シニア犬にとっての快適・安全とは?お庭づくりで見直したいポイント

足腰が弱くなったり目が悪くなったりするシニア期には、安全に過ごせるような環境づくりが大切です。

ムーミンパパA

およそ7〜10才で犬はシニア期に入ります。シニア犬(老犬)になると、見た目が元気でも、足腰が弱るなどの老いが徐々に出てくるもので、段差の昇降が怪我につながることも。また、散歩時間が減ることでストレスを感じてしまう場合もあります。シニア期に入った愛犬のために、早めにご自宅のお庭などの見直しを行い、安全にのびのびと過ごせるような環境を作ってあげましょう!

身体的な老いが現れるシニア期

シニア犬のために、お庭まわりも不便がないか見直そう

シニア犬のために、お庭まわりも不便がないか見直そう

犬は人の5〜6倍の速さで成長し、およそ7〜10才からはシニア期とされているのです。一般的には、小型犬・中型犬よりも大型犬のほうが早くに老化が始まります。

 

シニア期には体力が落ちて、病気にもかかりやすくなり、足腰が弱る、目が悪くなる、暑さ寒さに弱くなるなどの身体の変化も出てくるのです。そのため、犬が生活上の不便を感じていないか、足腰が衰えていないか、調子に変化はないかなど、今まで以上に注意して見てあげる必要があります。

 

こうした犬の生活の変化に合わせて、のんびりとお庭で過ごせるようにしてあげたり、お家への出入りを楽にしてあげたりすると、わんちゃんも安心して過ごせるでしょう。

 

<シニア期に見られる変化の例>
足腰が弱る、目が悪くなる、耳が遠くなる、毛の量やツヤが減る、暑さ寒さに弱くなる、食事量が減る、睡眠時間が長くなる など

散歩以外の楽しみや季節を感じられる場所を作ってあげる

筋力が衰えないように気を付けて!

筋力が衰えないように気を付けて!

わんちゃんによっては、体力が衰えて散歩に行きたがらないことも。ただし、適度な運動はシニア犬にも大切で、歩かなくなって筋力が衰えると、余計に関節に負担がかかることになります。

 

また、運動不足は肥満や血行不良などにもつながるため、散歩の距離が減っても歩くことは続けましょう。足腰が弱って散歩が大変そうに見える場合も、手を貸しすぎずに、ゆっくりでも犬自身の歩く意思を尊重してあげることが大事です。

 

例えば、散歩が減った分、おやつを家のどこかに隠して探し当てる遊びをするとストレス発散に。また、お庭にドッグランなど犬が自由に動ける場所を作って、マイペースに運動できるようにするといった工夫もできます。その他に、縁側、ウッドデッキ、サンルームなど、外の季節を感じられる場所を作ってあげることもおすすめです。日光を浴びて五感が刺激されると、ストレス発散にもなり、生活にメリハリを与えることにもつながります。

室内からテラス囲い、ウッドデッキ、芝生へと移動できるお庭

室内からテラス囲い、ウッドデッキ、芝生へと移動できるお庭

こちらは幅広のウッドデッキと土間タイプのテラス囲いを設置した事例です。室内・テラス・ウッドデッキ・芝生と好きな場所や快適な温度の空間へ行き来しやすく、わんちゃんにもおすすめです。

 

ただし、飼い主さんの顔が見えなかったり気配が感じられなかったりすると犬は不安になってしまうため、できるだけ飼い主さんや家族が見える場所に、ドッグランやウッドデッキなどを作ってあげましょう。一方で犬は、家族以外の近隣の人や通行人、鳥などが視界に入っていると気になるため、外から見えにくいように目隠し用のフェンスやシートを設置してあげると、よりリラックスして過ごしてもらえると思います。

 

