する名前です。水仙とは字の通り「清らかな水辺に住む仙人」のことで、冬に咲く高潔な雰囲気が仙人に例えられたのでしょう。ナルキッソスは、美しい自分の姿を水面に映して眺めていた少年が花になったという伝説から。どちらも水辺という点が共通していますね。
しかしこの2つの名前、実は佇んでいるかうつむいているかの違いがあり、ニホンスイセンは顔を前に向けた形なのに対して、ヨーロッパ原産の原種水仙はまさしく水辺で自分の姿を覗き込むように、うつむいた形なんです。ヨーロッパとアジアでは少し水仙に対する印象も違っていそうですね。
また開花期もニホンスイセンと洋種スイセンでは違います。ニホンスイセンは12月から3月ぐらいの厳冬期に開花しますが、ラッパスイセンをはじめとする洋種スイセンは3月からの春が開花期の本番。日本では雪のイメージですが、ヨーロッパでは春のイメージなんです。
それでは、スイセンの品種についてご紹介していきます。
育てる上での注意
球根植物で、9月~11月頃に球根を庭や鉢に植え付け、開花までは球根内の栄養分を使うので極度の乾燥以外には特に注意することはありません。4~5年植えっぱなしにしても毎年咲いてくれるほど丈夫なスイセン。来年も花を咲かせたいのであれば、花が終わっても葉が黄色く枯れるまでそのままにしておくようにしてください。葉が緑色のうちは球根に養分を貯めておく時期なので、切ってしまうと来年栄養不足で花が咲かなくなってしまいます。
また体全体に毒があり、球根はもちろん葉や茎も口にしないようにしてください。わんちゃんや猫ちゃんだけでなく、人間でもたまにニラやネギと間違えて中毒を起こした事件を聞きます。土の中では分球して勢力を広げていきますので、うっかり間違えないように気を付けて。
いかがでしたでしょうか?古くから世界中で育てられているだけあって様々な品種や伝説を持つスイセン。球根を植えられなかった方も、今なら鉢植えでつぼみのものが流通していますので、花を楽しんだあとはお庭に植え替えて来年まで育ててみてはいかがでしょうか?
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今年の我が家のスイセンは12月に咲きました!切り花にしても長持ちし、香りを楽しんでいます。育てやすく何年も楽しめるスイセン、ぜひお気に入りの品種を見つけて育ててみてくださいね!
ガーデンプラス本部 担当:中川知春
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