小型犬をお庭で遊ばせるために必要なフェンスの高さとは?
わんちゃんの大きさだけでなく、犬種や運動量からフェンスの高さを決めるようにしましょう。
愛犬のジャンプ力に合わせてフェンスは1,200mm以上の高さに
この記事では、小型犬は「体高40cm以下・体重10kg以下」と想定し、ご紹介していきます。小型犬の中でも特にジャンプ力が高いことで知られているのが、以下の犬種です。
【ジャンプ力がある小型犬】
トイ・プードル、ミニチュア・ピンシャー、ジャック・ラッセル・テリア、ワイアー・フォックス・テリア、パピヨン など
トイ・プードルは、水猟犬として活躍していたスタンダード・プードルが、小型化された犬種です。狩りを行っていたルーツをもつため運動能力が高く、ジャンプ力もあります。「1,000mmほどのフェンスを助走なしで飛び越えた」「フェンスをよじ登って乗り越えようとしていた」といった話もあります。
ミニチュア・ピンシャーは、番犬・警護・作業をする「使役犬」に分類される犬種。小柄ながら筋肉質で活発に動き回ります。室内でいつもぴょんぴょん飛び跳ねているという印象をもつ飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ジャック・ラッセル・テリアは、非常にパワフルで、「猟犬」としてキツネなどを追い立てていた歴史があります。ワイアー・フォックス・テリアも動きが機敏で、どちらも小型犬ながら手足が長いため、高いジャンプ力を有しています。
そして、パピヨンは家庭で過ごす「愛玩犬」に分類される犬種。愛玩犬は猟犬などと違って、生活の中でジャンプをする必要性があまりなかったため、ジャンプ力がさほどない犬種が多いのです。しかしながら、パピヨンは軽やかな身のこなしで、高いジャンプ力があるため、お庭で遊ぶ際にはフェンスの高さに注意しましょう。
このようなジャンプ力がある小型犬の場合は、高さ1,200mm以上のフェンスが必須。あくまでも目安であり、わんちゃんそれぞれのジャンプ力に応じて、1,400mm以上のフェンスを用意するなど対策しましょう。
また、上記でご紹介していない小型犬においても、「愛犬はジャンプ力があるほうだ」と感じられる場合には、脱走防止対策のために1,200mm以上のフェンス設置をおすすめします。中には助走をつけてジャンプしたり、フェンス近くの物を足場にして飛び越えたりするわんちゃんもいるのです。フェンスの近くには足場となる物を置かないように、日頃から心掛けましょう。
こちらは活発なジャックラッセルテリアのためにお庭の一部をドッグランにされたお住まいです。フェンスは800mmですが、基礎に使った化粧ブロックと合わせると1200mm近い高さに。わんちゃんものびのびと走り回ったりボール遊びができそうですね。
こちらはお庭で愛犬と遊べるように、外構をクローズにされたお住まいです。隙間の細い縦格子フェンスを使っているため、よじのぼりにくい構造に。フェンスだけで1200mmの高さがありますが、建物のサッシと同じ明るい金属色を使っているので、すっきりと見えますね。
ジャンプによる脱走のリスクを減らす環境を作ることが大切
そもそも、なぜ犬はフェンスを飛び越えるようなジャンプをするのでしょうか。
狩猟のパートナーとして活躍してきた犬は、狩猟中の移動や獲物を追い立てる際などにジャンプをする必要がありました。こうした犬は、ジャンプをすることが純粋に習性として残っていて、フェンスの先に何か動く物を見つけたら、フェンスを飛び越えて追いかけてしまいます。。
また、オス犬がメス犬の匂いにつられる、運動不足でストレスが溜まっている、単なる好奇心から、といった理由でフェンスを飛び越えようともします。
フェンスを飛び越えるようなジャンプは、しつけで止めさせるというよりも、脱走のリスクを減らす環境を作ることが大切です。愛犬が「飛び越えられない」とわかるフェンスを設置することや、お庭からは外が見えない目隠しフェンスを設置することで、ジャンプを抑制することができるでしょう。
フェンスを飛び越えるほどの大きなジャンプ以外に、嬉しかったり興奮したりして、夢中になってその場でぴょんぴょんとジャンプを繰り返すわんちゃんもいます。脱走につながるジャンプではないものの、垂直ジャンプは着地の際に足腰に負担がかかるため、興奮などによる飛び跳ねは止めさせたいところです。
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この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
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