犬が過ごすお庭に必須!敷地内で放し飼いする際に必要なフェンスの高さ
お庭で愛犬がノーリードで過ごすためには、飛び越えられない高さのフェンスで周りを囲う必要があります。

「室内で過ごすことが多い愛犬を、たまにはお庭で伸び伸びと遊ばせてあげたい」と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。リードなどを装着しないで放し飼いの状態にする際には、わんちゃんが遊ぶスペースをフェンスで囲う必要があります。
そこで注意したいのが「フェンスが低い」「フェンスのすき間が大きい」など、わんちゃんがお庭の外に出てしまわないように設計することです。そこで今回は、犬の大きさや犬種ごとに必要なフェンスの高さについて解説します。
お庭での時間が、犬のストレス発散・健康促進にも繋がる
犬は外で運動することで、エネルギーを発散しているほか、日光・音・匂い・土の感覚などの刺激に触れることを楽しんでいます。日々のお散歩でも外の刺激に触れることができますが、大型犬・中型犬などはお散歩だけでは運動量が足りていない可能性もあり、エネルギーを持て余していることも。自宅のお庭で運動できるようになれば、すぐ近くに他の犬や人がいないため、安心して愛犬の健康促進を図れるのです。
また、お散歩やお出かけ以外は室内で過ごしたり、外に出た際もリードなどに繋がれているわんちゃんにとって、外で自由に動き回ることはストレス発散にも繋がります。
放し飼いはご自宅敷地内でもルールを守って!
自宅のお庭であれば自由に遊ばせられると言っても、何の対策もなく放し飼いにしていると、道路に出て人を怪我させたり、交通の妨げになったり、近隣のお庭や畑を荒らしてしまったりするかもしれません。また、犬自身も交通事故に遭う、迷子になるなどの危険にさらされてしまうのです。
そのため、多くの自治体で、フェンスを設けずに犬を放し飼いすることがないよう、条例を定めています。例えば東京都では、「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」の中で、以下のように放し飼いを禁止しているのです。
“犬を逸走させないため、犬をさく、おりその他囲いの中で、又は人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において固定した物に綱若しくは鎖で確実につないで、飼養又は保管をすること。” ー東京都動物の愛護及び管理に関する条例
お住まいの自治体の条例をホームページなどで確認し、ルールとマナーを守ってわんちゃんをお庭で遊ばせてあげましょう。
また、放し飼いはわんちゃんの健康面なども考慮する必要があります。外に出しっぱなしでは、熱中症や虫刺されなどのリスクもあるため、飲み水を用意したり、シェードやパラソルで日陰を作ってあげましょう。自由に遊ばせてはいても、飼い主さんも時々様子を見てあげてください。
犬種や運動量によって、必要なフェンスの高さは変わる
放し飼いする際に、周りをフェンスで囲う必要があるのは、犬がお庭から脱走するのを防ぐためです。そのため、フェンスを設置する際には、犬が飛び越えたりすり抜けたりできないかどうかを考慮します。大型犬よりも高くジャンプできる小型犬もいるため、犬の大きさだけでなく、犬種や運動量からフェンスの高さを決めるようにしましょう。
フェンスの高さとしては、およそ1,200mm〜1,500mmが目安とされています。ただし、助走をつけてジャンプできるような場所や、ジャンプ力のある犬種の場合には、1,800mm〜2,000mm以上の高さを確保したいところです。
「愛犬は体が小さいからフェンスを飛び越える心配はない」と判断することなく、下記の高さを参考に、わんちゃんが本当に飛び越えられないかどうかを施工前に確認しましょう。また、施工後はフェンスの近くに、足場になるような物を置かないことも重要です。
【フェンス高さと犬種の目安】
・600mm~ 小型・愛玩犬(チワワ)、小型・牧羊犬(コーギー)
・1,200mm~ 小型・狩猟犬(ジャック・ラッセル・テリア)、中型・作業犬(柴犬)
・1,500mm~ 中型・狩猟犬(イングリッシュ・コッカー・スパニエル)、大型・作業犬(ゴールデンレトリバー)
・1,800mm~ 中大型・牧羊犬(ボーダーコリー)、大型・狩猟犬(シェパード、アフガンハウンド)
※小型犬/体高40cm以下・体重10kg以下、中型犬/体高50cm以下・体重20kg以下、大型犬/体高50cm以上・体重20kg以上ぐらいを想定
市販のフェンスは高さに限りがあります。そのため、フェンスだけでは必要な高さに達しない場合には、まずコンクリートブロックで基礎を作り、その上にフェンスを取り付けるのがおすすめです。よじ登って飛び越えるようなことがないかどうかも、施工前にきちんと確認しましょう。ブロック塀の基礎がある方が、フェンス単体よりもより強度が高く、風の強い地域でも安心です。
こちらは大型犬を飼われているお客様からのご依頼で、お庭を門扉やフェンスで囲いました。アルミ製の目隠しフェンスの基礎は、コンクリートブロックを積んで高さを出しています。ブロック塀を作るときは基礎にコンクリートを施工したり鉄筋を入れて頑丈に補強していますので、わんちゃんがぶつかっても安心です。
フェンスの強度とすり抜け防止も考慮する
フェンスの高さに加えて、強度についても考慮します。力が強い犬が勢い良くフェンスに体当たりして、フェンスが倒れたり傾いたりする可能性があるためです。強度が高いフェンスを選ぶことを始め、支柱を追加するなどして十分に補強することも有効となります。
また、すり抜けを防止できているかどうかも重要です。フェンス自体のすき間と、フェンスと地面のすき間について、それぞれ70mm以下であれば対策できるでしょう。小型犬の場合は、50mm以下が理想的です。
犬によっては地面に穴を掘ってすき間を作ってしまうこともあるため、フェンスの基礎にブロックを使う、安全な場所に穴掘りが楽しめるスペースを作ってあげるなどで、穴掘りをしてもすり抜けられないように対策することができます。
フェンスの高さに加えて、強度についても考慮します。力が強い犬が勢い良くフェンスに体当たりして、フェンスが倒れたり傾いたりする可能性があるためです。強度が高いフェンスを選ぶことを始め、支柱を追加するなどして十分に補強することも有効となります。
また、すり抜けを防止できているかどうかも重要です。フェンス自体のすき間と、フェンスと地面のすき間について、それぞれ70mm以下であれば対策できるでしょう。小型犬の場合は、50mm以下が理想的です。
犬によっては地面に穴を掘ってすき間を作ってしまうこともあるため、フェンスの基礎にブロックを使う、安全な場所に穴掘りが楽しめるスペースを作ってあげるなどで、穴掘りをしてもすり抜けられないように対策することができます。
まとめ
まずは適切な高さのフェンスに囲われたお庭を作り、そして飼い主さんが見守る中で自由に遊ぶことができたら、わんちゃんもきっと嬉しいはずです。放し飼いをする際は、地域で定められたルールやマナーを守ることが、愛犬の安全と近隣の方の安心に繋がります。
敷地全体をフェンスや門扉で囲うとかなりの枚数のフェンスが必要になるので、大がかりな工事になります。手軽にわんちゃんを遊ばせたいのであれば、お庭の一画だけを囲った自宅ドッグランを作ることもおすすめです。動き回ることができる範囲は狭まるものの、より手軽に施工できるというメリットがあります。わんちゃんが外でも自由に楽しく過ごせるお庭を作っていきませんか?

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
プロの目線で愛犬と暮らすお庭づくり・ライフスタイルをご提案します。