犬はお庭で骨折することも!骨折しやすい犬種やお庭での対策をご紹介
もともと骨が細いわんちゃんなどは、お家の中やお庭で骨折することもあります。リスクや対策についてご紹介します。

犬はお家の中やお庭といった安全と思われる場所でも、怪我をすることが少なくありません。特に高所からの落下などが原因で、骨折する危険もあります。
では具体的に、自宅のどのような箇所・場面で骨折は起こりやすいのでしょうか。骨折しやすい犬種や、お庭に施しておきたい対策などについてもご紹介します。
足の骨が細い犬種は骨折するリスクが高い
犬が骨折しやすい箇所は足です。特に、体重を主に支えている前足を骨折するケースが多くみられます。
骨折しやすい犬種として知られるのが、トイ・プードル、ポメラニアン、チワワ、パピヨン、ミニチュア・ピンシャー、イタリアン・グレーハウンドなど。これらの犬種は足の骨が細く、骨を支える筋肉が少ないという特徴が見られます。
また、「子犬」や「シニア犬」も、犬種を問わず骨折するリスクが高くなります。子犬は骨がまだ脆弱であることに加えて、危機察知能力が低いため、足を痛めるほどの高所から飛び降りて骨折するというケースが少なくありません。そしてシニア犬は、筋肉量が減少していたり、骨密度が低下していたりする場合があり、骨への衝撃には注意が必要なのです。
落下などによる外傷性骨折はお庭でも起こる
飼い主さんから寄せられた情報をもとに、実際にどのような場面で骨折が起こっているのかをご紹介します。
特に多いのが、「抱っこしている状態から落下した」「高い所からぴょんと飛び降りてしまった」というケースです。お家の中であれば、ソファからの飛び降りで骨折することもあります。その他、掃き出し窓や玄関の段差から飛び降りた際や、玄関から車までの移動中に腕から落下した際など、お家の中以外にお庭でも骨折は起こります。
お庭における骨折については、「ボールを夢中で追いかけてフェンスにぶつかった」「フェンスに挟まれた足を引っ張った際に折れた」といったケースもありました。骨が細い犬種の場合、フライングディスクやアジリティーなどのドッグスポーツで骨折することもあります。
人から見たら大したことがないように思える段差や衝撃で骨折することがあるため、飼い主さんがリスクを把握し対策しておくことが、わんちゃんの安全を守ることにつながるのです。
また、足を骨折している場合には、足を地面につけないようにして歩く、足を気にして舐め続ける、足を触ると怒るなどの異変が見られます。その他、「元気がない」「食欲がない」などの症状が見られたら、注意しましょう。
また万が一骨折していそうな場合は、応急処置として、歩き回らないようにケージに入れて入れて静かに休憩をとらせます(ケージレストといいます)。サークルではなく、クレート(ペットキャリー)のような隙間の少ないケージに入れて、できるだけ早急に動物病院で診てもらいましょう。
お庭に施しておきたい骨折対策
ご紹介したように、ご自宅やお庭においても犬の骨折は十分に起こり得ます。
家の中では、フローリングや階段などの滑り止め対策をしておくと予防につながります。最近では滑りにくくなる床用ワックスなどもホームセンターで売られています。その他、わんちゃんが通る場所にはラグやクッションマットを敷いておくのもいいですね。赤ちゃんのいるご家庭でもよく取り入れられているクッションマットは、パズルのように繋げられるものもあるので、汚してしまってもそこだけ取り替えられて便利です。
次にわんちゃんが遊ぶお庭での対策もご紹介します。
ウッドデッキで掃き出し窓からの飛び降りを防止
まず、高い段差の飛び降りを防止しましょう。具体的には、画像のように掃き出し窓の部分にはウッドデッキの施工がおすすめです。室内の床とウッドデッキの高さを合わせることで、段差をなくしましょう。さらに安全にお庭に降りられるよう、段床やステップ、またはスロープを設置します。そして、これらの設置がない箇所を隙間の小さなデッキフェンスで囲うことで、犬の飛び降りを防げます。
ウッドデッキはお庭と室内の中間スペースで、犬が遊んだり日光浴を楽しんだりするのにもぴったり。わんちゃんの足などに汚れが付きにくい点もおすすめポイントです。
ウッドデッキはこちらの記事も参考にしてください。
→ウッドデッキで愛犬と一緒にくつろぐ!犬も楽しめる屋外スペースの作り方
万が一の落下時にも衝撃を和らげる舗装材
また、抱っこしている状態から誤って落下した場合にも備えましょう。お庭の舗装材には、衝撃を和らげる工夫を施しておくと安全性が高まります。
様々な舗装材の中でも、天然芝が最もクッション性がありおすすめです。芝のほかにもクラピアなどグラウンドカバーとなる植栽は種類が豊富。管理が大変そうという方は、人工芝やウッドチップ、ゴムチップなども落下の衝撃を和らげてくれます。樹脂やゴムで出来た素材は、これからの季節高温になりやすいので、植栽やシェードで日陰をつくったり、夕方からの涼しい時間に遊ぶといいですよ。
舗装材はこちらの記事も参考にしてください。
→犬の足にも優しいお庭の舗装材とは?犬と人が快適に過ごすお庭づくりのコツ
フェンスは衝撃を分散しやすい物に
最後に、フェンスにぶつかって骨折するといったリスクを減らすためには、メッシュフェンスや樹脂フェンスの使用がおすすめです。支柱部分や基礎の部分は硬いため、骨折などの怪我を100%防げるわけではないものの、鋳物フェンスやアルミフェンスなどに比べて、衝撃を分散・吸収することに優れています。
その他、わんちゃんは興奮すると周りが見えなくなるほど走り回ってしまうので、あらかじめ障害物をよけておいたり、足が挟まってしまいそうな小さな隙間を埋めておくだけでも予防につながります。
まとめ
わんちゃんの中でも、足の骨が細い小型犬などは骨折しやすく、子犬やシニア犬も骨が脆弱な可能性があるため注意が必要です。骨折は落下などによってお家の中やお庭でも起こるため、骨折のリスクがある箇所・場面を把握し、対策を施しておきましょう。
また、筋肉をつけたり骨を丈夫にしたりする工夫も大切です。適切な食事・運動・日光浴を心がけて、骨折しにくい体をつくってあげられるといいですね。
怪我のリスクを減らし、愛犬と安心して過ごせるお庭になるよう、気になることがあればガーデンプラスまでお気軽にご相談ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
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