犬の脱走防止のために!万が一に備えるお庭の対策ポイント3つ
室内からの予期せぬ脱走が起こっても、お庭に対策を施していればわんちゃんの安全を守ることに繋げられます。

犬との暮らしでは、お庭に脱走防止対策を施すことが大事です。「室内で過ごしているから脱走なんてしない」と思っていても、宅配物の受け取りで玄関を開けた際や、車に乗せようとした際などに脱走してしまう可能性はゼロではありません。
そこでお庭に脱走防止対策を施しておけば、予期せぬ脱走が起こっても、道路に出てしまうような危険を減らすことができます。
今回はわんちゃんがいるお住まいのお庭におすすめの脱走防止対策をご紹介します。
フェンスや門扉でお庭に脱走防止対策を
犬が脱走する原因は、大きな音に驚いて逃げようとする、動く物を追いかける習性がある、運動が足りていない、など様々です。室内にいれば脱走のリスクは少ないように思えますが、玄関や窓を開けた際に外に出てしまう可能性もあります。
また、散歩に出かける際に犬に急に引っ張られてリードを離してしまった、愛犬がお庭で遊ぶことに夢中になって道路に飛び出してしまった、というケースも考えられます。
脱走は交通事故に遭ったり、迷って帰ってこれなくなったりする危険もあるため、敷地内で愛犬が逃げてしまうケースを想定して、ご自宅の敷地外に出さないための対策をお庭に施しておくことが大事です。具体的には以下の3点を満たして、脱走のリスクをできる限り減らしましょう。
対策その1.十分な高さのフェンスを設置する
敷地外への脱走の危険がある場所は、フェンスで囲うことが重要です。その際、フェンスの高さに気を付けましょう。
例えば、ジャック・ラッセル・テリアは体は小さいながら高いジャンプがあり、1,000mmほどのフェンスは飛び越える可能性があります。わんちゃんの体のサイズだけでなく、犬種や運動量を考慮して、飛び越えられない高さのフェンスを設置することが大切です。
目安の高さはこちらの記事を参考にしてください。
→犬が過ごすお庭に必須!敷地内で放し飼いする際に必要なフェンスの高さ
フェンスに高さを出すには、上下2段にする・高い柱を使って横板を組み合わせる・基礎ブロックで調整するといった方法があります。
・独立式目隠しフェンス
束石を埋め込んでフェンスを立てる独立式の場合は、見た目の美しさが特徴。また既にお隣さんのフェンスやブロック塀があっても、敷地内に施工することができます。
上の写真は、お庭を全面タイルデッキにし、隣地境界に独立式フェンスを施工したお住まいです。樹脂製の木目調フェンス「マイティウッド(F&F社)」は隙間や柱の長さも調整できるので、わんちゃんに合わせた高さに施工することができます。
・基礎ブロック付きフェンス
体の大きなわんちゃんや活発なわんちゃんの場合は、勢い良く体当たりして、フェンスが倒れたりすき間が生じたりするかもしれません。フェンスの基礎としてブロック塀を造作し、その上に目隠しフェンスを設置すると、フェンス単体よりも強度が高まるため、建物から離れたところや道路境界など風の強い場所でも安心です。また穴掘りが好きなわんちゃんででも、フェンスの下から抜け出るといった心配がありません。
上の施工写真では目隠しフェンスを塀に組み込んでいますが、門柱の高さとちょうど合うように基礎となるブロックの高さを調整していますので、ひと続きの塀のように見えます。リフォームで目隠しフェンスを新設するときにもおすすめの工法です。
対策その2.すり抜けられるようなすき間をなくす
フェンスの設置にも関連して、脱走防止のためには、わんちゃんがすり抜けられるようなすき間をなくすこともポイント。フェンス自体のすき間や、フェンスと地面のすき間、下記でご紹介している門扉のすき間など、70mm以下の幅であればすり抜けは難しくなります。小型犬の場合は50mm以下が理想的で、愛犬の大きさによって対策しましょう。
フェンスを設置するほどの広さがない場合は、角柱やスクリーンフェンスを使いましょう。
こちらは門扉とカーゲートを新設してクローズ外構にリフォームされたお宅です。門扉とゲートの隙間を、角柱を3本並べて埋めました。
対策その3.門扉ですぐ道路に出てしまわないような設計に
お庭を囲うフェンスに加えて、門扉の設置も脱走防止に役立ちます。門扉とは、ご自宅の玄関ドアから道路までの間や、勝手口から道路までの間の通行口などに設置する屋外用の扉全般を指すエクステリアです。門扉が玄関と道路の間のワンクッションになるため、玄関から愛犬がそのまま道路に飛び出すといった危険を減らすことができます。
設置場所としては「犬走り」「主庭」「門まわり」「駐車スペース」などで、主庭だけをドッグランにしたい場合は「お庭の入り口」と「犬走り」に設置するなど、わんちゃんを遊ばせたい範囲に合わせてプランを考えましょう。
家の中で一番道路に接する間口が広いのは駐車スペースです。駐車スペース用の門扉には「伸縮門扉」「跳ね上げ式門扉」「シャッターゲート」とありますが、一番手軽なのは対応間口が広い伸縮門扉。最近では「ペットガード」といって、上の写真のように格子が多く隙間を狭めたタイプもあります。
こちらはお庭の風格をぐんとアップさせるシャッターゲート。金属製のモダンな印象のアイテムが多いですが、最近では上の写真のような木目調フレームのフェンスもあり、植栽の多いお庭やナチュラルな雰囲気の建物にも合うデザインです。
「門扉」については、こちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
→愛犬家のための門扉の選び方!飛び出し・脱走防止に役立つエクステリア
まとめ
万が一に備えてお庭に脱走防止対策を施しておくと、飼い主さんもわんちゃんもより安心して過ごすことができるのではないでしょうか。まずは道路と面している危険な場所から対策するなど、ご自宅の環境に応じた脱走防止対策を検討してみてはいかがですか?

些細なことでも大歓迎!お気軽にお問い合わせください
お庭に関する事なら、ガーデンプラスへお任せください。ガーデンプラスは、全国で外構工事を手掛けるガーデンメーカーです。店舗でのご相談はもちろん、フォームやお電話からのお問い合わせも承っております。
記事に関してのご質問は、外構のプロスタッフがお答えいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
プロの目線で愛犬と暮らすお庭づくり・ライフスタイルをご提案します。