深みと造形美を感じさせるブラックカラーの花
ちょっと不気味?見れば見るほど色の深さに魅了されるブラックカラーの花をご紹介します。

こんにちは、ガーデンプラスの中川です。
もうすぐハロウィンですね!ショッピングモールや街中にもオレンジや黒、紫の飾りつけが増えてきたように思います。
今回はそんなハロウィンカラーのひとつ、黒色の花を取り上げます。有名な黒ユリや黒バラなどはどことなくゴシックホラーが始まりそうな怪しい雰囲気がありますが、最近のブラックカラーの花々は赤や緑を引き立てるモダンな組み合わせの花材として、フラワーアレンジメントでも人気が高いんですよ。
黒だけど色はある!深みを感じる花の「黒」
自然界には、アジア人種の髪の毛のような黒い色素を持つ花は存在しません。黒く見える花は、実は赤や紫の色素がとても濃く出ていて、その色素が光を吸収してしまうため私達の目には黒と認識されるのです。それがよく分かるのが黒いパンジーや黒いバラ。影のような「無彩色の黒」というよりは、赤や紫を濃くした「深みのある黒」です。組み合わせる際には、紫よりなのか赤よりかにも着目して見てみてください。
ブラックカラーの花々は、特にナチュラルさよりは、カラフルさが喜ばれる花壇の引き締め役としておすすめです。今の季節なら、比較的入手しやすいパンジーやビオラを、冬らしい雰囲気を持つシルバーリーフと寄せ植えするのがおすすめです。クリスマスカラーの赤い花やシクラメン、人気のアンティークカラーのパンジーとも相性が良いですよ。
それではブラックカラーが楽しめる花をご紹介してまいります。
チューリップ
まずは今が植え時のチューリップ。チューリップ自体が独特のシルエットをしているので、黒いチューリップともなるとアートのような美しさを感じます。写真のように赤やオレンジを引き立てる色としてもお使いいただけます。
ネモフィラ
ネモフィラは青が有名ですが、濃い紫に白い縁取りのアンティークなカラーもあります。青花よりも存在感がありますね。
クリスマスローズ
多年草で丈夫なクリスマスローズにもブラックカラーがあります。元々淡い色が得意なクリスマスローズはナチュラルな雰囲気なのですが、ブラックのクリスマスローズも葉の緑との相性がよく、染め上げたような美しさを感じます。一重のほかに八重咲きやアネモネ咲きなどもあり、造形美を楽しめます。
ツバキ
こちらは赤を濃くした「ナイトライダー」という西洋生まれの椿。黒バラと同じく、椿の品種にもいくつかエンジを濃くした赤や、黒花種があります。
クロバナロウバイ
初夏に咲くクロバナロウバイは、香りも楽しめる木。花はもちろん、葉からも芳香があります。目立った病害虫もほとんどなく、大きくなっても1メートル前後なので、多年草の花壇にもおすすめです。
もっと手軽にダークな色味を楽しめるカラーリーフ
花よりももっと手軽にブラックカラーを取り入れたいときは、カラーリーフがおすすめ。ヒューケラ、観賞用トウガラシ、オキザリス、コリウスなどバリエーション豊富です。庭木でも、銅葉のスモークツリーや紅葉トキワマンサクなどが代表的なカラーリーフの庭木。和風にも合うシックな色で、独特の存在感がありますよ。
いかがでしたでしょうか。冒頭で自然界の花色に黒はないと申し上げましたが、例えばパンジーのブロッチと呼ばれる斑紋部分や、ひまわり・アネモネの花芯部分も黒。ブラックカラーの花びらはなくても、黒と組み合わせた花はたくさんありますね。寄せ植えでも黒のバランスを意識してみると個性的な景色が生まれるかも知れません。インパクトがありつつも、緑の葉や他の花色を引き立てるブラックカラーをぜひ上手に取り入れて、冬の花壇を演出してください。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。黒花に魅了され、今年は黒いパンジーを種から育てております…うまく咲いたら、またご報告いたします。
ガーデンプラス本部
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中川知春
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