広さがなくても大丈夫!狭小地のお庭で愛犬と過ごすためのアイデア
狭小地のお庭でも、工夫次第でわんちゃんがのんびり過ごしたり遊んだりする空間を作ることができます。

狭小地のお庭は、十分な広さがない、日が差し込まないなどの理由から、愛犬と遊ぶ場所としてはあまり適していないと感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。しかし、お庭の面積が狭いから愛犬と遊ぶことができない…と諦める必要はありません。
犬が走り回ることは難しくても、工夫次第で愛犬と過ごすお庭を作り上げることが可能です。限られた広さを活かした工夫をご紹介します。
お庭の条件に合わせて目的を限定する
都市部では住宅が密集し、敷地の面積が限られる場合があります。十分な広さがない、縦長で活用しにくい、日が差し込まず暗い、植物が少なく雰囲気が寂しいといったお庭の場合、わんちゃんと外で一緒に過ごすイメージが浮かびにくいかもしれません。
愛犬を自由に走り回らせたい、日向ぼっこさせたいなどは、広さや日の当たり具合といったそもそもの条件が揃っていないと実現が難しかったり、あれもこれも実現しようとすると広さが足りなかったりします。そこで、お庭の条件に合わせて目的を限定すれば、愛犬と過ごすお庭を作り上げることが可能に。ちょっとした工夫や施工によって、狭小地のお庭がわんちゃんと楽しめる空間になるのです。
それでは、小さなお庭スペースでも愛犬と過ごせるアイデアをご紹介します。
夕涼みをするくつろぎ空間に
昼間は日があまり差し込まないお庭も、夏の夕涼みにはぴったりの場所かもしれません。愛犬とふたりで座れる椅子をお庭に置くだけで、室内で過ごすのとはまた違った特別な空間に。ガーデンファニチャーにこだわる楽しさもあります。照明を置くことでよりムードのある空間となり、愛犬とのんびり過ごすことができるのではないでしょうか。
こちらはお庭の幅が比較的小さな裏のお庭スペースですが、全面コンクリートのテラスにしてわんちゃんが遊べるようにリフォームしました。スタンプコンクリート仕上げで温かみのあるデザインに。目隠しフェンスやテラス屋根で更に居心地よい空間となっています。
穴掘り好きな愛犬のための遊び場に
柴犬、ダックスフンド、ビーグル、ミニチュア・シュナウザー、ジャック・ラッセル・テリアなどは、穴掘りが好きな犬種です。シベリアン・ハスキー、秋田犬、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーなどの大型犬も、穴掘りをすることで知られています。
性格にもよりますが、お散歩中に穴掘りをするようであれば、ご自宅のお庭にも穴掘りスペースを作ってあげると喜ぶでしょう。わんちゃんは暖かい日などは、ひんやりした穴にお腹をつけて涼むこともよくあります。
穴掘りスペースを作る場合には、熱中症にならないように直射日光が当たる場所は避けたほうが良いため、あまり日が差し込まないというお庭でも心配いりません。また、湿気が多く土がジメジメするお庭でも、簡単な穴掘り設備を作ってあげることで、愛犬を安心して遊ばせられます。
具体的には、廃水処理ができる水槽を深さ300mmほどの地面に設置して、そこに砂やウッドチップを入れれば完成です。湿気が溜まってダニやカビが発生するのを防ぐために、穴掘りスペースの砂やウッドチップはこまめに天日干しをしましょう。おもちゃやおやつを穴の中に隠して愛犬と遊ぶと、決まった場所で穴掘りをしてくれるようになりますよ。
ただ穴掘りのしすぎにはご用心を!こちらの事例では、わんちゃんたちが室外機のまわりを掘ってしまうため、コンクリートで室外機のまわりや掃き出し窓の下を舗装して、「穴掘りできるところ」「してはいけないところ」を分けました。フェンスの基礎なども舗装しておくと安心です。
細長いお庭でもドッグランが作れる
自宅ドッグランは広い敷地に作る、というイメージもあるかと思いますが、わんちゃんが行ったり来たりできるスペースがあり、きちんと脱走防止対策が施されていれば、ドッグランを作ることが可能です。
例えば、狭小地のお庭の中には、幅は広くなくても奥行きがある場合もあります。お庭全体を高さのあるフェンスで囲えば、目隠しはもちろん、わんちゃんの飛び越え防止にもなり、お庭の奥行きを有効活用したドッグランを作ることも可能です。犬が安全に走り回れるよう、人工芝を敷設することもおすすめで、ノーリードで愛犬とボール遊びなどを楽しめます。
また、お庭だけでなく、お家の周りをフェンスや門扉で囲って人工芝などを敷設すれば、お家周り全体がドッグランに。脱走防止対策を施す範囲は広くなるものの、愛犬がより自由度高く走り回る空間を作ることができます。
ガーデンルームやテラス囲いを設置した安らぎスペース
愛犬にはドッグランよりも、のんびり過ごせる場所を作ってあげたいという場合には、「ガーデンルーム」や「テラス囲い」を設置するという方法も。
幅があまりないお庭、またはお家の横の通路を活用して、愛犬に安らぎのスペースを作ってあげることができるのです。天気が良い日には太陽光がたくさん入り、夜や雨の日でもお庭の雰囲気を感じられるうえに、扉や窓を閉めておけば、脱走の心配がほとんどありません。
ガーデンルームやテラス囲いは、リビングやダイニングの掃き出し窓につなげて設置することが多く、室内にいながらのびのびと過ごす愛犬を見守ることができるため、飼い主さんもわんちゃんも安心して過ごすことができます。
ガーデンルーム・テラス囲いは、こちらの記事を参考にしてください。
→愛犬の居場所にもおすすめ!ガーデンルームやテラス囲いのある生活
お庭全体をウッドデッキにすると様々な活用方法が生まれる
狭小地ではお庭全体をウッドデッキにする事例も多々あります。お庭としてはあまり広くないという空間も、ウッドデッキにすることで、家族のくつろぎスペースやお洗濯スペースなど、様々な活用方法が生まれるのです。
フェンスやリードフックを使って安全に過ごせる設計にすれば、飼い主さんは室内で家事をしながら、愛犬は自由にリビングとウッドデッキを行き来して、外の空気を楽しむことも可能に。
ガーデンルームやテラス囲いよりさらに開放的な空間となり、愛犬と一緒に日光浴しながらのんびり過ごすにもぴったりです。ガーデンファニチャーを置けるスペースがあれば、おしゃれなカフェ空間にもなります。
ウッドデッキは屋外のため、愛犬のために暑さ・寒さへの対策が必須となります。ウッドデッキを設置する際のポイントは、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
狭小地のお庭でも、犬の大きさによってはドッグランを作ったり、愛犬とのんびり過ごす新たな空間を作ったりすることができます。隣家と近い場合にも、目隠しフェンスによって、プライバシーを守ることができ、愛犬にも安心して過ごしてもらえるでしょう。
全体的な広さがない、奥行きはあっても幅がない、日が当たらないなどの理由で諦めることなく、「愛犬のためにこんな空間を作ってみたい」というご要望をぜひ一度お聞かせください。

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この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
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