お手入れの手間を省いて使いやすくした外構リフォーム

こんにちは。ガーデンプラス熊本中央の坂本です。

新築時はお庭づくりにも夢が膨らんで植栽を植えたり天然芝を張る方も多くいらっしゃいますが、木も芝生も生き物ですのでどうしても管理に手間がかかります。特に芝生は、夏は定期的な水やりや芝刈りが欠かせません。伸び放題にしてしまうと雑草と大差のない見た目になってしまい、お庭の景観も損ねてしまいます。新築時は美しさをキープ出来ていても、年数が経つごとにお庭が様変わりしてしまったというお声を多く頂戴します。

今回ご紹介するお宅も、新築時は芝生のある緑豊かなお庭に憧れて道路側の法面を芝生にしたり、玄関まわりに低木を植えられていましたが、そのうち日々の生活が忙しくなるとともに、定期的なお手入れに時間や労力を割けなくなってしまわれました。そこで手間がかからず使い勝手をよくするために、外構のリフォームをご依頼いただきました。

まずは施工前の外構の様子からご覧ください。

施工前の玄関まわりの様子がこちらです。

法面を天然芝にされていて、きっと春から夏にかけては色鮮やかな緑が美しいお庭になりますが、傾斜のある土地の芝刈りって案外大変なんです。しかも現場調査に行かせていただいたのが３月だったのでまだ気温が低く、芝生も元気がありません。芝生＝美しい緑というイメージですが、秋から冬にかけてはこのように枯れ草のようになってしまうのです。

玄関前の法面は、道路沿いにずっと続きます。さらに玄関前に植えられた低木がアプローチまで侵入してきてしまい、剪定にもお困りでした。そこで玄関前の低木の数を減らして管理できる本数に絞り、法面の天然芝も撤去するプランをご提案いたしました。

法面だった部分には土留めを設け、天然芝を撤去しました。そしてフラットにした空間には土間コンクリートを打設し、駐輪スペースに。新築時より大きくなったお子さまの自転車置き場としてリフォームしました。天然芝だった頃は悪目立ちしてしまっていた電柱も、駐輪スペースにすっきり収まっています。圧迫感を与えないコンパクトなサイクルポートを採用したので、玄関前のスペースも暗くなりません。植栽を減らしてすっきりさせたことで、タイル貼りのアプローチが見えて空間にゆとりが出ましたね。土留めにはブラウンの化粧ブロックを使い、無機質すぎず柔らかみのある印象に仕立てました。

建物裏まで長く続いていた法面は土留めを設けて、砂利を敷きました。天然芝のお手入れから解放されても、雑草の処理が大変になっては意味がありません。お庭のお手入れをしなくて済むように、下地には防草シートを敷いて砂の隙間から草が生えないようにしています。グリーンの法面もきれいですが、白い砂利も違った味わいと清潔感がありますね。苦痛になっていたお庭の管理から解放されて、残した植栽のお手入れを楽しんでいただけると幸いです。

いかがでしたでしょうか。

憧れの天然芝はお手入れが大変なイメージですが、電動の芝刈り機など道具をそろえることで手間はだいぶ解消されます。最近では人工芝も本物の天然芝そっくりに作られていますので、手間をかけたくないという方は人工芝も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。本物の植栽を使いたい場合はコンクリートの目地に植栽するなど、手間をかけずに緑をお庭に加える手法はたくさんあります。お庭のプランニングについても、ぜひお気軽にご相談ください。