そして、こうした屋外または屋外に近い場所では、暑さ寒さ対策も必須です。犬が快適に過ごせる気温は20〜25℃程度、湿度50〜60%程度と言われているため、シニア犬のためには特に温度・湿度ともに適切に設定しましょう。ガーデンルーム内なら気温調整がしやすいので、夏であればエアコンはドライにして湿度を抑え、オーニングやサンシェードなども使って直射日光から守ります。冬は毛布をかけてあげたり、空気が乾燥しにくいようにオイルヒーターを置いてあげたりしましょう。


固く滑りやすい場所をできるだけ減らす

クッション性の高い天然芝や人工芝は足に優しい

クッション性の高い天然芝や人工芝は足に優しい

シニア犬は、これまでは問題がなかったお庭のタイルなどで踏ん張りがきかずに滑って、関節を痛めたり骨折したりする危険も。足腰への負担を軽減する工夫として、玄関であれば滑りにくいマットを敷く、お庭のタイルには滑り止め加工を施すなどの方法があります。すぐに対策が難しい場合などは、足腰の負担になりそうな場所ではわんちゃんを抱えて移動させてあげましょう。

 

また、お庭やご自宅周りの舗装材に人工芝を使うことも有効です。人工芝はタイルやコンクリートなどに比べて柔らかく、わんちゃんの足や肉球に優しいという特徴があります。日光が当たる場所でも、コンクリートなどに比べて表面温度が高くなりにくいというメリットも。「人工芝は雑草が生えにくくお手入れも楽になった」「愛犬の足に汚れが付きにくくなった」というお声もお客様からいただいています。

人工芝と低めのウッドデッキを設置されたお庭

人工芝と低めのウッドデッキを設置されたお庭

こちらは人工芝を敷設し、低めのウッドデッキを設置されたお庭です。無駄なジャンプが減って足腰に負担がかかりにくく、転落なども防ぐことができるので、小型のわんちゃんにもおすすめです。

 

またウッドデッキとお庭との高低差が大きい場合も、ステップよりも踏面の広い「段床」を設けることで段差を少なくすることができます。上り下りがしやすく、ベンチ代わりとしても使えますので、ご家族が多い世帯や、お子様がまだ小さいご家庭にも人気です。


階段・段差をなくして足腰への負担を軽減

階段や段差はできるだけなくそう

階段や段差はできるだけなくそう

お住まいのアプローチにある階段や段差の昇り降りは、蓄積して足腰への負担になることも。犬は今までの感覚で昇り降りしようとしても足がうまく動かなかったり、目が悪くなって着地点が見えにくかったりと、思っている以上に階段や段差が負担に。階段・段差をそのままにしておくと、大きな怪我につながりかねません。段差部分をスロープにする、ステップを置いて段差を緩やかにしてあげるなどの対策をしてあげましょう。

 

特にダックスフンドは胴長で足が短いことで、足腰への負担がかかる犬種です。老犬に限らず、足腰を痛めてしまわないように段差を減らしたり、階段は抱えてあげたりすると良いです。

愛犬のためにデッキとスロープを施工

愛犬のためにデッキとスロープを施工

こちらは、わんちゃんのためにウッドデッキへスロープを設置した事例です。L字の天然木のデッキも施工させていただきましたが、地面と高低差があったためスロープには切り返しをつけて勾配も緩やかにしました。


まとめ

愛犬のステージに合わせてお庭の危険を取り除こう

愛犬のステージに合わせてお庭の危険を取り除こう

シニア犬のために気をつけてあげたいポイントと、お庭などにできる工夫についてご紹介しました。足腰が弱り、目が悪くなると、ご自宅やお庭にも今まで気がつかなかった色々な危険が潜んでいるものです。愛犬の成長ステージに合った環境にしてあげると、犬も心地良く過ごすことができます。

 

シニア期は怪我や病気をするリスクが高い時期なので、長く一緒に暮らせるように、これまで以上に愛犬のことを注意深く見守ってあげて、不便そうなことがあれば取り除いてあげましょう。

 

ムーミン&スナフキン

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